波羅蜜多実業高等学校

　「傷つけあうといいわ」
　「毒苺のなる巨樹の下」から遠くない森の中では、女王器を運んでいた生徒たちがパッフェルの襲撃を受けていました。
　そして、眼帯を外したパッフェルが嘲笑いながら瞳を赤く輝かせた時、
　アリシア・ルードを始めとした、全身を水晶化された「剣の花嫁」たちが、一斉に生徒たちに襲い掛かったのです。



　「パッフェルを逃したですかぁ！！」
「あ、いえ、人質交換の場に現れたのは影武者だったため、現在パッフェルの所在は不明です」
　「人質は無事ですかぁ！」
「それが……　パッフェルに協力する生徒たちの抵抗が激しく……　現在交戦中です！！」
　「えぇい、そのドサクサに紛れて、「青龍鱗」も取り返しなさぁい！！」

　「毒苺のなる巨樹の下」にて「アリシア・ルード」と、女王器「青龍鱗」の交換が行われた直後。エリザベート・ワルプルギス（えりざべーと・わるぷるぎす）はイルミンスール魔法学校の校長室で人質交換に立ち会った生徒からの報告を聞くと、その度に受話器に向かって叫んでいました。
　その様子を見たアーデルハイト・ワルプルギス（あーでるはいと・わるぷるぎす）は、小さくため息をつきながら視線をＰＣに移すと、画面の中のミルザム・ツァンダ（シリウス）に問いかけました。

「だそうじゃが、主等はどうするつもりじゃ」
「五獣の女王器といえども人命には代えられません。私たちも人質を無事保護するために全力を尽くしたいのですが……」
「それは構わぬが、どうするつもりじゃ？」
「こちらからも応援を出しますが、現場付近にいるクイーン・ヴァンガードに、私の名前で人質の救出を優先させるようお伝えいただけますでしょうか。もちろん、「青龍鱗」の確保や十二星華の身柄を拘束できれば幸いですけれど」
「そうじゃのう、うちの者が『青龍鱗に、水晶化を解除する力があるかもしれぬ』という推測の元に動いておるが、ハズレならば十二星華の娘から聞き出すより他にないようじゃからのう」
「イルミンスールからも応援の生徒たちを送るですぅ！！　ミルザムちゃん、人質を助けて、女王器を取り戻して、パッフェルを捕まえるですよ！！」

　
　こんにちは。ゲームマスターの古戝正規です。
　「【十二の星の華】剣の花嫁・抹殺計画！」の第３回（全３回）となります。
　前回参加されていない方は、「ミルザムの応援で来た」や「エリザベートの要請を受けてきた」といった理由で援軍として参加できます。
　ただし、第1話に参加されて前回参加できなかった方のみ、「人質交換の場に居た」や「パッフェルの襲撃を受けていた」と記載していただければ、その場に居たものとして受け付けます。
　
　今回、パッフェルは全身が水晶化した「剣の花嫁」たちを赤い瞳によって操りますが、花嫁たちは「水晶化している者以外を襲え」という命令の元に生徒たちに襲いかかっているにすぎず、パッフェル自身も花嫁たちに細かな命令を出す事は出来ません。また花嫁たちは正常時と同じ攻撃方法で攻撃してきます。ダメージも受けますが、水晶化しているので意外と脆いです。（ダメージに反応する事はありませんが、腕を斬り落とした場合、水晶化の解除に成功した場合には腕は斬り落とされた状態で…　という事になります）
　全身が水晶化した「剣の花嫁」たちは、水晶化が解かれるまでは自分の意思で動く事ができませんので参加される際には、水晶化が解かれた後のＭＣとの会話や行動をアクションにしていただきければと思います。

　前回は「パッフェルを慕い、忠誠を誓う」といった生徒も多く見られました。そのため、今回のアクションにて「パッフェルを捕獲する」とした場合には、「パッフェルを護る生徒がいる」という事を前提にアクションをかけていただきたいと思います。
　

・襲い来る「剣の花嫁」を止める

・パッフェルを捕獲する

・クイーン・ヴァンガードとして援軍に加わる

・青龍鱗について調べる