波羅蜜多実業高等学校

「卜部　泪（うらべ・るい）です。皆さんにお願いがあって連絡しています。
　今回、新しく番組を作ることになりました。私はディレクターとして、番組を作って行きます」
　……と、泪が各校に向けてメッセージを発しました。

「内容は、地球に向けてパラミタの生活を紹介するというものです。
　そこで今回は、ツァンダの街を歩き回って、街の人とふれあっていくっていう、街ブラ番組です」
　それならなぜ協力が必要なのでしょうか？

「もちろん、街中をただ撮っても面白くなるとは限らないから、みんなにも番組に出演して欲しいんです。
　ツァンダの街の人として、街ブラを盛り上げて欲しいんです！」
　出演者を仕込んでしまったら、パラミタの生活を紹介するのとはちょっと違うような気もしますが、これも泪の番組作りにかける意気込みが表れた結果でしょう。

「男の子と女の子をひとりずつリポーターとして歩かせます。
　彼らは皆さんがいろいろ用意してくれてることを知らないから、あくまでも自然に接してあげてくださいね！」

　さて、泪の仕込みが進んでいるとは知らないリポーターはと言うと……。

「ツァンダには美人が多いって言うし、これは超期待です！　ツァンダの北側は、この仁科　耀助（にしな・ようすけ）がリポートするぞ！」

「おいしいものが食べられるかしら？　南側のリポーターは、ルシア・ミュー・アルテミス（るしあ・みゅーあるてみす）です」

　という、選出です。
　泪によれば、視聴率を稼ぐには美人やイケメンとグルメが必須。

「耀助くんは女の子といやらしくない感じで絡めるし、ルシアさんなら何を食べてもおいしいっていうから、適任なんです！
　……という、計算があるようです。

　さて、どんな番組ができあがるでしょうか？

　初めまして、そうではない方にはこんにちは。歩樹と申します。
　この度は私が担当するシナリオガイドを閲覧していただき、ありがとうございます。
　ゲームマスターとして私の経験はまだまだ浅いですが、参加者が楽しめるように、尽力して参りますのでどうぞよろしくお願いします。

　本シナリオの主旨は、キャラクターの普段の生活を描くことにあります。
　普段の生活と言いつつ、仕込みばりばりの演技を行っても構いません。
　ディレクターの泪はお色気とグルメを主張していますが、それにこだわる必要はありません。

　舞台がツァンダである関係上、蒼空学園のキャラクターが採用されやすいようになっています。

　ＰＣはツァンダに住む「街の人」に扮して（本当に住んでいるなら、扮しているわけではありませんが）、リポーターの二人と心温まる交流をしたり、買い物や食事をしたりしてください。
　ツァンダにはＰＣが望む施設があるものとします。１店舗程度の規模なら、判定不要で用意できて構いません。（ただし、基本的には他のシナリオでは使用できません）

▼番組について
　耀助とルシアは、それぞれ別の場所からリポートをはじめて、街の中心部で二人が出会ったら簡単なトークをしてリポート終了です。

　耀助は積極的に声をかけて、街の人と交流しようとします。ただ、美人や美少女を優先します。また、恋人連れには恋愛トークをしようとします。

　ルシアは好奇心旺盛で、場所や食べ物に興味があるようです。話しかけるときも、「これは何？」とか「どうやって作るの？」というような、子供っぽい質問が多いです。

▼アクションについて
　基本的には耀助かルシアのどちらかに向けてアクションをかけてください。
　二人に向かってアクションをかけられるのは、番組終了間際と言うことになります。
　また、泪に向かって演出を提案したり、彼女を助けるようなアクションもオッケーです。

　以前にツァンダを舞台にしたシナリオに参加したことがあるなら、その時のエピソードを交えたりすると盛り上がるかも知れません。

・耀助にインタビューされる

・耀助に取材される

・ルシアに観光案内してあげる

・ルシアにご飯を食べさせる