水琴桜花です。
前回と違ってシリアスな雰囲気になっておりますが、今回もよろしくお願い致します!
アトラスの傷跡に原子力発電所を建設した八紘零。彼はそこで核兵器の開発をするつもりでしたが、契約者に突き止められ、少し焦りを感じています。
そのため、当初の予定よりも早く赫空の儀式をはじめました。
アトラスの傷跡上空が血で染まりきるころ、儀式は完了します。残り時間はあまりありません。
赫空の儀式が成し遂げられると、契約者たちにとても不吉なことが起こるとされています。
●原子力発電所について
発電所は10階建てになっており、各階には敵が待ち受けています。
さらに、発電所全体に渡って契約者を妨害したり、儀式の成功を早める仕掛けが施されています。それを防ぐには、各階ごとに条件を満たした契約者が留まりつづける必要があります。
●三種のギフトについて
彼女たちは心変わりしつつあるのを咎められ、3階、6階、9階に眠らされた状態で閉じ込められています。
話しかけたり、攻撃を仕掛けることで彼女たちは目覚めます。
バトルをかけるアクションは、すべての契約者が行うことができます。ただし、説得をする場合はそれぞれのキャラにまつわる称号が必要です。
※『三種のギフト全員にかかわる称号』をお持ちの方は、すべてのギフトに説得が可能です。ただし、アクションをかけられる相手は一人だけです。
彼女たちを殺すか、完全に改心させない限り、強大な力が発生して赫空の掌に近づけなくなります。
覚醒した三種のギフトたちの強さは、総合レベル100前後です。
外見や攻撃方法、その他の情報はマスターページをご確認ください。
●花澤 愛華羽(あげは)について
愛音羽の妹です。
白血病だった彼女は、零から治療薬を投与されましたが、その薬は遺伝子操作によって人体を改造するものでした。
もともと実験体の生死は度外視されており、薬の投与後、まもなく愛華羽は死亡しました。享年14歳。
今ではわずかに少女の面影を残すだけで、彼女の姿は蛭のようにドロドロになっています。
●各階の敵について
以下、各階における広間の名前と、待ち構える敵、そして発電所全体のトラップを解除するための条件を記述します。
一階《蛇(おろち)の間》
敵・だるま天使
熾天使のDNA から再生したクローン天使。できそこないなので手足がなく、飛行能力を持たない。全部で十体。
黒ずんだ羽で攻撃するが、戦闘力は低い。
しかし細胞の単位になっても存在し続けて、赫空の掌へ魔力を供給し、儀式の完了を早める。彼女たちの魔力供給に対抗するためには、魔法をぶつけ相殺するしかない。
そのため、合計で200以上の魔法攻撃力になるよう契約者が残る必要があります。
二階《八握(やつか)の間》
敵・匿名四天王
能面をかぶった四人組のハッカー。かつてシミュレーションゲームをハッキングし、教導団に逮捕されるも、全員が未成年なため釈放。その後、八紘零に雇われた。
四人とも小太りの男子で、戦闘力は一般人以下だが、部屋にしかけたトラップで攻撃する。
彼らは発電所全体にもトラップをしかけており、八握の間が制御室になっている。
そのため、『情報技術』か『コンピューター』か『電子機器』のどれかの特技を持つキャラが残る必要があります。
三階《夜炎鏡の間》
夜炎鏡が眠らされています。
四階《足玉(たるたま)の間》
敵・時を賭ける少女
八紘零がとある場所から連れてきた未来人の少女。彼女が持つ未来の知識は、八紘零の計画に深く関係している。
彼女は契約者の『寿命』を賭け、あらゆるギャンブルで戦う。賭け事以外の戦闘方法はすべて無効。彼女はギャンブルに強く、これまでも勝ち続けたため、《永遠》に匹敵する寿命を貯めこんでいる。
また、一度ギャンブルをはじめたら、相手が死ぬか、八紘零から撤退を指示されるまで終わらない。
そのため、寿命のない魔女・吸血鬼・地祇・精霊・魔道書のいずれかの種族が残る必要があります。
五階《生玉(いくたま)の間》
敵・レイゲノム
魔道書であるレイゲノムが人の姿になったもの。見た目は零にそっくり。当然のことながら、彼は零が企む最終的な計画を知っている。
戦闘力はないに等しいが、自身の周りに、塩基配列を暗号化した強力な魔術結界を張ってガードする。また、八紘零の周りにも魔術結界を張り巡らせている。
レイゲノムが自身に張る結界はどんな契約者でも破れないが、零の周りの結界は多少弱まっているため、解呪が可能。
そのため、『生物学』か『医学』の特技を持つキャラに加え、『メイガス』か『シーアルジスト』のクラスを持つキャラが残る必要があります。
ただし、『レイゲノムにまつわる称号』をもつキャラであれば、その特技、クラスを問いません。
六階《夜灼瓊禍玉の間》
夜灼瓊禍玉が眠らされています。
七階《死返(まかるがえし)の間》
