シナリオガイド【イコン参加可】
迫り来る怪物達、“もう一つの地球”の戦いに決着を!
シナリオ名:【歪な侵略者】鏡の国の戦争(第3回/全3回) / 担当マスター:
野田内 廻
教導団で編成された機動部隊は、大量のアルダ・ザリスによって撤退を余儀なくされてしまいました。
国連軍と戦っている怪物達の背後を突くという目的を達成できないどころか、空港に向かってくるアルダ・ザリスの部隊は強力であり、空港に駐留している部隊及び協力してくれている契約者をかき集めて、勝率は五分というのが羅 英照(ろー・いんざお)の見立ててでした。
「時間に制限が無ければ、方法はいくらでもあるんだがな」
そう、空港に駐留している彼らにはの問題は、眼前の敵だけではなかったのです。
後退をせざるえなかった国連軍、敵の機動部隊に強襲された千代田基地の二つを放っておく事はできません。
「しかし、易々と放棄するわけにもいかないか
奴らがこちらに向かっているのは、今更空港に価値を見出しているのではなく、我々が脅威だと考えているからだろう。
もしも我々がこの地点を放棄したら、あの危険な怪物はダエーヴァの主力部隊と合流するに違いない。
そうなってしまえば、疲弊した国連軍に止める手段は無い。我々が生き残ったとしても、国連軍は壊滅するのは避けられないか
……永遠にこの地で便利な戦力としていられるほど、我々は暇ではないのだからな」
○
「さて、間もなく夜明けか」
一晩中、アナザー・コリマ率いる国連軍は怪物達に対して、ゲリラ的な抵抗を行っていました。
その抵抗のおかげで、多くの契約者達はひと時の休息と、人員の移動や搬入されていたイコンの移送や整備など可能な範囲で決戦の準備を整えることができました。
しかし、その抗戦の結果、国連軍地上部隊は大きく疲弊してしまいました。また、先日の戦いで国連軍に提供されたイコンも多数が損失してしまっています。
状況はより悪くなっているのは間違いありません。
それでも国連軍は、あなた達を信じて自分達にできる最大限の戦果をあげました。
もしもこの戦いで敗北してしまうと、もう千代田基地を守るものはありません。距離も、戦力も、残ってはいないのです。
彼らの希望と運命を背負い、この絶望的な状況をどうか覆してください。
○
地下防空壕はひんやりとした空気に満たされていました。
冷たい空気は、銃声と怒号と唸り声と悲鳴で、絶え間なく震えていました。
アナザー・アイシャはただただ祈る事しかできませんでした。
今のところ、遺跡の地下までは攻略されておらず、千代田基地と遺跡入り口付近で何とか敵を食い止めています。
援軍が必ず来るという言葉が、呪文のように色々な人の口からささやかれています。
朝日が昇っても、防空壕の中は真っ暗なままでした。
「……どうして、私には何もできないの」
か細い声は、誰の耳にも届かないまま暗闇の溶けて消えてしまいました。
「よーし、そろそろ本気出すかな」
千代田基地の攻略が遅々として進まないのを眺めていたザリスは、そう呟くと部下を呼び寄せました。
集まってきたのはゴブリンの一団ですが、他のダエーヴァのゴブリンとは見かけが少し違っていました。
「ゴブリン工作部隊のみんな、ついに君達の出番だよ。四体ずつ十二班に分かれて、千代田基地奥にある遺跡を攻略してね」
ゴブリン達には、小さなドリルや発破用のダイナマイトが装備されています。
どうやら、彼らは真面目に遺跡の攻略に乗り込むのではなく、横穴を開けて突入するつもりのようです。
「予備のワーウルフ機動隊と、ミノタウロス重装隊は彼らの護衛についてね」
ワーウルフとミノタウロスは、ザリスの言葉にかすかな鳴き声で応えました。
「そんでもって、僕はどう動こうっかな〜」
あくまでお気楽な様子で、銃剣を肩に担いだザリスは青空を見上げるのでした。
○
「これはこれは、ちょっと危ないかな」
そう呟いたのは、空高くから地上を見下ろしている天使でした。
天使の手の平には、小さな小さな黒い粒のようなものが一つありました。
「もしかしたら、ね」
ゆっくりと羽ばたく天使は、太陽の光に目を細めます。
強い太陽の光は、反対側に同じように姿を現した天使を塗り潰しました。
担当マスターより
▼担当マスター
野田内 廻
▼マスターコメント
このキャンペーンシナリオは、【歪な侵略者】鏡の国の戦争(第2回/全3回)の続編になります。
シナリオの結果は、グランドシナリオの展開、世界情勢、新たなキャンペーンシナリオに影響を及ぼします。
前回の内容については、リアクションの最後に簡単なまとめがありますのでそちらをご参考ください。
今回は第一回とはほぼ反対の立場になります。
また、今回はいわゆる安全な後方勤務はありませんのでご了承ください。
さらにさらに、今回はイコンの制限が完全に撤廃されたため、LLサイズのイコンの運用も可能です。
■■主力部隊(イコン可)■■
