校長室
創世の絆 第四回 リアクション公開中! |
シナリオガイドニルヴァーナの国家神とパラミタの未来を巡る決戦!
シナリオ名:創世の絆 第四回 / 担当マスター:
蒼フロ運営チーム
■ ニルヴァーナ大陸、“バンシーのねぐら”の北西。 山岳地帯を超えた向こうには巨大な氷壁が広がっていました。 その一角が震え、崩落し、 砕け落ちた氷塊の奥から巨大な牢獄都市が姿を現しました。 空艇サンダラ・ヴィマーナ内。 「あれが、ファーストクイーンを封じる空中監獄アディティラーヤか」 ブラッディ・ディヴァインのリーダールバートは、 夏來 香菜(なつき・かな)の姿をしたインテグラル・クイーンに問いかけました。 「パラミタの者達は、ふぁーストくイーんの居場所を得タ」 「データボックス……ファーストクイーンの姉の意識が黒い月へ契約者らを招くことまでは、お前たちの読み通りだった。 しかし、永遠とも言える刻の中で、過酷な処理を繰り返し、擦り切れているはずだった彼女の意識が、 それでも、妹の封じられた場所を探り出し、その情報を保ち続けられることが出来ていたとは……誰も予想が出来ない事だった」 ルバートは目を細め、感情無く笑いました。 「執念だな」 インテグラル・クイーンによれば、アディティラーヤは、 それ自体が戦闘能力を持った要塞でもあるといいます。 ラクシュミたちがアディティラーヤを目指し、 ファーストクイーンを解放しようとするだろうことは明白でした。 だからこそ、インテグラル・クイーンはアディティラーヤで ニルヴァーナ校へ攻め入ろうというのです。 ■ パラミタ大陸。 コーラルネットワークに由来する精神世界。 『ニルヴァーナの国家神ファーストクイーン。 ニルヴァーナ大陸を支えるものと繋がりを持つという彼女から、パラミタを救う術は得られるのでしょうか。 あなたの見解を聞かせてください』 シャンバラの女王アイシャ・シュヴァーラ(あいしゃ・しゅう゛ぁーら)の問いかけに、 パラミタ大陸を支えるアトラスのパートナーである石原肥満は好々爺然とした笑みを浮かべました。 『ほっほっほ、わしには何とも分からんよぉ。 しかし、それを確かめるためにも、今は彼女の解放を成すしかあるまい』 『大いなる神と契約せし異邦者よ』 シボラの国家神である長老が問いかけます。 『私はパラミタの滅びは必然ではないかと考えている』 『わしは逆だのぉ』 『何故そう思う?』 シボラの長老の問いに、石原肥満の意識は鋭くなりました。 『アトラスは、気が遠くなるような遥か昔より侵略を受けていた。 誰にも悟られることのないよう、静かに、ゆっくりと、しかし確実に……。 “世界の滅びを必然に変えようとする”ニルヴァーナの何者か、からのぉ』 ■ ニルヴァーナ校付近。 「大体、3日後には決戦が始まるといったところか……」 ヘクトルはニルヴァーナで発見された巨大な移動式住居で、 北西より迫ってくるアディティラーヤを迎え撃とうとしていました。 移動式住居で発見されたメモリによれば、 アディティラーヤはインテグラルによるニルヴァーナ人狩りの際に、多くのニルヴァーナ人を連れ去った因縁の要塞でした。 アディティラーヤで連れ去られたニルヴァーナ人たちは、 “バンシーのねぐら”で葬られたのだといいます。 かつて、この移動式住居もアディティラーヤによって そこに住んでいたニルヴァーナ人を失ったのです。 メルヴィア・聆珈(めるう゛ぃあ・れいか)の隊は クジラ型ギフトでアディティラーヤに突入する準備を続けていました。 「聞いたぞ、クジラ船長。 今まで随分と無茶を通してきたらしいな……。 だが、すまない。今一度だけ、力を貸してもらう。 あなたの妹君と世界を救うためにな」 データボックスからもたらされた情報から、 アディティラーヤの奥にファーストクイーンが封じられているのはわかっています。 更に……。 (先遣隊によれば、 アディティラーヤには夏來 香菜に似た人物が居たという……イレイザー・スポーンを従えて。 助けられるものなら助けたいが……。 もし、インテグラルに支配されてしまっているのだとしたら……私の手で) メルヴィアは香菜を殺す覚悟をしていました。 「私もアディティラーヤに行くよ! 香菜ちゃんを助けなきゃ!」 珍しく真剣な様子のルシア・ミュー・アルテミス(るしあ・みゅーあるてみす)が息巻きます。 