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【逢魔ヶ丘】魔鎧探偵の多忙な2日間:2日目

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【逢魔ヶ丘】魔鎧探偵の多忙な2日間:2日目

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シナリオガイド

白林館に、怪しげな飛空艇と、怪しげな魔鎧職人がやってくる
シナリオ名:【逢魔ヶ丘】魔鎧探偵の多忙な2日間:2日目 / 担当マスター: YAM

【1日目のあらすじ】

 ザナドゥの田舎貴族の令嬢たちを主なターゲットとし、タシガンの『白林館』で開催されることになっている「初心者にも優しい魔鎧作り教室」は、裏で謎の反社会組織『コクビャク』が糸を引いていることが捜査の結果明らかになりました。その講師が、コクビャクに与する魔鎧職人スカシェン・キーディソンであることも。
 開催前日、館に潜入した契約者たちは、合宿気分で呑気に楽しみにやって来た令嬢たちに真相を知られることなく、コクビャク側のスタッフを捕縛して館を制圧しました。それを表沙汰にしないのは、翌日(教室開催日)に、教室で使う魔鎧の素材の魂を運んでくる飛空艇や、講師のスカシェンをおびき寄せるために、異変があったことを外部に知らせてはならないからです。
 一方、魔鎧探偵キオネは、綾遠 卯雪(あやとお・うゆき)に急な相談を持ちかけられ、夜を徹して空京に戻ってきました。


*********


 夜中のカフェで、キオネは卯雪と、その友人で契約者の少女・乙羽 実紘(おとわ・みひろ)とテーブルを共にしていました。
「じゃあ、君のパートナーは、スカシェンの魔鎧なんだ?」
 驚いて聞き返したキオネに、実紘は渋い表情で頷きます。
「数か月前に、鎧形態に結構響くような怪我をして……『メンテナンスしてもらってくるからー』とか言って、勝手に一人で出てってさ。
 その時は、奴の製作者がそんなヤバいことに関わってるなんて思わなかったから、フツーに『いってらっしゃーい』って送ったんだけど。
 それからずっと帰ってこなくて、音沙汰もなし。
 そしたら昨日、こんな手紙が……」
 実紘が差し出した手紙を、キオネは受け取って読みました。


――前略  乙羽 実紘様
  初めまして。拙作のタモン・コシンをご愛用頂き、恐悦至極に存じます。
  今回のメンテナンスに時間がかかっていることで、さぞやご不安でございましょう。
  しかし心配はいりません。タモンの先の故障には大きな問題はなく、また後遺症が残るということもありません。
  現在、とある場所にて静養しております。
  ですが、実紘様のもとにひとりで返すのには、些か懸念があります。
  
  私はここ最近、仕事の都合でシャンバラを離れておりましたが、明日、所用で戻ることになっております。
  そこで、私が自ら実紘様をタモンのもとにご案内しし、そこでお渡ししたく思います。
  ぜひとも、貴女のご友人・綾遠 卯雪嬢と御一緒に、指定の場所までいらしてください。
  その他のお付きの方々等は必要ありません。

  貴女は必ずやご自分のパートナーを不安なく引き受けて下さる人物であると、私は確信しております。(後略)――


「――脅しだな」
 キオネはテーブルに手紙を落として、腕組みしました。
実紘さんが卯雪さんと一緒に、2人だけで指定された場所に行かなきゃ、タモン君の身の保証はしないと……
 しかし、自分の作った魔鎧を人質にするなんて……!」
「冗談じゃない! 何このふざけた手紙、しれっと卯雪の名前を出して、御一緒に、って!
 あ、そうですかはい分かりました、ってこっちがうっかり納得して卯雪連れてくとでも思ってんの!?
 あのヌケ作バカ魔鎧もキチ野郎の作者も、スルー確定!!」
「いや、そういうわけにもいかないんじゃあ」
「そうだよ実紘! あんたの大事なパートナーじゃない!」
「友達を怪しげなことに巻き込まなきゃ帰ってこない奴なんて、パートナーじゃないっ!」
「そうは言っても、契約している以上、タモン君に何かあったら君にもパートナーロストの危険は及ぶんだよ?
 そんなことになったら、卯雪さんだって悲しむじゃないか」
 キオネの言葉に、実紘は不承不承押し黙ります。

