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一会→十会――絆を断たれた契約者――

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シナリオガイド

“繋がり”の力を封じる鎖を断ち切り、脱出せよ!
シナリオ名:一会→十会――絆を断たれた契約者―― / 担当マスター: 菊池五郎

 
 暗く、深い、どこまでも続く洞穴の中で、トンカントンカンと壁を掘り進める音があちこちから響いて反響します。
 男達がふらつく足を踏ん張りながら鶴嘴(つるはし)を下ろし続けるのは、亜人の監査官に鞭を振るわれないように。女達が霞む目を擦り石の選別を続けるのは、巨大な掌で叩かれない様にする為。
 身体は限界を超え悲鳴を上げるのに働き続ける虚ろな瞳をした彼等は、かつて『契約者』と呼ばれた者達でした――。


「きゃあッ!」
 細い両腕一杯に持っていた袋から零れ落ちた石を、転んだ少女は慌てて拾い集めています。しかしすかさずやってきた監査官は、少女の姿を見るなり怒声を浴びせます。
「まァたお前かァ、飛鳥 豊美(あすかの・とよみ)ッ!! これっぽっちの石も満足に運べねェのか!!」
 監査官が鞭を振り上げるのに、豊美ちゃんは目をぎゅっと瞑りますが、痛みは何時まで経ってもやってきませんでした。目を開いて分かったのは、鞭を代わりに受けてくれた人物が居るということです。
 それは何時も豊美ちゃんの面倒を見てくれている兄のような青年、アレクサンダル四世・ミロシェヴィッチ(あれくさんだるちぇとゔるてぃ・みろしぇゔぃっち)でした。
「『お兄ちゃん』ッ!」
「『妹』を……許してやって下さい。俺が倍働きます!」
「あァ!? てめぇ、俺に意見するつもりかァ!?」
 監査官は益々声を荒げますが、後ろから別の監査官が「まあまあ」と猫なで声で嗜めました。
「ヘロチビの妹より体力馬鹿の兄貴の方が使えるのは事実だしよぉ。そんなに言うなら働かせてやろうぜ。ただし……飯抜きでな!」
「そりゃいいや、ぎゃはははは!! おら、とっとと来なオニイチャン!」
 鞭で煽られるようにして連れて行かれるアレクを、豊美ちゃんはただ立ち尽くして見送ることしか出来ませんでした。
「何時まで……こんなことが続くんでしょう……」
 自分の無力さと、見通しの立たない未来に押し潰されそうになりながら、豊美ちゃんは仲間達の所へ戻っていきます。
 道の両脇に張られた鎖が、不気味な光をぼんやりと放っていました――。
 

 
 パラミタに君臨する最強の国家、エリュシオン。その中でも一際賑わいを見せる帝都ユグドラシル。
 高貴な身なりのカップルが次々と吸い込まれていくホールの一角、演者のために用意された控室に、消息を絶った契約者と縁ある者達が集まっていました――。

「また貴方なの、飛鳥 馬宿。言ったでしょう? 私はアレクなんて男は知らないって」
 真っ赤なルージュが塗られた唇から、もう何度目か分からない同じ嘆息が漏れました。黒いドレスからこぼれ落ちそうなバストの下で腕を組んで、呆れた顔で首を横に振るジゼル・パルテノペー(じぜる・ぱるてのぺー)に、馬宿は眉を顰めます。
「このままではアレクが……ジゼル、君もただでは済まないのだぞ?」
「そんな事で脅そうとしたって無駄。ねえ、お金が欲しいなら素直に言いなさいよ。幾らなの?」
 ジゼルが煩わしそうにクラッチバックから取り出した分厚い札束を見て、アッシュ・グロック(あっしゅ・ぐろっく)は思わず声を荒げます。
「そんなものは僕等の目的じゃないッ!」
「――しつこいな君達は」
 舌打ち混じりに言ったのは、ジゼルの隣に寄り添っていたハインリヒ・ディーツゲン(はいんりひ・でぃーつげん)で、サングラスの下の瞳はまるで汚物でも見ているかのように冷たく、何時もの彼の柔らかい印象は何処にも感じられません。スヴァローグ・トリグラフ(すゔぁろーぐ・とりぐらふ)もまた、馬宿たちに「めッめめーめー!」と信じられない程口汚い罵倒を浴びせます。
「いい加減にしてくれないか。俺の可愛いジゼルはもう直ぐ大事な歌手デビューを控えてるんだ。君等みたいな俗悪な連中に構ってる暇は無いんだよ!
 分かったらもう『妹』に付き纏うのは止めるんだな。でないとこれ以上はこちらも容赦はしない!」
 前に立つ二人を乱暴に振り払って、ハインリヒはジゼルの肩を抱き控室から出て行こうとします。しかし馬宿は諦めず、最後の言葉を投げかけました。
「アレクの事を本当に忘れたなら……君の左手の指輪は何を意味している?」
 ――彼は何を言っているの?
 自分の左手の薬指に視線を落としたジゼルでしたが、青い瞳からはぼろぼろと本人も理解出来ない涙が零れ落ちるのです。
「なにこれ……? 何で、私……? …………なんで?」
 様子を一変させたジゼルを見、馬宿はアッシュと「彼女も同様か」と口にします。
「……分かった。君たちの話を訊こう」
 泣きじゃくるジゼルの背中を撫でて宥めながら、ハインリヒはアッシュと馬宿に静かに振り返りました。

