葦原明倫館

　――ニルヴァーナ大陸。

　ある日。
　巨大アンテナを中心として広がる町『中継基地』に一つの通信が入りました。


　『開拓中ノ施設　何モノカニ襲　　壊滅　　　　』


　届いた途切れ途切れの情報は中継基地を驚愕させました。

　通信は、遥か東の地で新たに開拓が進められていた小さな町から届いたもので……
　それきり、連絡が取れなくなってしまったのです。

　そして―――。


「……チッ、何て事だ！？」
　東の町を襲った脅威が戦慄をもって確認されたのは、『事件』より数日後の事でした。
　それは、一直線に中継地点に向かう……

　巨大な『異形』の群れと群れと群れと群れと群れ

　不恰好に手足の生えたトラック。
　表面を不気味に蠢かせる機動要塞。
　地を這う大型飛行艇。
　歪な機械の塊と化した、夥しいほどの異形。

　それらは、ニルヴァーナ大陸に蔓延るモンスター……イレイザー・スポーンの大群でした。

　群れで行動することの多いイレイザー・スポーンは、非常に“厄介”な性質を持っていることが知られています。
　それは……スポーン同士で融合し巨大化したり、他の兵器や生物を取り込んだりすることもあるということです。
　その上、かつてない程の規模の『群れ』は、どれほどの脅威なのか、想像することすら難しく。
　荒れた大地を渡り、中継基地へ津波の如く押し寄せる異形。
　この巨大な脅威を駆逐する為、各地に緊急救援要請が出されたのは、在る意味当然のことでした。



　そして、今。
　防衛線が引かれたのは、中継基地より５ｋｍほど離れた場所にある施設でした。
　予想以上に速い敵の侵攻、突破されれば後がない状況の中。
　戦いの高揚を求めて、或いは、ただ守る為に。
　それでも、此処に幾多の勇士が集まったのは、事実でありました。
　そして。

「これより、殲滅作戦を開始する！」

　『群れ』を形成して迫り来るイレイザー・スポーン。想いを胸に防衛線にてそのときを待つ契約者たち。
　悪機と勇士のかつてない規模の、殲滅作戦が始まろうとしていました。

本シナリオは、迫りくるモンスターの大群を駆逐する、シナリオです。
当然、イコン使用可というか推奨、勿論、イコンがなくても作戦参加は可能です。

イレイザー・スポーンの群れは、開拓者たちが建設中だった町をまるごと襲い、
そこにあった様々な乗り物や重機と融合しています。

また、互いに融合し合い、巨大な化け物の姿となっているものも多く居ます。
大型の射撃武装を取り込んでいるものもあり、遠距離攻撃にも注意が必要でしょう。


人々の活力によって、かつての光を取り戻そうとしているニルヴァーナを嘲笑うかのように、 生まれたばかりの若い町を飲み込み、多くの志を砕いたスポーンの大群。
彼らは今、また多くの夢を蹂躙しようと、中継基地に迫っています。


皆様のアクションをお待ちしております。

・敵の殲滅に専念する

・防衛拠点で防衛に回る