 以前にあったとあるコクビャク絡みの事件で、コクビャクは『エズネル』という人物を探していることが分かっており、また、何故か、そのエズネルと卯雪に何らかの繋がりがあると考えているらしいことが、警察にも分かっています。卯雪自身は、エズネルなる人物のことなど知らないのですが……。
 それゆえに、警察も卯雪の身辺には見張りをつけ、遠巻きにではありますが異変がないか気を配っているのですが、何かが起きる気配はなく、見張りの数は当初より減っていると聞いています。今も、カフェの外には立ち番がいるようですが、店内にはそれらしい人影はありません。今回の件で警察に協力しているキオネが一緒なので、安心しているのでしょう。
 しかし、この手紙の文面は、それとなく「警察等を同伴させないように」と釘を刺しています。
 友人の魔鎧を盾に、卯雪を引っ張り出そうという、コクビャクの魂胆であることは疑いようもありません。


「それにしても、この待ち合わせ場所……シャンバラ大荒野の中ってのは分かるけど……
 一体どこなんだろう、これ。キマクやパラ実からも離れてるし、どっかのオアシスってわけでもなさそうだな……」
 手紙に添えられていた地図の示す、謎の指定場所に、キオネは首を傾げます。すると、実紘が言いました。
「探偵さん、知らないの? そこ、この間見付かった、闇商人のアジト跡よ。
 凄かったらしいよ、一夜のうちにそこにいた闇商人たちは皆殺し、地下に作ったアジトはぐっちゃぐちゃの穴みたいな廃墟と化してたって。
 皆斬り殺されたんだけど、太刀筋から見て、たったひとりの人間にやられたんじゃないかって言われてて。
 つい最近まで警察が捜査してたけど、犯人は見つかってないらしいね。まぁ、とっくにどっかに逃亡してるんだろうねー。
 公式の捜査が終わった後、好奇心から見物に来る人が結構いてね、今じゃちょっとした観光名所だよ」

 そこまで言うと、一度、実紘はふーっと息を吐きました。

「大荒野っていう場所柄、追い剥ぎとかがいて物騒だからねー、夜には人気もなくなるよ。
 被害者は悪どい奴らとはいえ、大惨事のあった場所だし、暗くなってからはそんな所にいたくもないよね。ぞっとしないよ」
 そう、指定時間は、暗くなり始める夕方6時



 キオネは内心焦っていました。
(明日、スカシェンは魔鎧作成教室の講師としてやってくる……
 この時間指定は、教室を終了してから向かうことを想定している時間だ……!)



 しかし、会場である白林館は契約者によってすでに制圧されています。明日はただ、やってくるコクビャク関係者を捕まえるためだけに扉を開くのです。
 どこから持ってきたとも知れない多くの魂を徒に使う、クラフトワーク感覚の「魔鎧教室」なるものを開催させるつもりはありません。
 スカシェンもまた、来館した時点で身柄を拘束する――予定でした。が。



(館でスカシェンを拘束したら、実紘さんのパートナーは戻ってこないかもしれない。タモン君の居所を吐かせられればいいが、勝算はあるか?)