 馬宿が話したのはこんな内容でした。
 一週間より少し前の事。ある事件の手掛かりを追ってヒラニプラの採石場に向かったアレクと豊美ちゃん、契約者達が行方知れずになった事。
 そしてそこから逃げ出してきたジゼルやハインリヒ、行方不明の契約者と契約していた者達の記憶が混濁しているという話です。
「記憶の混濁については人によってまちまちだ。ただ『契約しているのは覚えているが、相手が分からない』というものも居れば、『相手の存在すら忘れ、自分すら変わってしまったもの』まで。ハインリヒのように『それらに付随する存在を忘れた』という者も居る。
 特にジゼル、君にとってアレクはただのパートナーでは無かった。彼は義兄で有り、結婚相手で有り、兵器セイレーンの所有者で、秘匿者だった」
「…………違うわ……私のお兄ちゃんはハインツだけよあなたは何を言ってるの!?」
「では君の友人のミリツァ・ミロシェヴィッチ(みりつぁ・みろしぇゔぃっち)は? 彼女は誰の妹なんだ? スヴェトラーナ・ミロシェヴィッチ(すゔぇとらーな・みろしぇゔぃっち)の父親は? 中隊である『プラヴダ』にそれを率いるべき大尉が、隊長が不在なのは何故だ!?」
 馬宿が捲し立てるのに、ジゼルは返す言葉を詰まらせてしまいます。
「……繋がりが深い者程、彼等を失えば生活の全ては説明のつかないものだらけになる。だからこそ、自分すら失ってしまったんだろう」
 俄に信じきれないという顔のジゼルの手を握って、アッシュは頷きます。
「きっと君たちに掛けられている魔法は、僕の記憶を混濁させていた魔法と似たものだ。
 犯人は…………分かってる。
 ジゼル、僕等はこれから仲間の契約者達と例の採石場へ向かう。もし今分からなくても、そこへ行けば君は記憶を取り戻せるかもしれない。アレク達を見つけられるかもしれないんだ。
 今は信じられなくて良い。一緒に来てくれ!」



 採石場の洞穴の中。鉄格子のはまるその部屋に押し込められるように戻ってきたアレクに、豊美ちゃんや彼の仲間が駆け寄り倒れかけた身体を支えます。
「お兄ちゃん! こんなにボロボロになって……ごめんなさい、私のせいです」
 泣き出した豊美ちゃんに、アレクはポケットを探りました。ハンカチという訳にはいきませんが、此処には清潔な布があった筈なのです。しかしアレクの指先が捉えたのは、ハンカチよりも頼りない薄さなのに柔らかく、甘美な感触でした。
「これは……」アレクが広げたその布に、皆は表情を凍らせます。