敵・機晶ゾンビ改
製薬会社《レインコート》の《C−ウイルス》を、零が独自に研究し強化した機晶ゾンビ。旧式の弱点であった動きの鈍さを改良、俊敏に動けるようになった。
攻撃方法は、噛み付く・引っ掻くなどの打撃系。一体の強さは総合レベルで50程度。
ゾンビの正体は、零によって殺された花澤愛音羽の両親のクローン。
広間の出口付近にある培養槽から際限なく現れ、完全に排除するのは不可能。対処法は、培養槽を操作し、機晶石と化した脳をコントロールすること。
そのため、機晶石技術に長ける『アーティフィサー』か『テクノクラート』か『マイスター』のクラスをもつキャラが残る必要があります。
八階《血返(ちがえし)の間》
敵・花澤 愛華羽
蛭の姿にされた、愛音羽の妹・アゲハ。大量に人の血を吸っているため、ブクブクに膨れ上がっており、どんな攻撃も緩衝してしまう。
ぬるぬるした身体で巻きつき、頭の吸盤から血を吸う。
本人はすでに死んでおり意識はないが、愛音羽が近づくと警戒したように身を強ばらせる。アゲハの生前の記憶である、『姉に憎まれている』という思いが蘇っているのだ。
そしてアゲハが恐怖を感じると、彼女の魔力は増幅し、赫空の掌へ供給される仕組みになっている。アゲハの恐怖を和らげるために、愛音羽がいかに妹を思っているかを説明しつづけなくてはならない。
そのため、『花澤愛音羽にまつわる称号』を持つキャラが残る必要があります。
※この階は、愛音羽と一緒に戦います。愛音羽の強さは、アイテムで装備できる従者くらいです。
九階《天殉血剣の間》
天殉血剣が眠らされています。
十階《赫空の間》
敵・陽鴻烈
脱獄してきた陽鴻烈が、赫空の掌を守っている。彼の肉体は、遺伝子操作の粋を極めた技術で改造されており、通路を塞ぐほど巨大化・マッチョ化している。
契約者を通さないことが最優先なので、攻撃はときおり殴ってくる程度。しかし防御力が非常に高く、魔力に耐性があるため打撃しか効かない。
そのため、陽鴻烈を倒すには、ここまで残った契約者たちの攻撃力が合計で2000以上になる必要があります。
※この階は、金鋭峰と戦います。(攻撃力の合計に鋭峰は含まれません)
陽鴻烈の背後には、儀式の完成を急ぐ八紘零がいます。
彼に対して直接攻撃することはできませんが、話しかけることは可能です。心境を聞き出しすもよし、挑発するもよし、罵詈雑言をぶつけるもよし。
ただし、説得にはまず応じないと考えてよいでしょう。
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今回のシナリオは、アクションをかけられる範囲がMC・LC含めてひとつのフロアとなります。
複数階にわたってアクションをかけた場合、たとえ条件を満たしていても『失敗』とみなされますので、ご注意ください。
繰り返しになりますが、最上階までたどり着いて右手を破壊しないとリアクションは『不成功』となり、赫空の儀式による災いが発生します。
三種のギフトを説得できるに越したことはないのですが、リアクションの可否はあくまでも、最上階にある右手を破壊できるかにかかっています。
ちなみに、三種のギフトにおけるアクション採用の優先順位は、以下のとおりです。
称号を持たないキャラのバトルアクション < 説得アクション < 称号を持つキャラのバトルアクション
※こちらも繰り返しになりますが、三種のギフトを説得できるのは『キャラにまつわる称号を持つ契約者(およびそのパートナー)』のみです。
また、原子力発電に関わる施設はすべて地下で建設されています。
八紘零の計画に早めに気づくことができたため、核兵器の開発はほとんど進んでいません。今回の騒動さえ終われば取り押さえることができるでしょう。
地下へ向かうアクションもかけられないことはないですが、ほぼ無意味になるかと思われます。
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説明は以上となります。
ここまでお読みいただき大変ありがとうございました!
今回はとてもタイトな状況下にあるため、参加人数を20人までにさせていただきました(制限しなくても私のシナだといつもだいたい20人くらいなのですが)。
もちろん従来通り、敵対・イレギュラーアクションも歓迎します。それらを含めて、クリアするのがギリギリのラインを想定しています。
各フロアの条件を満たせるように、掲示板などを活用して、それぞれの持ち味を発揮してください!
本シナリオでは、初めて八紘零に先手をとっています。
赫空の儀式を防ぎ、零を一気に追い詰められるかは、すべてプレイヤーさんのアクションにかかっています!
それでは、皆さんの素敵なアクションをお待ちしております。