(コクビャクのメンバーがタモン君についていて、こっちが想定外の動きをしたらすぐにでも……なんてことはないよな……あるかな)

(卯雪さんたちを2人だけで荒野の指定場所に行かせるのだって不安だ。絶対そこには、コクビャクの構成員が待ち構えてる)

(けど、だからって白林館に連れていくのはもっと危険だ。コクビャクの人間がどれだけ来るか分からない。契約者たちもいるけど、まさかの場合もある)


 悩んでいるキオネの隣で、女子2人は勝手に盛り上がっていました。
「こうなったら先手必勝! 指定された時間の前に――昼間からこのアジト跡にあたしたち一緒に行くよ!
「え――っっっ!!? どう考えたらそうなるのっ!?」
「大丈夫、昼間のなら、いっつも見物客が沢山いるから、相手だって迂闊には変なことしてこないと思うし。
 そんで昼間のうちに、怪しい奴らとか変なものとか見つけられたら、こっちが有利になるでしょ?
 あたしも絶対卯雪に手出しさせないように、もう一人のパートナーと全力で守る! なんなら知り合いに声かけてもいいし」
「でも……」
「とにかく今は、実紘のパートナーが無事に帰ってくることだけを考えたいの。
 何であたしがマークされるのかは分からないけど、誰かが危険にさらされてる状態で自分一人だけ避難しているのは嫌」
「……うーん……」


*********


 一方、館では、明日飛来するという飛空艇についての対策が話し合われていました。
「魔鎧製作に使うための相当量の魂が積まれているっていうことは、何か特殊な仕掛けを講じた艇なのだろう。
 普通の積み荷とは訳が違うからな。何らかの霊的結界が艇全体に張られているだろうな」
 それが大方の意見でしたが、厄介なのは、この艇に『灰』と呼ばれるものもまた積み込まれているという情報があることです。
 かつて人体実験でこの『灰』を投与されて瀕死状態になった、元貴族悪魔令嬢で魔鎧のシイダは言いました。
「普通の治療では治せませんでした。具体的に体のどこが悪くなったとかではなく……ともかく、生命力が低下するのです。
 ――ですが、どうもそれは、あの実験をしていた団体にとっても不本意な結果だったようです。
 朦朧とした意識の中で『失敗だ、まさかこんな』という言葉を聞いた気がします。
 だとすると、あの『灰』なるものは、大量虐殺などを目的として開発されたというわけでもないのではないか、と思うのです」
 コクビャク構成員が「『灰』は改良されている」と言っていた記録もあります。『灰』が人体に及ぼす悪影響の程度は明らかではなさそうです。
「しかし、得体のしれないものだってことは確かだからな。迂闊に飛空艇は攻撃できないな」

 飛空艇は、館の近くにある古びて今は使われていない競技場を発着場として使うのではないかというのが空京警察の予想です。
 他に、館の近辺で適当な広さを持ったスペースがないからです。
「しかし、どのように艇を拿捕するべきか……」



*********


 夜明け間近。キオネは白林館に戻らなくてはなりません。
 2人の少女のことは、心配でしたが、彼女らの主張を受け入れてアジト跡行きを認め、何かあったらすぐに携帯電話で連絡を取ることを決めて別れました。
 白林館のことが終わったらすぐに駆けつける約束もし、カフェを出て2人と別れました。

(やっぱり……これが終わったら、卯雪さんにはすべてを話そう。
 信じてもらえなかったとしても、彼女を動揺させることになったとしても……彼女の身の安全には変えられない)


 そして白林館に戻り、この手紙のことを話し、スカシェン捕縛の方針修正について契約者たちに相談したのでした。

*********


 キオネ達から少し遅れて、カフェから出てきた者がいました。
 空京に戻る途中のキオネと荒野で会って話をし、一旦別れたと見せかけて空京までついてきていた刀姫カーリアでした。
 少し離れた席で、彼らの話を聞いていたようです。
「……荒野ねぇ。さて、どこに行けば捕まえられる?」

 夜、キオネに会って「『エズネル』の行方」を尋ねた時、キオネはカーリアにこう言いました。

「俺も知らない。捜してるんだ。
 ヒエロは――彼女と一緒にいるはず。それは確かだ。よほどのことがない限り」

(でも、あいつが知ってることはこれがすべてじゃない)
 もっと多くの情報をキオネは握っている。それを、自分には話したくないらしい――カーリアはそう感じています。
「昔より口数増えたみたいだけど……肝心のことを喋りたがらないのは全然変わんないな、あいつ」

