【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同忘年会! リアクション公開中! |
シナリオガイド大切な人と見送り、迎える、新しい年。
シナリオ名:【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同忘年会! / 担当マスター:
森水鷲葉
※このシナリオは、森水鷲葉・有沢楓花・川岸満里亜の合同シナリオです。 ※特殊なルールのあるシナリオです。マスターコメントをよく読んでご参加お願いします。 先日行われた百合園女学院合同学園祭において、 ヴァイシャリー家が叶えた願い……。 そのひとつが、学園祭賞をとった「ミス・合同学園祭コンテスト」を主催したレオーナ・ニムラヴス(れおーな・にむらゔす)の、 「学園合同忘年会の実施。今回の合同学園祭の、忘年会バージョン」の実現でした。 2022年12月31日大晦日、昼。 百合園女学院のホールにて。 「それでは──これより合同忘年会の準備を始めますわ」 ラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)は言いました。 百合園女学院校長・桜井 静香(さくらい・しずか)は、白百合会作成の手順説明書がその場の全員に行き渡ったのを確認すると、 「まず流れから説明するね。……といっても何時もの日本のお正月と変わらないんだけどね。 忘年会して、年越しして、初日の出を見て。それだけ」 計画は簡単でした。 他校からも来賓を招いての忘年会で大騒ぎをしたら、年の暮れをのんびりと過ごして新しい年を迎え、初日の出を見よう、というだけです。 静香の笑顔に、生徒たちの間には、ほっとしたような、和やかな空気が流れていきます。 中には女子校に入るのが初めてという他校の男子生徒もいるようです。 「それだけを楽しんでもらうのをサポートするのが僕たちの役目。 だけど準備だって楽しんでした方がいいよね。準備含めて、日本のお正月だし。 メイン会場はここ、百合園女学院のホールだよ。この方が準備もおもてなしもしやすいからね」 それから静香は思い出したように、 「あ、準備が終わったら勿論、皆も忘年会を楽しんでね」 ラズィーヤも微笑んで頷きます。 「百合園女学院内でしたら、庭園や屋上も使用許可が出ていますわね。誰かと静かに過ごしたい方はこちらでも良いでしょう。 ヴァイシャリーの街中の雰囲気を味わうのも素敵かもしれませんわね」 * 「告白よ! 大告白大会をしましょう!」 佐藤 花子(さとう・はなこ)が、拳を握りしめて主張しました。 「せっかくの忘年会、ラズィーヤおねえさまに私の想いを伝えるチャンスだわ!」 「その件はみんな知ってると思うよ、花子ちゃん。 ……でも、催し物のアイデアは面白いね」 アルバ・フレスカ(あるば・ふれすか)がうなずきます。 「ボクは、忘年会の余興として、隠し芸大会を提案します。 皆でいろんな出し物をやるというのはどうでしょうか?」 「うん、いいと思うよ。 他校からのお客様も、たくさん来るし、 交流のきっかけができるといいと思うな」 静香の許可を得て、アルバ・フレスカ(あるば・ふれすか)が司会の隠し芸大会が、 忘年会で行われることになりました。 「ふむ、『忘年会』か。 であれば、今年1年のことを思い出す機会を作るべきだろうな」 小ラズィーヤ・ヴァイシャリー(しょうらずぃーや・う゛ぁいしゃりー)は、 過去の世界を数分間だけ見ることができるタイムマシンを、 会場に設置するようです。 タイムマシンでは、2022年のパラミタの情景を映し出すことができます。 「もちろん、会場では、好きなだけご歓談やお食事をお楽しみくださいませね☆」 会場となる百合園女学院の体育館は、 ラズィーヤの要請により、 ヴァイシャリー家の用意した豪華立食パーティーが準備されていました。 * 白百合会の会長・アナスタシア・ヤグディン(あなすたしあ・やぐでぃん)は、わざわざこの日のために新調した制服に匂いが付かないか、調理室で眉をしかめていました。 「……料理なんてしたことありませんのに、困りましたわね」 「エリュシオンを中心に、食べなれた料理の味見をしていただければ結構です。そうそう、その間に会長、新年になる前に挨拶回りのリスト確認しておいてくださいね」 会計の村上 琴理(むらかみ・ことり)はエプロンに三角巾で、煮物の味付けを確認しながら忙しそうで──つまりは片手間に言われたと思ったアナスタシアはむっとしながら、 「大丈夫ですわ、頭に入ってますもの」 「そうでした、おもち初めてでしょう? せっかくですから食べていただきたいですけど、喉に詰まらせないように、注意してくださいね」 「貴方は私の母親ですの? ……仕方ありませんわね。大切なお客様にお出しする料理の『テイスティング』とあれば、会長たるこの私こそがふさわしいでしょうし……。 こうなったら日本の料理も味見の制覇をして差し上げますわ。 ええと、年越しそば、お節、お雑煮に……敵もさる者ですわね。本番の最後のお付き合いまで、私のお腹は平気かしら…………きゃっ!?」 彼女は大人しく味見をしてきましたが、生きた大物の魚がでん、と調理台に乗っているのを見て、びっくりしました。 「驚かせて済まないな」 来賓の、ヴァイシャリー海軍の赤髪の提督フランセット・ドゥラクロワ(ふらんせっと・どぅらくろわ)でした。 「私の部下たちが、新鮮な魚を是非召し上がっていただきたいと……ヴァイシャリー湖で魚を釣って来たのだ」 ぴちぴちというより、どたんばたんと跳ねる魚は、部下の少年が押さえつけてます。 