波羅蜜多実業高等学校

「……久しく誰も訪れてはくれんな……どうしておるのだろうか……」
　巨大なしだれ桜の下で純白の着流しを身に付けた男性がもの思いに耽（ふけ）っていました。
　黒髪が揺れるとしだれ桜も揺れ、花弁が舞い上がり、雪のように白い肌に花弁が留まるとよく映えます。
　男性の目の前には東京ドーム１つが余裕で入りそうなほど広大な荒れ地と、その荒れ地の中央に１人がやっと入れるくらいの温泉がありました。

「あのね！」
　休憩中のグラン・リージュにホイップ・ノーン（ほいっぷ・のーん）が声を掛けました。
　外からの麗らかな日差しが零れてきます。
「どうしたんです？　ホイップちゃん」
　グランは突然声を掛けられたので飲んでいたコーヒーをこぼしそうになりながら、答えました。
　ホイップが口を開く前に一口コーヒーを含みます。
「その……温泉に行かない？」
「ぶっ！」
　グランは口に含んだばかりのコーヒーを盛大に吹き出してしまいました。
「だ、大丈夫！？」
「な、なんで急に温泉なんですか？」
「うん、この前ね、皆に迷惑かけちゃったから……皆の傷も癒せるし。みんなを誘って昔の知り合いのところに行こうと思うの。今ならしだれ桜が見ごろだと思うし……行かない？」
「皆、迷惑だとは思っていないとは思いますが……良い案ですね」
「じゃあ、決まりね！　そうだ、今回は戦闘はないから武器は置いて来るように皆に伝えなきゃ！　楽しみだね！　あっ！　他の人にも連絡しとこっと」
　ホイップは助けてくれた人以外にも今まで関わってきた人達にも連絡を入れたようです。
　こうしてホイップはみんなと一緒に温泉に向かうこととなりました。



「ふぅ……ちょっと傷を癒しにあそこに行ってみようかしら」
　シャンバラ某所でオレンジペコの香りを楽しみながら飲んでいたティセラは立ち上がりました。
　そして、そのまま元薬屋のおやじシャガ・コチョウや他の仲間にも何も告げずにどこかへと出かけて行きました。



　ホイップと一緒に温泉に行ってみませんか？

　【十二の星の華】ですが、ほのぼのです。
　あまり深い事は考えず楽しんでいただければと思います。
　前回の『シャンバラを守護する者』に一度も参加していなくても参加は可能です。誰かから情報を得ていても、出発するときにたまたま近くにいたでも大丈夫です。ただ、温泉の場所は秘密の場所なので温泉の近くにいた、は無理です。

　まず、温泉が１人分しかないので掘り出す必要がございます。掘り出す作業に関してはダブルアクションにはしないので、掘り出してからどうぞお好きな事をして下さいませ。
　ホイップ復活として宴会を開くも、芸を披露するも自由です。

　温泉に入る時は混浴になりますので、水着もしくはタオルを巻いての入浴となります。本来はタオルを巻いての入浴はダメですが、ほのぼのですので深く考えずどうぞです。

　募集！
　次回のシナリオではダンジョンが登場いたします。
　そこで、ダンジョン内の仕掛けと、ダンジョンの形を決める１〜７の数字を書いて下さいませ。
　余裕があればで構いません。
　仕掛けは必ず採用されるとは限らないのでご了承くださいませ。
　書けるのは１ＭＣにつき仕掛け・形１つずつまでです。
　書くのはＭＣ・ＬＣどちらのアクション欄でもかまいません。

※書き方の例
【Ｄ仕掛け】床にバナナの皮
【Ｄ番号】１

・ホイップを楽しませる！

・温泉でまったり花見ですわ

・宴会の料理を作ります