 それは、一枚の真白いぱんつだったのです。
 
 刺すような視線を浴びて、アレクは真っ赤になって否定しました。
「違ッ!! 違うんだこれは――うっ――」
 頭に響く痛みにアレクが顔を歪め、そして抑えていた手を下ろした彼の、それまで死んだ魚のような目に光が灯りました。
「……いや、違わない。これを俺は知っている。このぱんつの持ち主を……、彼女を知っている!」
「お兄ちゃん、何を言ってるんですか?」
「お兄ちゃん……? そうだ俺の事をそう呼んだ人が、『外』に居た筈なんだ。俺を待ってる彼女が!」
 首をかしげる豊美ちゃんに、事態を飲み込めない周りの仲間達に、アレクは両手を広げて叫びます。
「皆、外に出よう! 俺だけじゃない、皆の大切な人達が外で皆の事を待ってるんだよ!」
 唐突な言葉に仲間達は皆困惑していますが、豊美ちゃんだけがその言葉に深く頷きました。
「私は、『アレクさん』を信じます」
 いつもと違う呼び名に、皆は豊美ちゃんへ注目します。豊美ちゃんの目にもまた、暖かな光が差していました。
「有り難う、『豊美ちゃん』」
 『豊美ちゃん』『アレクさん』と呼び合うその様は、彼らがここに来て一年余りで初めてでしたが、その方が今迄より遥かにしっくりきたのです。
 と、直後に一匹の子山羊が声を上げました。
「めーっ!!」と鳴き声に重なって、ドォン!!と凄まじい音が洞穴の中に響きます。
 スヴェントヴィトが、高射砲たる自分を思い出しかけ、鉄格子を吹っ飛ばしたのです。
 これで逃げられる!
 仲間達は頷き合い、採石場の天井を見上げました。
「皆で逃げるんだ、あの人達に会う為に、外へ!!



 同じ頃、ヒラニプラの採石場では、アッシュと馬宿と仲間の契約者達が、亜人の軍団と対峙していました。
 中央で軍団を率いるのはひときわ巨大な、ぶよぶよとした身体を持つ亜人です。
「お前が……この事件を起こしたんだな!」
「そうだ、俺はヴァルデマール様の忠実なる部下、ゴズ
 ヴァルデマール様が与えてくださったこの杖で、お前達の仲間を死ぬまで働かせてやろう!」
 黒幕であるヴァルデマール・グリューネヴァルトの名を出してゴズが高々と掲げた杖は、先端にパラミタでは見かけない魔法石が付いていました。
「アッシュ、あの魔法石は『魂の牢獄』と同じものか」
「……あぁ、そうだ。元は同じ魔法石だ。ヴァルデマールによって名を与えられたんだろう」
 両者互いに睨み合い、緊迫した状態の中、ジゼルが悲鳴に近い懇願をアッシュにぶつけました。
「皆お願い、こいつを倒して! 何故だか分からない、でも分かるの……。ココに私の、私達の大切な人達が居るの!」
 ジゼルの目に再び光が宿ったのを見て、アッシュが頷き、ゴズへ杖を向けます。
「皆は僕の名を取り戻させてくれた恩人だ。必ず助け出す!
 ゴズ……紫闇の魔法使いに与(くみ)する者よ、今ここに居るのは『灰を撒く者』ではない、『炎を操る者』アッシュ・グロックだ!」
 そう名乗ったアッシュの杖に、うねる炎が宿ります。それを合図に契約者達が走り出すと、ゴズも杖を振りかざし亜人の軍団に総攻撃を命じました。

「見ろ、ヴァルデマール! これが本当の『操る者』の魔法だ!」

 まるでドラゴンのように複雑にうねる炎が、亜人の軍団を喰らいつくさんと迫ります――。

担当マスターより

▼担当マスター

菊池五郎

▼マスターコメント

 皆さんこんにちは。
 猫宮 烈と東 安曇の【一会→十会】シリーズをお届けします。
 こちらのシリーズはオムニバスストーリーになっておりますので初めてでもお気軽にご参加頂けます。(また、今回の展開は次回のストーリーに引き継がれます)

 今回の舞台は、ヒラニプラの採石場です。
 ここに最初、アレクと豊美ちゃん達は前回、『〜アッシュ・グロックと秘密の屋敷』で存在が示唆された『魂の牢獄』の解析の一環として、似た性質を持っているかもしれない鉱石を採りに来ました。
 ですが彼らを、アッシュの両親を殺し、またアッシュから名を奪ったヴァルデマールの指示を受けた部下、ゴズが襲います。
 ヴァルデマールの託した杖の魔法により、アレクと豊美ちゃん、同行していた契約者は異世界へ囚われてしまいました。

 奴隷として働かされ、契約者としての自分を失いかけていましたが、微かに思い出したアレクが皆を先導し、採石場からの脱出を試みます。
 外ではゴズを倒し魔法を解除するため、アッシュが『炎を操る者』として戦いを挑みます。

 ついにパラミタに部下を送り込むまでに至ったヴァルデマール。
 まずは尖兵であるゴズを倒し魔法を解き、契約者としての“絆”を示しましょう!!