「あー、魚もいいんだけど、雪が降ったらかまくらでも作ろーぜ、かまくら」 「……こう言ってはいるが、力仕事や警備などは任せて欲しい。何かあったら遠慮なく頼んでくれ」 「食べ過ぎたら来てくれよ。綺麗なお嬢さん方を診察……」「……は、しないでいいです」 フランセットの部下たちも、いつもより賑やかです。 一方琴理は、パートナーであるヴァイシャリーの商人・フェルナン・シャントルイユ(ふぇるなん・しゃんとるいゆ)にクリップボードに挟んだ紙の束を見せています。 「ちょっとここ、おかしくないかしら? 大丈夫?」 「ええ。問題ありませんよ」 ラズィーヤや静香だけでなく、生徒会も社交界の顔です。どうしても挨拶回りをしなければなりません。それも新年とあって、特別な手土産やご祝儀の手配も、彼女の仕事でした。 フェルナンの方はと言えば、手元の資料にすぐ目を落とします。百合園と商工会議所と合同で、年が明ける時に各地で打ち上げる花火の手順の、最終確認をしています。 花火には色々な色や種類がありますが、その中には町の住民のリクエストに応えたラインナップや、生徒達からの意見を募集して作った、オリジナル花火もありました。各学校をイメージしたものまであります。 「そろそろホールの方も見に行きましょう」 すでに用意されている和室部分では、黒ずくめの少女がコタツにちゃっかり入ってみかんをむきながら、 「これこそ至高の果実・アンブロシア……。……古き日々を捨て去り、新しき太陽を迎えようぞ……」などとぶつぶつと呟いています。 そのテーブル部分を挟んで向かいではどこぞの守護天使が、一人でトランプ占いをしています。あんまり地味で目立たないので、招待されたはいいものの、殆ど誰にも声を掛けてもらえないようでした。 「……終わったら、みんなでホールでコタツにみかんでゆっくりしたいわね」 「そうですね」 * 「合宿所使用の許可が下りたわ!」 生徒会室に戻った生徒会執行部、通称『白百合団』の団長風見 瑠奈(かざみ るな)が、嬉しそうに言いました。 「それじゃ、他校の方はそちらで休んでもらえるわね。まあ、百合園に残る人は少ないと思うけれど」 事務処理をしていた副団長のティリア・イリアーノが手を止めて、そう答えました。 「そうね……。でも、ここから皆で見る初日の出って、いいと思わない?」 瑠奈は生徒会室にいる役員や手伝いに訪れている生徒達に目を向けて。 「新たな気持ちで、今年一年、一緒に頑張ろうって思えるわよ、きっと」 そう、微笑みました。 役員と生徒達は頷いて、瑠奈に微笑み返しました。 「でもかなり寒いと思うから、暖をとれるよう、準備しておかないとね」 「ええ。温かな飲み物も用意しましょう」 瑠奈とティリアは必要なもののリストアップから始めることにしました。 空京のシャンバラ宮殿では、訪れていたゼスタ・レイラン(ぜすた・れいらん)が、アレナ・ミセファヌス(あれな・みせふぁぬす)を呼び止めました。 2人は廊下で立ち話をして、百合園で行われる忘年会に一緒に行こうと約束をしました。 「アレナちゃんは徹夜大丈夫?」 「あ、はい。日の出まで、起きていられると思います」 「それじゃ、皆と一緒にホールで日の出まで待とう。楽しいことしてさ」 「はい。優子さんも一緒ですよね?」 アレナがそう言うと、何故かゼスタは軽く視線を逸らしました。 「……神楽崎は年が明けたら初巡回をして、その後、宿舎に帰るらしいぜ。疲れてるみたいだからな」 「そうですか……」 少し残念そうな顔をするアレナに、ゼスタは優しく微笑みかけました。 「優子チャンにもキミのこと頼まれたんだ。だから一緒に、日の出を見ようぜ?」 「はい、よろしくお願いします」 アレナはぺこりと頭を下げました。 日の出までの時間、皆さんはどう過ごしますか? 何を願いますか? 誓いたいことはありますか? * 準備にいそしむ生徒たちを見て、ラズィーヤは嬉しそうです。 「ふふ、賑やかになりそうですわね」 「そうだね。とっても嬉しいよ」 静香は力強く頷きます。 百合園の生徒だけでなく、他校の生徒もみんなで楽しめ、交流を深められる企画を……。 静香が合同学園祭の開催時に願ったことが、またこうして生徒たちによって願われ、実現されているのですから。 「楽しい忘年会になるといいね!」 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
こちらのシナリオは、森水鷲葉、有沢楓花、川岸満里亜の合同シナリオとなります。 ▼サンプルアクション ・【忘年会】大告白大会に参加する ・【年越し】ラズィーヤに下剋上をつきつける ・【日の出】お汁粉を作ろう ・【いつでもOK】彼女と大晦日デートを楽しむ ▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました) 2012年12月22日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2012年12月23日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2012年12月27日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2013年01月30日 |
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