「瀬蓮もアディティラーヤに行く。 一刻も早くファーストクイーンさんを解放したいの」 高原 瀬蓮(たかはら・せれん)はファーストクイーンなら、アイリスを救う方法を知っていると信じていました。 アディティラーヤと共に、 インテグラル・ナイトも、またニルヴァーナ校へと迫っていたのでした。 「インテグラル・ナイト。 僕の最期の相手として、相応しい力を見せてくれるかい?」 半インテグラル化した状態でゆっくりとインテグラル化が進行しているアイリスは、 インテグラル・ナイトと相討つつもりでした。 「もう長く持ちそうに無いんだ。 だから、せめて残りの時間は君を倒すために使わせてもらうよ」 ■ 「……これが、試練を乗り越えずにギフトを使っている代償というわけか」 ルバートは、自身の身体が変質しているのを感じていました。 セラフィムギフトの試練とは何なのか、彼にはまだ分かりませんでした。 「死ヌのカ?」 インテグラル・クイーンの問いかけに、ルバートは笑いました。 「奇妙だな。このところ、お前に人間味を感じる」 「…………」 「最も奇妙なのは、お前が私たちを殺そうとしない事だ。 お前の実験は既に終わったのだろう? 我々も用済みの筈だが」 インテグラル・クイーンはルバートの問いに答えず、立ち去りました。 (我々など後でどうとでもなる、と見ているか……。 いや、あるいはクイーンに人心が芽生えたとでも?) ルバートは自身の想像に呆れながら、 こっそりと発動するタイミングを狙っていたセラフィム・ギフトから手を離し、仲間たちに伝えました。 「我々ブラッディ・ディヴァインは、 サンダラ・ヴィマーナを用いてクジラ型ギフトを強奪する!」 (いずれにせよ、最後に全てを手に入れるのは、 パラミタでもインテグラルでもなく、我々だ) ■ 「この機に“サンダラ・ヴィマーナを使ってクジラ型ギフトを強奪する”…… と、連中が考えるのが自然だろう」 長曽禰 広明(ながそね・ひろあき)は、ニルヴァーナで開発したパワードスーツの調子を確かめていました。 「俺たちはクジラ型ギフトの防衛も考えなけりゃならないわけだが……大丈夫か?」 「やるだけやるしか、ないんじゃないですか?」 長曽根の問いかけにアルベリッヒは微笑んで応えました。 ■ 「駄目だ……いくら半インテグラル化した状態だからとはいえ、 アイリス様ではインテグラル・ナイトには勝てまい」 ダイヤモンドの 騎士(だいやもんどの・きし)の懸念は、もっともでした。 インテグラル・ナイトが、かつてアイリスたちが辛勝したインテグラルを遙かに上回る凄まじい力を有しているのは明白でした。 その一撃はイコンすら粉砕するでしょう。 と―― 「案ずることはありません」 そう言ったのはゲルバッキーの推薦でニルヴァーナへやってきた三賢者でした。 ラクシュミから290ゴルダの対価を得た彼らが策を披露します。 「インテグラル・ナイトを気持ちよくするのです。 力及ばぬというならば、まずは快楽にて籠絡せしめるのです!」 「快楽にて心ほだされたところで、彼と握手をするのです。 力及ばぬというならば、優しき心にて、その場に繋ぎ止めるのです!」 「最も強い光とは何か。それは我々の“絆”、そして、“愛”です。 手を取り合い、皆で…… メテオスウォームをぶちかましましょう。 手と手を取り合って生まれる愛を持って、快楽と握手で繋ぎ止めたインテグラル・ナイトを殲滅するのです!」 駄目かもしれない、とダイヤモンドの騎士は思いました。 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
扉絵のインテグラル・ナイトはFBCさんに描いていただきました! ▼サンプルアクション ・【1】学校作り ・【2】学校を護る! ・【3】アディティラーヤを攻略する! ・【4】ファーストクイーンを解放する! ・【2】インテグラルナイトを気持ち良くする! ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2012年07月02日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2012年07月27日 |
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