空京大学

　葦原の長屋の人々から、お供え物をちゃんともらえるようになった座敷わらしは、枕返しの悪さをやめ、彼らに商売繁盛などの幸福を与えています。
　ですが…招き猫として、長屋に住む者たちにご利益を招いていた猫又は、何ももらえていません。
　怒った女の子の猫又は、2本の尻尾をバタバタと振り、毛を逆立てました。
「ムムゥ〜、にゃーにだけ何もよこさないとは…。
　長屋のやつらめ、懲らしめてやるにゃぁああっ！！」
　妖怪の少女との扱いの差に怒り、ゴシゴシと顔を洗いました。
　すると…。
　長屋とその近くにある田畑などのエリアの空だけ黒い雲に覆われ、大雨が降り始めたのです。

　住人たちはただの雨だと思っていましたが、雨は何日も降り続けている様子を見て…。
　もしかして猫又が降らせているのでは…と思い、大慌てで探しました。
　猫又は呉服屋の屋根の下で、小さく丸まりながら顔を洗う猫又を発見した住人は、雨を降らせるのをやめるように言いました。
　しかし、妖怪はフンッとそっぽを向き…。
「いやにゃ、にゃーを大事にしないバツだにゃ！」
　と、拒否しました。
「ほったらかしてすまなかったなぁ。
　大好物のかつおぶしをあげるから、許してくれ」
「そんなもんで機嫌なんて直らないにゃぁあっ。
　もっと美味しいものをよこすにゃ。
　にゃーを満足させる食べ物を持ってこないと、もっと酷い大嵐にしてやるにゃあーー！」
　かつおぶししか持ってこない住人に怒った彼女は、長屋の周辺にバリバリと落雷を落とし、突風で彼らを吹き飛ばしてしまいました。

　困った彼らは大嵐の中、お社に行き座敷わらしに相談しましたが、妖怪の少女には猫又の嵐を止める力はありません。
「普通のお供え物じゃ、満足しないほど怒っているみたいだし…。
　わらしがもらったご馳走以上に、美味しいーものじゃないと、満足しないかもねぇ…」
「そ、そんな…無理だべさぁー…」
　住人たちの中で、猫又を満足させるような料理を作れる者はいません。
　しかし、ずっと大嵐が続くと農作物が腐ってしまい、収穫が出来なくなってしまいます。
　大嵐を止めるためには、猫又を捕獲して説得するしかありません。

今回は、コメディーよりのバトルになるかと思います。
「枕返しをする妖怪座敷わらしを捕まえろ！」の続きのようなシナリオですが、前回のシナリオの内容を知らなくても、普通にアクションを掛けられます。
新規のお客様もお気軽にご参加どうぞ。

農作物にとって、雨は恵みの雨にもなりますが、降りすぎるとカビが生えたりしますね。
突風の影響で、草木などが傷つくこもあるでしょう。

・猫又について
人型の小さな女の子に化けることも出来ますが、耳と尾は上手く隠せません。
ゴットスピードのような速さで動き回り、普通の食べ物では満足しないわがまま猫になっています。
ただの猫じゃらしなどは、じゃれつかないほど怒っているようです。
目新しいものなら、じゃれつくかもしれません。
不可視化した状態でも物理的実体はあるので、触れたりすることは出来ます。
通用のスキルなどで見たり、祓魔師のアイテムを使用することも可能ですが、そのアイテムを使用したことのないＰＣは使用する前に、所持しているＰＣに聞いて覚えることになります。

・葦原の長屋
民家、八百屋、呉服屋、米問屋、魚屋、肉屋、茶屋、雑貨屋、駄菓子屋
温泉：男女別と混浴（設定上、性別バレ不可の方は、混浴の方をご利用ください）

・長屋の周辺
田畑、お社


それでは、皆様のアクションをお待ちしております。

・凶暴化した猫又を捕まえに行く。

・じゃれつきそうな玩具を作って、猫又を捕まえる人の手伝いをする。

・怒りを静めてもらうために、猫又にあげるお供え物の料理をつくってあげる。