天御柱学院

当シナリオは、初心者、およびそれに類するキャラクターの参加を推奨しています。（マスターコメントをご参照ください）
　

　ズシン、という地響きと共に、地面が揺れました。
「地震か？」
　ツァンダの町に観光旅行に来ていたイルミンスール生、トオルが、ふと周囲を見渡します。
「でも、パラミタで地震って何だか面白いな。
　パラミタにも地殻変動ってあるんだな」
　浮遊大陸であるパラミタに地震、というのが単純におかしいと思ったか、トオルがそんなことを言って笑うと、パートナーの青年、シキが、何気もなしに、
「天空竜でもぶつかってきてるのかもな」
　と言いました。
「天空竜？？」
「知らないのか？
　俺の村では、『地にアトラス、天空にウラノス』て常識なんだけどな」
「初めて聞いたっつーの」

　しかしトオルは興味津々です。
「その話が本当なら……何とか、その天空竜を探しだせないかな」
「何で？」
「面白そうじゃんか」

　ツァンダでは最近、不定期に何度か、大小の地震が起きています。
　それは全て、震源地が内陸部ではなく、大陸の外崖の方にあったことから、どうしたことかといぶかしくは思われていました。
　ですが、現在のところ、特に地震によってツァンダに被害などが生じているわけでもなく、事態は静観されています。


　偶然、その地震に遭遇したトオルは、シキの嘯く言葉にすっかりその気になって、ウラノスドラゴンを探しに、空に出ようと決意しました。
「そんなに何度も大陸に体当たりしてくるなんて、何かあったのかもしれないだろ！」

　しかし、空に出るのでしたら、飛空艇を使うしか、方法はありません。
　飛空艇というのは、とても貴重な乗り物であり、個人が所有できるものでも、また、自由に誰かから借りて使えるものでもないのです。

　そこでトオルは、
「いや、この辺空賊多いみたいだし、いっそ空賊を探して奴等から奪って……」
　と、物騒なことを考え始めました。
「でもそれだと、１人じゃ無理だろうな。
　誰か、協力してくれる人を探さないと……」

　そんなトオルを見て、やれやれとシキは思いましたが、まあいいか、嘘でもないんだし、と、呑気に、やりたいようにやらせることにしました。


「……って、シキ、お前何やってんの？」
「頑丈な釣竿を用意しないとな」
「おま、ドラゴン釣る気かよ！！」

　
　こちらのシナリオは、主に初心者、あるいはそれに類するプレイヤーさんの参加を推奨しています。


　始めたばかりで、まだ数えるほどしかマスターシナリオをプレイしてない、とか
　とりあえずキャラクエをやりまくってみたけど、まだマスターシナリオには手を出してない、とか
　とりあえずキャラを作ったまま放置してたけど、そろそろ始めてみよっかな、とか
　とりあえずキャラを作ってみたけど、何から手をつけたらいいのか途方にくれてるんですけど、とか

　そういった皆様にお気軽に参加していただければ！　と思い、作ってみたシナリオです。
　キャラクターの所属学校による、参加制限はありません。どなたさまもお気軽にどうぞ。

　トオルとシキの行動は、学生達の間に、口コミで広まっています。
　彼等に協力して一緒に行動したり、別口で独自に行動したり、色々な方向からシナリオに絡んでみてください。

　また、初心者の皆様方をサポートする心意気のベテランさんのご参加も歓迎いたします。



　こちらのシナリオは、とりあえず蒼フロの世界設定には深くは関わっておりませんので、
「まだマニュアル殆ど読んでねーんですけど」
　という方でも大丈夫です。後でじっくり熟読してください。

　ですが、マニュアル内にある「マスターシナリオ講座」だけは、がっつり読んでおきましょう。
　
　アクションは、やりたいことを何でも明記して構いませんが、やりたいことが何でもできるわけではありません。
　うっかりミスでアクション失敗、ということにならない為にも、しっかり内容を把握しておきましょう。

　また、「とりあえず参加してみたけどアクション思い浮かばない……」と言う方は、サンプルアクションを参考にしてみてください。
　それでも何も思い浮かばなければ、サンプルアクションそのまま、というのも最終手段です。

　しかし、もしかして他にも同じ状況の人がいた場合、最大５０人の人が全く同じアクションをかけてくる、という事にならないという可能性も無いこともありません。

　その場合、単純計算で、１つのシーンが５０倍に薄められて描写されることになってしまいます（大抵の場合はマスターが何とかしますが）。

　５０倍のシーンに埋もれない為にも、サンプルアクションのこの部分だけはこういう風に変更、とか、サンプルアクションにちょっと付け加え、とか、何か自分らしいプラスアルファなことを加えましょう。
　
　また、全く同じアクションが複数ある場合（そうでない場合も）、大抵のマスターは、性格設定や自由設定を描写の参考にします。
　自由設定をフル活用して（マスターシナリオ講座を参照してくださいね）、マスターへキャラクターアピールをしましょう。



　と、まあ色々書きましたが、あまり難しいことは考えず、お気楽にやりたいと思うことをやってくださいませ！
　それでは、アクションお待ちしています。


※※運営チームからのお知らせ※※
　本シナリオの扉絵は九道雷ゲームマスターによる直筆です。

・空の海に出航する為に奔走する。

・空の海に出航する為に活動する。

・空の海に出航する為に調査する。

・空の海に出航する為に準備する。

・空の海に出航してから奮闘する。

・空の海に出航してから楽しむ。