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シナリオガイド

再び【第三世界】にて、逃げ出した《被験体》を“処分”せよ。
シナリオ名:―アリスインゲート2―Re: / 担当マスター: 黒井 威匠


――【第三世界】


「……失敗したか」
 高級感のある机に足を載せて反り返る。片目を閉じて報告書の掲載されたディスプレイを閉じる。
 カーリー・レイブラッドはこの【第三世界】の一国、【グリーク】の統治者であり軍最高司令官です。機械の隻眼と機械の隻腕の女性です。
 いま見た報告は現在実行されている作戦行動の報告書です。

 作戦名はオペレーションラビットフット。
 作戦内容は以下――
・軍部研究機関から逃げ出した呼称“ラビットフット”ことレイラ・ザネ・フォール研究員を確保し、敵国【ノース】への亡命を防ぐこと。
・ラビットフットの持ちだした“空軍技術開発局開発軍事的特殊戦略兵器カテゴリーF―code020712―スティレット”を回収すること。
・戦略兵器の情報を【ノース】および【グリーク】国民に漏洩させないこと。
・本作戦は【グリーク】軍が直接関与せず、パラミタからの契約者のみが遂行すること。

 しかし、この作戦はすでに失敗の域に達しています。
 それは契約者たちの裏切り行為により、ラビットフットは単身【ノース】への亡命を果たし、戦略兵器もまたそれまで出していなかった国民への“実害”をきたしてしまいました。
 戦略兵器の正体は軍が備品の一つとして扱っていた“生体実験サンプル”及び“ティル・ナ・ノーグ人の先祖返り”であるスティレット・フォールという少女です。
 その戦略兵器が【グリーク】の商業都市にて起きた爆発事件に関与しているとの通達も報告書に記載さてており、これにカーリー総統は歯噛みします。

 アリサ・アレンスキー(ありさ・あれんすきー)の《ゲート能力》でこちらに来た契約者たちの行動は状況を深刻な方向へと向かわせています。
 作戦の裏切り、逃亡者の共助、情報の漏洩、国内での爆破物の設置、そして、スティレットの単独行動――軍にとって全く予定外のことです。

「特異点A、アリサとか言ったな。そいつをここに呼べ。新たな作戦行動を伝えると」
 カーリーは右に立つ側近の青年にそう命じます。青年は無言に頭を垂れ、仮借の司令室へと連絡を入れました。

「貴様らに作戦の変更を言い渡す。
 ラビットフットは【ノース】に亡命して閉まったが、やつの手から離れた戦略兵器はまだ国内にある。

 何としても、戦略兵器を処分しろ。

 失敗した時は貴様の首を刎ねてやる――」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 逃亡者であるレイラ・ザネ・フォールの目的。

「わたしの目的は、あの子、スティレット・フォールを特異点Aに合わせて、パラミタに亡命させること」


 契約者たちを敵と誤認したスティレット・フォールの意志

「わるいやつはみんな倒していいってかーたんがいってた!」


 そして、――


 豪奢な服を纏い、豪奢な椅子に座る。足を組み、肩肘をついて家臣の報告を聞く。
「で、【グリーク】の奴らが落とした兵器はいま何処にある?」
「恐らく、国境付近に。それを持ちだした研究者はこちらの国境を超えたとの話ですが。どうです陛下、お許しになられるのであればわたくしめがその兵器を回収いたしましょう」
「……兵は好きに動かせ。ただし内密にだ。カーリー嬢のおもちゃを一つもらってこい」
 家臣は陛下ヨハネス・ディン・ノースに恭しく頭を垂れる。
「王の御心のままに」


 夜の帳が降り、複数の思惑が交錯する中。

 扉をめぐる争いが始まります。


担当マスターより

▼担当マスター

黒井 威匠

▼マスターコメント

 めんどすぎるシナリオの続きです。

 ボンソワール。胡散臭さが自慢グの黒井威匠です。
 今回は前回のアリスインゲート2の続きです。引き続き参加される方も、新規で来る方も問題なく受け入れます。ただし、前のリアクションだけは読んでおいてくださいね。
 読まずに参加しても別に問題ないと思うけど、仕掛けたバットエンドを回避できなくなると思いますので注意です。
 むしろ前回のガイドまではバットエンドしか無かったのですが。

 今回のプレイヤーたちに与えられる主な行動は以下です。

・戦略兵器を処分(破棄)する。
・戦略兵器を回収し、どちらかの国に引き渡す。
・戦略兵器の誤解を解く。(たぶん重要)
・戦略兵器を無力化する。
・戦略兵器をアリサに合わせる。
・戦略兵器を【ノース】の兵から守る。
・戦略兵器の被害から一般人を守る。
・戦略兵器の情報を各人から聞く。
・そんなことはいいから観光する。

 とまあ、やれることは多いです。ですのでやりたいことを考えてやってください。前の調査の続きでもいいです。ルーニーやマンチな迷惑行為以外は。
 これらはできることの一部であり、取捨選択制ですのでガイドに従わなくても結構です。
 むしろ多分にバットエンド要素を含んでいますので、結局のところ皆さんが考えてやりたいようにやったほうがいいです。PvPになる可能性も考慮してください。

 ただ、前回の被害現場の調査に関しまして、リアクションの冒頭で前回公開しなかった情報を開示いたしますので、前回被害現場に参加された方々は「再び被害現場を調べる」と書かなくても、その描写に出演することになります。前回の方が参加していた場合のみですが。



では、以下はシリーズに於けるいつもの――

 特殊なルール設定
1,《精神感応》《テレパシー》を持つキャラは、無条件でアリサとの「テレパス会話」が可能です。
2,アリサを中心として、面識のないキャラ同士でも、《精神感応》による情報のやり取りが可能です。(スキル所持者同士のみ)
【追加】3、アリサが行ったことのある(覚えている)場所ならアリサを介して【第三世界】とパラミタとの移動が可能。


 追加された3の項目で、移動がかなり楽になります。前回は出来なかったパラミタからの資材の搬入も可能です。逆はダメですけど。
 向こうで使いたい機材――AirPADなどはミネルヴァ軍が貸してくれるので、《精神感応》を使わない通信やネット検索はこちらを使うことになります。使うことになります。

 ここで一つヒントを上げるとするなら、このガイドに書かれてあることだけしても絶対にバットエンドにしかいけませんので、皆さんで話し合ってどうすれば最良のエンドに成るのかを導き出してください。


 では頑張って黒井のバットエンドシナリオを回避してみせて下さい。


▼サンプルアクション

・戦略兵器を処分する。

・戦略兵器を逃がす。

・観光とか訪問とか。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年08月05日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年08月06日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年08月10日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年08月23日


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