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フロンティア ヴュー 1/3

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シナリオガイド

伝説は記す。最古の世界樹、そしてその聖剣の存在を
シナリオ名:フロンティア ヴュー 1/3 / 担当マスター: 九道雷



 
わたしは愛した
この世界を その全てを

今 わたしは役目を果たし
全てを後の者に託して滅び逝く


願わくば
遺されし者達が、嘆くことのないように



願わくば、どうか

遺されしお前が

嘆き悲しむことのないように


◇ ◇


「“パラミタの世界樹”?」

「古い文献に記されていたものだ」
「パラミタ大陸には、各国の世界樹の他に、“大陸自体の”世界樹があるというのですか……?」
「詳細は分かっていない。それに……」

 ――その文献は、イルミンスール大図書室深部にて、たまたま目に留めた教導団所属の魔術師の手によって発見されました。
 精査の結果、その確実性は「信用に値すると思われる」と判断されました。

「つまり半々ってことですか」
 都築少佐は溜め息を吐きました。
「エリュシオンとシボラの国境には、『龍の背山脈』と呼ばれる山岳地帯が連なっている」
 都築少佐と机を挟んで、国軍参謀長、羅 英照(ろー・いんざお)が地図を示しました。
「文献には、関連する遺跡が、山脈の何処かにある、と記されている」
「何処か、ね」
 都築少佐は肩を竦めました。
 龍の背山脈とは、地球で言うならアンデス山脈にも匹敵する規模で、エリュシオンとシボラの国境に横たわる山脈です。
 一つの遺跡が、闇雲に探して発見されるとも思えません。
 英照は無論承知のはずです。説明には続きがあるのだろうと見ると、頷きました。
「現在国軍預かりになっている巨人族の男がいるのだが、あの事件の後、
『あの辺の何処かに、巨人族の遺跡があるはずだ』
と言って来ている。
 彼も詳しいことは知らないらしい。
 だが『そこには、巨人族の秘宝があると伝えられている』と。
 その遺跡がこの文献の遺跡という確証は無いが、まず此処を当たってみて、違っていたら、他の手掛かりを探して貰うことになる」
「龍頭事件の場所近辺……」
 都築少佐は地図を見つめます。
「この付近では、現在も大きな地震が続き、大地の陥没や崩落も少なくないらしい」
 あの事件は、一旦収束を迎えました。しかし、その後も異変が続いていたのです。
「文献によれば、パラミタの世界樹を活性化させることができれば、パラミタ各国の世界樹を強化させることができるようになるらしい。
 更に、古い世界樹の力を司る聖剣があるともいう。
 もしも真実ならば、今後の為にも、是非ともそれを得ておきたい」

 しかし、遺跡の場所はシャンバラではない為、シャンバラの国軍が大っぴらに動くわけにはいきません。
 密かに調査隊が派遣されることになり、その指揮を、都築少佐が執ることとなったのでした。
「不測の事態に対しての判断は任せる」
「それは、」
 都築少佐は苦笑しましたが、その先を言うのはやめました。


「世界樹……、
 それに、聖剣、ね」

 英照の執務室を出て歩きながら、ふ、と都築少佐は独りごちます。
 どうなることやらと思いながら、調査隊のメンバーの選出にかかりました。


◇ ◇


 一方、エリュシオンでは、シボラでの国境付近での異変に、シボラと隣接するミュケナイ地方の選帝神イルダーナが、元龍騎士トゥレンを調査に派遣させていました。
 しかし、トゥレンはそのまま行方不明となり、イルダーナは、自ら動くことも視野に、更に調査を続けました。
 

担当マスターより

▼担当マスター

九道雷

▼マスターコメント

 新シリーズのスタートです。

 オープニングは教導団のNPCですが、所属学校に優先はありません。どちら様も歓迎いたします。
 九道の既出NPCが登場いたしますが、特にこれまでのシナリオをチェックしなくてはならないということもありません。

 現在の情報は、以下の通りです。
・文献によれば、『パラミタの世界樹』なるものがあるらしい。
・そこには聖剣もあるらしい。
・その関連遺跡?が、龍頭事件の現場付近にあるらしい。
・その遺跡には巨人族の秘宝なるものがあるらしい。
・あの辺は今、地震やら地面の崩落やらが起きている。
・エリュシオンでも調査に乗り出したが、元龍騎士トゥレンが行方不明になっている(PL情報)。

 PCの皆さんは、以下の状態からご参加いただけます。
・都築少佐の調査隊に参加する(教導団以外のPCも参加可です)。
・龍頭付近で異変が収まっていないらしいので、独自に調べる。
・ミュケナイに行って、あっちの状況はどうなのか調べる。
・その他思いつくことをする。

 ルーナサズ(ミュケナイ地方首都)からアクションをかける場合、イルダーナと知り合いであるか否かは、「過去にリアクション上で会話がある」ことで判断いたします。
 会話したことがあれば、知り合いとしてアクションをかけることができます。
 弟イルヴリーヒも、今回赴任先からルーナサズに戻って来ています。

 エリュシオンは、ユグラシルが浸食されてはいますが、力が拮抗しているため、一時安定している状況にあります。
 ※本シナリオで『帝国を継ぐ者第二部』関連のアクションをかけることは出来ません。

◇NPCざっくり説明

●都築少佐
 始まる前はぐうたらだが、始まればちゃんとやる人。
 パートナーロストにより左腕不随だったが、先だって、不自由な左腕を切断。
 ・登場シナリオ「国境の防衛戦」「ナラカの底の底」

●テオフィロス
 国軍捕虜を経て都築少佐のパートナーとなった、元エリュシオン第七龍騎士団員。真面目。
 都築少佐と別行動で、エリュシオンの動向を把握する為、ミュケナイ地方首都へ赴く。
 ・登場シナリオ「国境の防衛戦」「ナラカの底の底」

●イルダーナ
 エリュシオン、ミュケナイ地方の選帝神。柄が悪いが性格は悪くない。
 ・登場シナリオ「黎明なる神の都」「サンサーラ〜輪廻の記憶〜」

●トゥレン
 元エリュシオン第七龍騎士団員。第七龍騎士団解体と同時に自由業もとい傭兵となったが、現在はイルダーナに雇われている。
 ・登場シナリオ「黎明なる神の都」「サンサーラ〜輪廻の記憶〜」

●イルヴリーヒ
 イルダーナの弟。イルダーナの右腕として働く。
 ・登場シナリオ「黎明なる神の都」「サンサーラ〜輪廻の記憶〜」


○ルーナサズ
 ミュケナイ地方首都。「龍の背山脈」の麓、山岳地帯森林部に位置する。


 特に難しいシナリオではありません(多分)。どうぞお気軽にご参加ください。
 

▼サンプルアクション

・都築少佐の調査隊に参加する。

・龍頭付近の異変を独自調査。

・ルーナサズに行ってみる。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年05月23日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年05月24日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年05月28日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年06月11日


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