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ホワイトデーのお返しは?

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シナリオガイド

ホワイトデーのお返しに美味しいキャンディーの素を取りに行きませんか?
シナリオ名:ホワイトデーのお返しは? / 担当マスター: 溝尾富田レイディオ

「あっ、痛! ……ひびきちゃん……もう少し、優しく、して……」
「ゴ、ゴメンね、初めてなのに痛くして……」
「ううん、私がいいって言ったんだから、いいよ。続けて……」
「ここだね、じゃぁ入れるよ。出来るだけ痛くしないようにするから……」
「う、うん……あひゃっ! ふあぁっ! は、入ってくるよぉ! ひびきちゃんの固くて太い……」
「んく……んく……はぁ、温かくて美味しいよ、唯ちゃんの血……」

 吸血鬼の彩祢 ひびき(あやね・ひびき)は、蒼空学園の女子生徒の首筋に突き立てていた八重歯にも似た牙をゆっくりと抜きました。女子生徒の首筋には2本の小さな穴が空いており、そこから赤い鮮血が筋となって流れていました。

「もう驚いたよ、ひびきちゃんが私の目の前で豪快にお腹の音鳴らすんだもの」
「ゴメンゴメン、輸血用の血液パック切らしちゃってて……」

 ひびきは乙女の血しか吸えない吸血鬼で、普段は保健室に置いてある輸血用の血液パックを飲むことで吸血衝動を抑えています。
 しかし、発注を間違えたようで在庫を切らしてしまい、ここのところお腹を空かせていました。そこに通り掛かったこの女子生徒が血液を提供したのです。
 去年の3月にちょっとした事件(『ふぁーすときす泥棒を捕まえろ!?』)を起こして以来、ひびきに血液を提供する女子生徒が少しずつですが増えていました。

「そうだ、はい、これ」

 ひびきが女子生徒の首筋をハンカチで拭って絆創膏を貼っていると、彼女はラッピングされた小箱を差し出しました。

「バレンタインチョコレート、良かったら食べて」



 ――蒼空学園カフェテリア。
 学食を兼ねたここには、授業を終えた生徒達が勉強疲れを癒すようにやってきます。ランチタイム以降はディナータイムまでの間、日替わりのケーキと飲み物のセットが生徒達の懐に優しい価格で提供されています。
 今日の日替わりケーキはレアチーズで、香りと湯気が立つココアと一緒にひびきの座るテーブルに置かれています。
 ひびきの前には10を越えるバレンタインチョコレートの包みが置かれていました。

「吸精幻夜は使ってないんだけどな……」
「あらあら〜、モテモテじゃないですか〜」

 ひびき自身、こんなにバレンタインのチョコレートをもらえるとは思っておらず、解せない表情を浮かべて悩んでいました。
 そこに女性の声が掛けられました。振り向くとそこには、ミリア・フォレスト(みりあ・ふぉれすと)の姿がありました。
 蒼空学園のカフェテリアは他校生達にも解放されており、気軽に利用できます。

「それだけもらうとお返しも大変ですよね〜」
「お返し……そうか、これって友チョコだ」

 ひびきはこれらが友チョコであることに気付きました。とはいえ、本来でしたら血を提供してもらっているひびきから贈るべきなのですが、先にもらってしまったのでミリアが言うようにホワイトデーにお返しを贈った方がいいかも知れません。

「ホワイトデーのお返しは、やっぱりキャンディーが良いのかな?」
「宿り木に果実でもお手製のホワイトデー用のキャンディーを販売するつもりですよ〜。それでご相談があるのですよ〜」

 そういえば、世界樹イルミンスールの麓にあり、イルミンスール魔法学校にほど近いカフェテラス「宿り木に果実」の看板娘であるミリアが何故蒼空学園にいるのでしょう。
 聞けば、校長の山葉 涼司(やまは・りょうじ)に頼まれて、宿り木に果実謹製のキャンディーを蒼空学園にも置いて欲しいという相談を受けたとのことです。

「是非置いて頂きたいのですが〜、実は材料の水飴が揃わないんですよ〜」

 宿り木に果実謹製のキャンディーの原材料の水飴は、懇意にしているジャタの森に住むとあるジャタ族の水飴職人から仕入れていたそうです。その水飴職人が作る水飴は天然自然素材100%で、「至高の水飴」とも言われているそうです。
 しかし、その水飴職人と最近連絡が取れなくなってしまい困っているのだそうです。

「ジャタの森に行って水飴職人さんの様子を見てきてくれませんか〜? 水飴が手に入ればお好きなキャンディーをお作りしますよ〜?」
「うん、良いよ。ジャタの森に住むジャタ族の水飴職人さんだね!」
「オオカミの獣人さんで〜、可愛い娘さんがいますよ〜」

 ミリアの依頼をひびきは二つ返事で受けました。
 ミリアから水飴職人の住む場所などを聞くと、ひびきは依頼書にまとめて掲示板に貼り出しました。

担当マスターより

▼担当マスター

溝尾富田レイディオ

▼マスターコメント

 ご無沙汰しております、ゲームマスターの溝尾富田レイディオです。
 初めましての方はよろしくお願いいたします。

 彩祢ひびきからの依頼で、ジャタの森に住むジャタ族の水飴職人から、宿り木に果実謹製のキャンディーを作るために必要な天然自然素材100%の水飴を仕入れてくるのが目的です。
 蒼空学園とイルミンスールの生徒が参加しやすいですが、ひびきは他校にも依頼書を貼り出しているので、他校の生徒も気軽に参加して下さい。

 以下の情報はプレイヤー情報になり、シナリオ開始時にはキャラクターは知りませんが、「予想」や「推測」としてアクションを掛けていただくことが出来ます。

 ミリアが懇意にしているジャタ族の水飴職人は、突然やってきたパラ実生を名乗る蛮族に娘を人質に取られてしまい、水飴をそのパラ実生にのみ卸しています。
 このパラ実生はホワイトデーが近いことから、「至高の水飴」と謳われるこの水飴職人が作る水飴が流通しなくなれば、高く吹っ掛けても売れると考え、水飴職人を脅しています。
 このパラ実生は、今はヴァイシャリーの町外れの宿に部屋を取り、そこに水飴職人の娘を監禁しています。
 水飴職人の家に定期的に行き、出来た水飴を片っ端から奪っていきます。
 単独犯ではなく複数犯です。全員血煙爪やアーミーショットガン等で武装しています。
 このパラ実生の合言葉は「リア充に天誅を!」だそうです。

 娘が無事救出されれば、水飴職人は喜んで宿り木に果実に水飴を卸します。

 依頼が無事解決した場合、アイテムとしてお渡しできませんが、好きな形のキャンディーをミリアが作ってくれ、称号として配布します。それをホワイトデーのお返しとして渡されるといいと思います。

 なお、依頼にはNPC彩祢ひびきが同行します。彼女はフェルブレイドで、無銘ながら切れ味の良い日本刀を装備しています。

▼サンプルアクション

・水飴職人と会う

・水飴職人の様子を伺う

・至高の水飴は俺のモノだ、ヒャッハー!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年03月07日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年03月08日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年03月15日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年03月29日


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