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シナリオガイド

シラギさんからの招待。海に帰る竜神様を見送ろう
シナリオ名:帰神祭へ行こう / 担当マスター: 寺岡 志乃

「会長、何難しい顔をしていらっしゃるんですか?」

 9月も中頃を過ぎ、うだるような暑さも落ち着き始めたある日、ルミーナ・レバレッジ(るみーな・ればれっじ)御神楽 環菜(みかぐら・かんな)に訊きました。
 環菜が1枚の書類を取り上げ、じーっと見入っています。
 彼女の問いかけに、ルミーナが資料室から戻ってきたことに気づいた環菜は顔を上げ、大きく息をつくとササッと書類にサインを入れました。

「これは先日届いたお手紙ですわね」
「そうよ。私をゲスト・オブ・オナーとして帰神祭に招待したい、竜神になってほしいということらしいわ」
「まぁそれは。とても名誉なことですわ」
「ええ。まぁ、そうね」

 と返しながらも、環菜は浮かない表情です。
 それも仕方のないことでしょう。環菜にしてみれば、祭りで竜神の扮装をして神輿に乗るよりも、株アナリストのレポートを読んだりシステムトレードをしていた方がよほど楽しいのですから。

「でも翁には悪いけど、その日私は大事な公務があるから行けないと、断りの手紙を作ってほしいの」
「分かりました。残念ですが仕方ありませんね」

 環菜のスケジュールを作成しているのはルミーナですから、その日に重要なミーティングが入っているのは知っています。さっと手元のボード型端末にペン入力をしました。

「私は行けないけど、参加したい者がいるのであればそれは自由よ。だからこれを掲示しておいてちょうだい」
「はい、会長」

 ルミーナは環菜の掲示承認サインの入った書類を受け取りました。

 やがて掲示板に張り出されたその内容に、集まっていた人々の中でざわめきが起きます。
 なぜならそれは、生徒たちに向けたシラギさんからの招待状だったからです。

 きたる9月30日、竜神を奉る神美根(こうのみね)神社では、帰神祭の神事が執り行われます。
 これは、6月に迎神祭で神社にお迎えした竜神様が守護の役目を終えられ、海にお戻りになられるのを見送る祭りです。
 本来この祭りは地元の民のみが参加する神事でしたが、今回こうして祭りを無事行うことができるようになったのも、ひとえに皆さま方のご尽力があってこそと、海を見るにつれ、感じ入る次第です。
 その感謝をこめて、皆さま方を帰神祭にご招待したいと思います。
 小さな村の祭りながらも、神輿、巫女神楽、奉納の舞、屋台等さまざまな催しが行われます。
 ぜひご友人方をお誘い合わせの上、お越しください。
                                             シラギ
 追伸
 当日屋台でのご参加を希望される方は、申し出ていただければ場所と道具をこちらでご用意させていただきます。


「シラギさんかぁ。懐かしいなぁ」

 そう言ったのは松原 タケシでした。
 「屋台」という文字を見て、心はすでに祭りで出てくる食べ物に飛んでいるようです。
 わたがし、べっこうアメ、ヤキソバ、キャベツ焼き、リンゴアメ。射的、ボール吊り、金魚すくい。
 胸をうきうきさせる囃子太鼓の音。キャッキャウフフの人の波。

 タケシは集まった人々を振り返り、言いました。

「おれはもちろん行くよ! みんなはどうする?」

担当マスターより

▼担当マスター

寺岡 志乃

▼マスターコメント

 こんにちは、または初めまして、寺岡 志乃といいます。

 今回のシナリオは『激闘! 海開き』と同舞台でのイベントシナリオとなります。
 といっても、話は全くつながっていませんので前回ご参加いただけなかった方でも十分楽しめるかと思います。
 また、シラギさんからの招待状は全ての学校に掲示されていますので、どなたでも参加可能です。

 場所は内海にある、とある海岸です。
 遠浅でエメラルド色に輝く海を、翼のような岩崖が覆っています。その岩崖をつなぐように円環状にサンゴ礁があります。よく手入れされており、とても美しい白砂が広がっています。

 今回はそこにつながる道の奥にある、神美根神社との1本道が舞台となります。もしピンとこないようでしたら、簡単な地図をマスターページに載せておきますのでそちらを参考にしてください。

 この祭りは地球からの影響が濃く、中でも日本の土着的な竜神信仰が一部地域の小さな村に入ったものです。そのため日本の祭りにかなり酷似しています。祭りが始まるのは午後6時から。屋台の準備はその2時間前から始まっています。
 海と神美根神社をつなぐ1本道の両側に屋台が並び、海岸ではかがり火とともに神楽用の舞台が設置されています。舞う神楽は巫女神楽のほか奉納の舞があり、内容は以下のようなものです。

   嵐の海で溺れた漁師が壊れた舟板につかまって漂流します。真っ暗な海では、どこに陸があるのかも分かりません。
   思い出すのは陸に残してきた妻のこと。1人残したくはないと、竜神に祈ります。
   もしも助けてくれたなら、あなたを奉る神社をつくりましょう。
   やがて男は小さなあかりを見つけます。
   それは、胸騒ぎがして起き出した男の妻が、男の無事を願って焚いた火でした。
   男はそれを目指して泳ぎきり、浜へとたどりつきます。
   これも竜神の加護があればこそと、2人は生きて会えたことを喜ぶのでした。

 この奉納の舞で漁師役、妻の役、そして竜神の役を選出するコンテストが海辺で開催されます。
 参加者は自己アピールとして、地元のご老人審査員3名に対して、コンテストの壇上で何かセールスポイントのアピールあるいは芸を披露してください。
 審査員にはこのほか、シラギさんも加わっています。
 夫婦の役を得た方は、その後衣装と舞の訓練を受けていただき、夜9時からの奉納の舞で踊ることになります。

 また、竜神役の方はクライマックスで神社から担ぎ出される神輿に乗って海まで出る役もしていただくことになります。竜神には性別がありませんので、男性でも女性でも選ばれる可能性があります。

 神楽を舞うもよし、竜神となって神輿に乗るもよし、薄闇に包まれた海岸や岩崖で恋人と語らうのも、屋台で商売をするのも、お客となって楽しむのもアリです。

 人身守護の務めを終え、海に帰っていく竜神様を見送るお祭りに、ぜひお越しください。

▼サンプルアクション

・夫婦役のコンテストに参加する

・竜神役のコンテストに参加する

・屋台を出す

・お客として楽しむ

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年09月18日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年09月19日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年09月23日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年10月07日


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