劣勢の状態から、敵の主力部隊を撃退するのが目的となります。
主目標は、大型怪物の殲滅と、指揮官ダルウィの撃破です。
今回も教導団以外の学校に所属している場合、国連軍の僚機をつける事ができます。
しかし、先日の戦闘で数が減ってしまったため、前回のシナリオよりも僚機が一機ずつ
数が減ってしまっています。
大型怪物は率先して攻めてきますので問題ありませんが、
ダルウィは敵陣深くに陣取っているため、そこまで進軍する必要があります。
しかし、この地点にはもう一人、長刀を持ったザリスが存在しています。
その為、ダルウィに向かう部隊が妨害を受ける可能性があります。
このパートでの行動結果は、主に千代田基地の敵戦力の増減に関わってきます。
■■空港駐留部隊(イコン可・僚機制限あり)■■
迫り来るアルダ・ザリスをどうにかするのがこのパートの主な目的です。
このパートは自由度が高い代わりに、他の全てのパートに深く影響します。
二百数十体は少なくとも存在しているアルダ・ザリスは非常に危険な存在です。
彼らを空港に注目させ続けないと、他のパートに雑魚として彼らが登場します。
しかし、ここに戦力を集結させた場合、主に国連軍主力部隊の戦力に悪影響が出てしまいます。
そして国連軍主力部隊に悪影響が出るということは……。
だからといって手を抜くと、今度は別地点に量産された司令級が現れてしまいます。
その為、このパートは他のパートよりも高い自由度と一晩の準備期間が設けられています。
時間や立地その他諸々、活用できるものは何でも注ぎ込んで作戦を成功させてください。
また、こちらのパートではアナザー称号をつけていても僚機のイコンは得られません。
イコンに搭乗しない場合は、アナザー称号でも部下を得る事ができます。
■■千代田基地防衛(イコン不可)■■
絶望の千代田基地へようこそ。
このパートは、千代田基地の防衛を行いアナザー・アイシャの命を守る事が目的になります。
イコンで暴れると、最悪地下防空壕が崩落してしまうため、ここでイコンの使用はできません。
このパートは非常に流動的なパートでありまして、上記二つのパート次第で状況が変化します。
その為、状況を読み的確な行動が求められる高難易度パート扱いになります。
このパートに現れる銃剣ザリスは、自分から前線には出てこようとはしませんが、
彼が存命である限り、指揮官効果として周囲の雑魚の戦闘力が向上します。
彼を素早く排除する事は、どのような状況においても必要になるでしょう。
遺跡内部は非常に狭い通路となっているため、一部の武器や乗り物は使い勝手が悪くなるでしょう。
また爆発物は控えた方が懸命です。
■■共通の情報■■
今回のシナリオは前回のシナリオから数時間後の展開となりますが、夜間の間に移動や
イコンの換装などが行われており、特に制限はかかりません。
また大型イコンなどの搬入に関しては、事前に手配して昨日の夕方〜夜に届いた、といった扱いになります。
イコンの搭乗してなくてもアナザー称号・教導団階級の部下扱いのイコンを運用する事は可能ですが、
特にアナザー部下イコンは、能力を発揮するのが難しくなります。教導団も同じく性能低下が発生しますが、
アナザーよりはだいぶマシですので、こちらは使い方次第といった感じになります。
以下、先日の戦闘で持ち帰った敵の資料になります。
・レッドライン
機動力、近接戦闘能力、反応速度は第二世代イコンと同等かそれ以上の性能を持っている一方、
それ以外についてはそこまで特筆すべき点がありません。また、盾は相当な出力を誇る兵器でない
場合はほとんど防がれてしまいます。盾で射撃を防ぎながら、近接戦に持ち込むのがセオリーのようです。
・ライオンヘッド
基本性能は全てレッドラインを上回っていますが、射撃武器は肩に乗せるもののみとかなり偏りがあります。
本体の性質は近接性能特化である事は変わりが無いようです。今回、彼らもだいぶ前に詰めているため、
殴りあう機会も相当訪れるでしょう。砲撃が厄介なので、近づく事は非常に有効な方法です。
・アルダ・ザリス
寡黙な戦闘集団です。一平卒のような数がいますが、その戦闘力は相当経験を積んだ契約者と同等です。
契約者に対しては、一対一になるように立ち回り、イコン相手には複数で襲い掛かる傾向があります。
そのため、イコンを用いる場合には他の目的があっても彼らが凄い勢いで邪魔してくるでしょう。
■■部下について■■
教導団、※アナザーの階級称号を付けて参加することにより、
階級に応じた数の部下・舎弟を扱うことが出来ます。
彼らは、ほぼ従者と同じ扱いで、数は階級によります。
部下の数教導団とアナザーで違いがあります、以下を参照してください。
今回は前回の結果を受け、アナザー称号の場合扱えるイコンの数が減少しております。
歩兵はその限りではありません。
・教導団階級称号
▼歩兵の場合