【初期状態】
 今回のシナリオでは最初の状態によって、境遇が異なります。
 以下、補足します。

・アレクや豊美ちゃんと採石場に鉱石を採掘に来て、異世界に囚われたPCは、異世界の採石場で奴隷として働かされていました。
 契約者であったことを忘れていますが、パートナーのことは「大切な誰かが居たはずなんだけど……?」と微かに覚えている状態です。
 (パートナーと共に来ていた場合、互いに「この人とは前に会ったことがあるように思う」と思っている状態です)
 スキルも使えませんが、身体能力は契約者水準になっています。出口に近付くにつれて少しずつ、記憶と力を取り戻していきます。

 また、採石場から逃げてきたPCは、パートナーとの絆が揺らいでいる状態です。人によっては別人になっているかもしれません。
 ジゼルのように絆が強かった者ほど、変化の度合いは大きいようです。

・元々採石場に行かず、事件を聞いて駆けつけたPCへの影響はありません。
 ただし魔法が作用している間は、異世界に囚われてしまうこともあり得ます(戦闘に敗北した時など)。


【シナリオの目的】
 主な目的は2つあります。

・異世界の採石場から脱出し、採掘した鉱石を持ち帰る。
・異世界に捕らえる魔法を行使している敵を倒し、魔法を解除する。

 目的の成功/失敗については、『採掘に来て異世界に囚われた』者達と『採石場で事件が起きたと聞いて駆けつけた』者達の人数、およびアクション内容によって判定されます。
 鉱石を持ち帰る事に成功すれば、今後のシナリオでヴァルデマールとの戦いにおいて有効な武器を作ることが出来るようになるかも?
 (持ち帰った個人だけが作れるようになるのではなく、今後のシナリオの中に武器を作るという要素が増えるかも、という意味です)


【シナリオへの参加】
 今回のシナリオでは、参加するPCが『採掘に来て異世界に囚われた』と『採石場で事件が起きたと聞いて駆けつけた』の両方の立場でアクションをかけることを可能とします。
 (もちろん、一人が二つの立場を取ることは出来ません。あくまで『一方は採掘に来て囚われた側、もう一方は事件を聞いて駆けつけた側』として参加が可能、という意味です)

 ただ、両方に参加するから有利、なんてことはありませんのでご了承ください。
 どちらかに専念するか、両方を取るか、書きやすいスタイルで参加していただければ幸いです。


【シナリオの舞台】
・ヒラニプラの採石場:アッシュ、馬宿、ジゼル、ハインリヒ、トリグラフ(×4頭)
 かつてはイルミンスールに水晶などの鉱石を輸出していましたが、今は手狭になったため廃坑状態になっていました。
 契約者の他に人の姿はありません。

 崖を切り開いて作られた道の先に今回の黒幕、『ゴズ』が居ます。
 その先は本来は大きな縦穴が開いていましたが、今は異世界の採石場への入口(出口)となっています。

・異世界の採石場:アレク、豊美、スヴェントヴィト・トリグラフ
 アッシュの本来の故郷、『魔法世界』の採石場です。
 ここでは日々、奴隷の身に落とされた者達が魔法石の採掘に従事させられていました。

 下が見えないほど深い縦穴に梯子や橋、ロープが縦横無尽にかけられ、大勢の奴隷が働き、彼らを監視する監査官が居ます。
 ここから脱出するためには上へ登る必要があります。


【戦闘について】
・異世界の採石場では、契約者としてのスキル(パートナースキルも含む)を使うことが出来ません。
 武器・防具も、採石場にあるであろう道具(つるはし、バケツ、ショベルなど)が唯一の武器であり防具です。
 また、身体能力は契約者水準になります。
 完全に塞がれた場所はスヴェントヴィトが破壊してくれますが、ギフトとして記憶を完全に取り戻した訳ではない為、戦闘が有利になる程ではありません。