「さて……どこに行こうかな」
 もう一度呟いて、カーリアは、白みかけた空を見上げました。

担当マスターより

▼担当マスター

YAM

▼マスターコメント

 こんにちは、YAMです。
 13作目のシナリオは、前回の続き、後編になります。よろしくお願いいたします。
 またしても長いガイドで申し訳ありません。

 今回のシナリオは、前編の翌日から始まるものです。
 前編の結果も参考にして、アクションをかけてください。
 前編から引き続いての方はもちろん、後編から参加される、という方も大歓迎です。


 大まかに分けると今回のアクションは、

1.飛空艇(及びその乗組員)を拿捕
2.白林館で警戒にあたる(まだ魔鎧教室が行われると思っている非戦闘員の悪魔貴族令嬢たちが残っています)
3.シャンバラ大荒野のアジト跡で卯雪らと行動を共に、もしくは彼女たちを見張る

 という感じになるかと思われます


【前回からの参加者様へ】
 このシナリオは基本的に、前回のシナリオから一夜たった(魔鎧教室開催予定日の)朝から始まる予定ですので、夜のうちに情報を得て前日とは違う場所に移動して行動することも可能です。
 前回のシナリオでキオネや警察とは繋がりの薄い行動をしている方でも、「異変に気付き、人から話を聞いて」などの工夫で、前日とは違う傾向のアクションを取っていただけます。
 ガイド本文の通り、キオネはスカシェンの手紙のことを契約者たちに話しますので、思うところがあれば大荒野のアジト跡にも移動できます。

 また、基本的にMCとLCは同じ場所で行動してもらいますが、
 前回参加したMCが前回参加して「いない」LCを投入する場合に限り、MCとその新参入LCの別行動を認めます。
 ただし、描写量の関係でどちらか一方に比重が傾くということもありますので、ご了承願います。


【闇商人のアジト跡】
 位置的には、シャンバラ大荒野の東南部の、何にもない辺りの一角です。
 近くに街だの遺跡だのもない、荒野の真っ只中です。
 ただし、昼間には物見高い観光客が結構やってきて、見物しています。


【NPCの動向】
・乙羽 実紘は、蒼空学園高等部の女子生徒です。
 パートナーは魔鎧タモン・コシン以外にマホロバ人が1人いて、「こいつに何が何でも卯雪を守らせる!」というほど信頼を置いています。
 タモンに関しては「アホの子。」の一言に尽きるとか。

・前回登場した魔鎧シイダ、花妖精ララカは、基本白林館の地下室(契約者や警察が定めた今回の捜査本部)にいます。
 ララカはどうしてもスカシェンに問い質したいことがあるからと頑張っています。

・今回の教室に参加者として来ている貴族悪魔令嬢のメレインデとクローリナは、事情をすべて知りましたが、何も知らぬふりをして参加者たちの中に戻りました。
 もしも何か起こった時も、事情を知らない他の参加者たちへの橋渡し役など、小さなところで契約者たちを手助けしてくれそうです。

・刀姫カーリアは、今回もまた自分の考え一つで、どこかに出現するでしょう。


【飛空艇】
 コクビャク側もあまり大きな飛空艇を出して人の目に立つことは避けたいだろうので、見た目地味で、大きさは中程度のものではないかというのが空京警察の見解です。
 但しガイド本文通り、魂を運んでくるので、本来の飛空艇の性能以外に何か特殊な仕掛けがると見るのが妥当です。
 また、「魂」と「灰」は運んできますが、講師のスカシェンがこれに搭乗してくるという確実な情報は、ありません。


【その他】
 時折名前だけが出てくる「エズネル」という人物については、前回のリアクションでヒントが出てはいますが、まだそれをよく知る人物が口外していないのでPL情報のままです。

▼サンプルアクション

・飛空艇の拿捕または着陸後制圧

・館の警備

・大荒野のアジト跡に行く

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年10月01日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年10月02日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年10月06日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年10月17日


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