こんにちは、または初めまして、寺岡 志乃といいます。
今回のシナリオは『激闘! 海開き』と同舞台でのイベントシナリオとなります。
といっても、話は全くつながっていませんので前回ご参加いただけなかった方でも十分楽しめるかと思います。
また、シラギさんからの招待状は全ての学校に掲示されていますので、どなたでも参加可能です。
場所は内海にある、とある海岸です。
遠浅でエメラルド色に輝く海を、翼のような岩崖が覆っています。その岩崖をつなぐように円環状にサンゴ礁があります。よく手入れされており、とても美しい白砂が広がっています。
今回はそこにつながる道の奥にある、神美根神社との1本道が舞台となります。もしピンとこないようでしたら、簡単な地図をマスターページに載せておきますのでそちらを参考にしてください。
この祭りは地球からの影響が濃く、中でも日本の土着的な竜神信仰が一部地域の小さな村に入ったものです。そのため日本の祭りにかなり酷似しています。祭りが始まるのは午後6時から。屋台の準備はその2時間前から始まっています。
海と神美根神社をつなぐ1本道の両側に屋台が並び、海岸ではかがり火とともに神楽用の舞台が設置されています。舞う神楽は巫女神楽のほか奉納の舞があり、内容は以下のようなものです。
嵐の海で溺れた漁師が壊れた舟板につかまって漂流します。真っ暗な海では、どこに陸があるのかも分かりません。
思い出すのは陸に残してきた妻のこと。1人残したくはないと、竜神に祈ります。
もしも助けてくれたなら、あなたを奉る神社をつくりましょう。
やがて男は小さなあかりを見つけます。
それは、胸騒ぎがして起き出した男の妻が、男の無事を願って焚いた火でした。
男はそれを目指して泳ぎきり、浜へとたどりつきます。
これも竜神の加護があればこそと、2人は生きて会えたことを喜ぶのでした。
この奉納の舞で漁師役、妻の役、そして竜神の役を選出するコンテストが海辺で開催されます。
参加者は自己アピールとして、地元のご老人審査員3名に対して、コンテストの壇上で何かセールスポイントのアピールあるいは芸を披露してください。
審査員にはこのほか、シラギさんも加わっています。
夫婦の役を得た方は、その後衣装と舞の訓練を受けていただき、夜9時からの奉納の舞で踊ることになります。
また、竜神役の方はクライマックスで神社から担ぎ出される神輿に乗って海まで出る役もしていただくことになります。竜神には性別がありませんので、男性でも女性でも選ばれる可能性があります。
神楽を舞うもよし、竜神となって神輿に乗るもよし、薄闇に包まれた海岸や岩崖で恋人と語らうのも、屋台で商売をするのも、お客となって楽しむのもアリです。
人身守護の務めを終え、海に帰っていく竜神様を見送るお祭りに、ぜひお越しください。