・ヒラニプラの採石場では、使用するスキルや武器の制限はありません。

・異世界の採石場で出てくる監査官、およびヒラニプラの採石場で出てくる亜人は、人間より二回りほど小さく、一対一であれば余程のことがない限り圧倒出来ます。
 脅威なのはその数であり、倒したとしても何処からともなく湧いて出てきます。剣と盾の他、弓も使いこなして契約者を攻撃してきます。
 (『ゴブリン』を想像してもらえればいいと思います)

・『ゴズ』は魔法の行使に専念しており、契約者を攻撃してくることは稀です。
 ぶっちゃけ、本人の戦闘力は高くありません。ただヴァルデマールから託された魔法の杖を使われると厳しくなります。


【登場NPC】

『飛鳥 豊美』
 永遠の魔法少女……でしたが、ゴズの魔法にかかり奴隷の身に落とされました。
 自分が魔法少女であったことなど、多くのことを忘れてしまっており、『お兄ちゃん』であったアレクを唯一の拠り所としています。
「お兄ちゃん……アレクさんに付いていけば、きっと大丈夫です」


『アレクサンダル四世・ミロシェヴィッチ』
 目指せ名誉お兄ちゃん……でしたが、ゴズの魔法にかかり奴隷の身に落とされました。
 契約者としての能力を失っても異常な体力は残っている為、割とやっていけちゃっている事から仲間達からはリーダー的存在として見られています。
 今回ぱんつを手にした事で、仲間達よりいち早く記憶の欠片が蘇りました。
 シスコンとしての自我を取り戻すまであと少し!
「分からない……でも俺には、セクハラ出来る妹が居た筈なんだ!」


『スヴェントヴィト・トリグラフ』
 高射砲に武器化するハインリヒのギフト。今回一頭だけ異世界へ取り残されてしまいました。
 アレクの発言がきっかけで武器化出来るということを思い出しましたが、記憶が完全でないこと、又ハインリヒと遠く離れている事も有り本調子では無いようです。
「めーめー!」


『アッシュ・グロック』
 前回『〜アッシュ・グロックと秘密の屋敷』にて、彼の本来の“名前”である『炎を操る者』を再び付けることが出来ました。
 得意とする炎の魔法を用いて、ヴァルデマールの部下、ゴズと戦います。
「これもある意味、僕が“撒いてしまった”ものだ。
 巻き込まれた彼らは、絶対に助けてやる!」


『飛鳥 馬宿』
 豊美ちゃんとアレクが行方知れずになり、豊美ちゃんの身を案じつつもジゼルとハインリヒの行方を探り当て、彼らとともに救出にやって来ました。
 積極的に戦うとてもレアな姿が見られるかも?
「俺をそこいらのモブキャラと一緒に見ている奴ほど、痛い目を見ることになるぞ」


『ハインリヒ・ディーツゲン』
 採石場から脱出する際にアレクからジゼルを託された事から、混濁した記憶の中で兄として彼女を守り続けていました。
 しかし何時もの人当たりの良さは消え、冷たい印象を受ける人物になっています。
 スヴェントヴィトの事は忘れてしまいましたが、四匹のギフト(スヴァローグ、ダジボーグ、ヴォロス、ペルーン)と契約した契約者として、ジゼルを守り戦います。
「不本意だが手を貸そう。俺は妹を守ると約束したからな。……でも、誰と……?」


『ジゼル・パルテノペー』
 パートナーとの繋がりが深かった彼女は、アレクの存在が自分の中から消えた事で完璧に自分を見失ってしまいました。
 学校とバイトをサボり派手な服装でカジノで豪遊したジゼルは、未来予知の力で一晩にしてセレブの仲間入り。気まぐれで歌った歌はスカウトマンを呼び寄せ、歌手デビューも決定。パパラッチに追われる日々を……っておいおいまさか一週間ちょいでそこまで?という程に人が変わってしまっています。
「こんな筈ないわ! でも……私のお兄ちゃんはもっと……変態だった気がするの!」
 
 ※異世界採石場に居るアレクや契約者達が出口に近付く程、ジゼルの記憶は強く戻ります。ジゼルの記憶が強固なものになると彼女の歌が異世界まで届き、異世界の契約者を出口まで導く役目を果たします。

それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

▼サンプルアクション

・異世界の採石場から、仲間とともに脱出する!

・ヒラニプラの採石場で、亜人の軍団と戦う!

・はぁ? ◯◯? そんな人のこと、忘れちゃったわ。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年04月15日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年04月16日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年04月20日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年05月08日


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