少尉:10人、中尉:20人、大尉:30人 少佐:50人
▼イコンの場合
少尉:2機 中尉:4機 大尉:6機 少佐:10機
・※アナザー階級称号
▼歩兵の場合
アナザー・少尉:10人 アナザー・中尉:15人 アナザー・大尉:20人
▼イコンの場合
少尉:1機 中尉:2機 大尉:3機
■■使用可能僚機イコンについて■■
・アナザー称号を保有している場合
クェイル、センチネル、喪悲漢、離偉漸屠、アンズー
・アナザー称号を保有し、かつ所属学園が天御柱学院であった場合
クェイル、センチネル、喪悲漢、離偉漸屠、アンズー、イーグリット、コームラント
・教導団の階級称号において、尉官以上を保有していた場合
クェイル、センチネル、喪悲漢、離偉漸屠、アンズー、イーグリット、コームラント、鋼竜、焔虎
以上を僚機の中から選ぶ事ができます。
能力は、マニュアル⇒ワールドガイド⇒イコン図鑑にある標準装備・移動タイプが参照されます。
■■僚機イコンの武装強化■■
僚機イコンは、整備班の貢献によって武装を強化する事ができます。
武装を強化する際には、以下の方法が必要となります。
1、イコンを整備することをアクションで宣言し、イコンを登録します。
2、どの機種を整備するかをアクションで宣言し、それに貸与する武装を宣言します。
以上の行動を誰かが行った場合、宣言された機種に武装が追加されます。
クェイルに武装が追加された場合、僚機にクェイルを選んだ人全員漏れなく武装追加状態になります。
また、この行動にはいくつか注意点があります。
・貸与できるのは武装パーツのみとなり、パイロットランク20以下かつ前提条件を必要としないものになります。
・整備を行う事ができるのは、特技にイコン整備もしくは「○○という特技があるからイコンの武装追加ぐらいは可能だ」とマスターを説得できるような特技を保有しているキャラクターになります。説得は内容が大事です、とっても大事です。
・追加装備は一つの機種につき、最大三つまでになります。結果として三つ以上になった場合は、僚機を随伴するプレイヤーの行動に合わせて柔軟に対応しますが、大変勿体無いです。
・MC、LCはそれぞれ別の機体の整備(武装強化)が可能です。しかし、登録されたイコンの武装を共有する事はできません。武装欄一つを貸し出すものと考えて頂けるとわかりやすいと思います。
⇒同じ装備を二つつけていた場合は、二機種にそれぞれ装備を貸し与える事が可能です。同じ装備を四つつけ、LCを三人追加すれば四機種に同じ武装を与える事ができます。(全員がイコン整備がそれに順ずる特技が必須です)
⇒同じ機種に、MCとLCが整備(武装強化)を行う事で、二つの武装を貸し与える事も可能です。
・武装を貸し与えつつ、イコンを戦場で利用する事も可能です。ですが、貸し与えた装備は利用できなくなります。
⇒整備を行った人は、戦闘に参加する事はできません。
⇒パワードスーツやイコン扱い生物等の場合は貸し与えられないものとします。
僚機イコンの武装強化ガイドラインは以上です。
システムの都合上、武装強化がなされるイコンを前持って知る事はできないため、
整備(武装強化)を行う場合は掲示板などを活用しましょう。
また、武装強化はしなければいけないものではありません。
全くなされていなくとも、大幅に不利になるわけではありません。
僚機も使わない方が活躍できる状況も多くでてくるでしょう。
具体的には、防衛や前線の押し上げなどに僚機は効果を発揮しやすく、
敵中突破や単独行動の場合は足を引っ張る可能性が高くなります。
自分の行動に合わせて、僚機の有無を選んだり、
仲間の作戦を考えて、整備(武装強化)をしていくと効率がよくなるはずです。
武装強化のテンプレートをサンプルアクションに用意しましたので、ご活用ください。
イコンの武装とアクションに齟齬があった場合、整備は失敗してしまいますので注意してください。
■■NPC■■
アナザー・コリマは国連軍主力部隊の後方にて指揮を執ります
羅英照は空港にて迫り来るアルダ・ザリスに対して部隊を展開します
アナザー・アイシャは千代田基地奥地下防空壕にいます
▼サンプルアクション
・国際空港の防衛に参加!
・国連軍として主力部隊に参加!
・整備を行います!
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2013年07月30日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2013年07月31日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2013年08月04日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2013年09月04日