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【四州島記 外伝】 ~ひとひらの花に、『希望』を乗せて~

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【四州島記 外伝】 ~ひとひらの花に、『希望』を乗せて~

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雪山千丈乗り越えて――手に入れろ、ひとひらの花!
シナリオ名:【四州島記 外伝】 ~ひとひらの花に、『希望』を乗せて~ / 担当マスター: 神明寺一総

 葦原藩の南、空京の西に位置する絶海の孤島、四州島

 その四州島に存在する、マホロバ幕府に属する四つの藩の一つ、東野(とうや)藩の次期藩主を決める四公会議(しこうかいぎ)が、ここ東野藩の首府広城(こうじょう)で開かれようとしていました。
 東野藩の前藩主広城 豊雄(こうじょう・とよたけ)公は、今からひと月程前、四州島と葦原藩の外交関係の樹立を祝う席で突然倒れ、亡くなったのです。

 東野公が、四州の更なる安定と発展のために国を開こうとしていた、その直前の出来事でした。


「皆様。こちらが、亡き広城 豊雄(こうじょう・とよたけ)公の忘れ形見、広城 雄信(こうじょう・たけのぶ)様に御座りまする」
「広城雄信にござる。此度、亡き父の遺志を受け継ぎ、新しき東野藩主なるべく、名乗りを上げさせて頂きました。皆様には、以後、お見知りおき頂きたく存じます」

 東野藩筆頭家老、大倉 重綱(おおくら・しげつな)に紹介された広城雄信は、やや緊張した面持ちで、口上を述べました。
 緊張するのも無理はありません。この雄信は実は影武者。その正体は、自ら影武者に名乗りを上げた風祭 隼人(かざまつり・はやと)なのです。

 隼人は改めて、目の前の3人に、代わる代わる目をやりました。いずれも、東野以外の3藩を代表する人物です。
 隼人の正面に座るのが、南濘(なんねい)藩の藩主、鷹城 武征(たかしろ・たけまさ)
 先祖である空賊の気風を色濃く受け継ぐ豪放磊落な人物として知られる武征は、隼人を、値踏みするような目で見ています。
 その右に座るのが、北嶺(ほくれい)藩藩主の嫡孫、峯城 雪秀(みねしろ・ゆきひで)
 その秀麗な顔には、常に涼やかな笑みを浮かべており、表情からは何を考えているのか一切読み取れません。
 そして最後が、西湘(せいしょう)藩藩主の曾々孫にあたる女性、水城 薫流(みずしろ かおる)
 四藩にその美貌を歌われた薫流は、その口元に艶然とした笑みを湛え、さぞ面白い物でもみるかのような目で、自分を見つめています。

 先ほどから、その3人の視線が全て、「お前の正体は全てお見通しなのだぞ」と言っているように見えて仕方ない隼人は、必死に自制心を
奮い起こして、その視線に耐えていました。

「この雄信様は、豊雄様と、かつてよしみを通じておられた闘舞(とうぶ)の舞手、春日(かすが)様との間に出来たお子に御座います」
「ふん、遊女の子か。側室も持たず、正妻に先立たれてからもずっと独り身を通して来た、あの堅物の東野公が、遊女に手を出すとはな」

 武征が、面白くも無さそうに言います。

「『東野公が、正妻を迎える前に一人の遊女と昵懇(じっこん)だった』という噂は、私の耳にも届いておりますよ、ねぇ薫流殿」
「そうね。確かに、聞いたことがあるわ。だからといって、その人が本物とは限らないけれど――。それで?この雄信殿が正真正銘本物だという
証はあるの?」

 雪秀に同意を示しつつも、薫流は確信を突いた質問を、重綱に浴びせます。
 開国に反対している西湘藩が、豊雄公の開国政策を引き継ぐ者の継嗣に反対するであろう事は、重綱たちも予測していました。

「もちろん、御座います。まずはご母堂に当たられる春日様の証言。春日様は現在、この広城にご逗留頂いておりますれば、必要とあればこの場にて証言頂く事も出来ます」

 実は本物の雄信は、何者かにさらわれて行方不明になっています。
 もしこの雄信の身柄を、ここにいる三藩のいずれかが押さえていれば、この影武者の計は水泡に期する事になりますが、その時はその時。
 雄信を誘拐した事を、この場で糾弾すれば良いのです。
 元よりこの影武者の計は、豊雄公を暗殺した勢力を炙り出すためのもので、本当に隼人を後継者にするつもりなど、重綱にも隼人にも
無いのです。

「証言など、どのようにも繕(つくろ)えるわ」

 薫流のこの言葉は、重綱の想定の範囲内です。

「さらにもう一つ、DNA鑑定の結果も御座います」
「DNA――。地球の技術ですね」
「そうだ。ほぼ間違え様の無い確率で、親子関係を立証できるらしい」
「それは、私も知っているわ」

 長らく続けてきた鎖国のせいで、四州島の文化レベルは日本の明治維新とほぼ同レベルと、非常に遅れています。
 さすがにこの3人は、立場上外の世界の知識も多少ありますが、一般の四州島人にDNAなどと言っても、まるでチンプンカンプンでしょう。

「それもあなた方が用意したもの。確かな証拠とはならないわ」
「では、改めて鑑定なさいますか」

 重綱は、あくまで冷静に言いました。
 この薫流の返答も、重綱は想定していたからです。
 今再鑑定を依頼しても、結果が出るまでは一週間以上かかります。その間に、南濘藩と北嶺藩を味方につければ、多数決で跡継ぎは雄信に
決まります。

(元より開国派の南濘藩は、間違いなくこちらに付く。後は「事を穏便に収めるため」と言って説得すれば、慎重派の北嶺藩も必ず首を縦に振る)

 重綱は、そう踏んでいました。
 しかし薫が口にしたのは、再鑑定を求める言葉ではありませんでした。

「良いでしょう。この際、この雄信殿が本物かどうかなど、どうでも良い事。いずれにせよ、我が西湘藩は東野藩の新藩主に、別の方を支持します」
「な――!そ、それは、一体!?」

(もしや、雄信様を――!?)

 しかし、重綱のその期待は、見事に裏切られました。

「それは、私より紹介させて頂きましょう」
「こ、この声は――!」

 振り返った重綱の前で、ガラリ、と音を立てて開く襖(ふすま)。
 そこに座していたのは、東野藩の三家老の一人にして、攘夷派の急先鋒、九能 茂実(くのう・しげざね)
 そしてその隣に座るのは――。

「それがし、東野藩次席家老九能茂実は、豊雄公の甥子に当たられる水城 隆明(みずしろ・たかあき)様を、次期藩主に推挙致しまする」
「隆明!?」
「隆明殿!」
「武征殿、雪秀殿、久しいな。この隆明、茂実殿の推挙を得て、次期藩主候補と相成り申した」

 薫流の腹違いの兄である隆明は、豊雄公の妹美津(みつ)の子であり、雄信を除けば、血統的に豊雄公に最も近い男子です。その上故国北嶺藩において政務を執っていた経験もあり、その評判も上々。更に南濘や北嶺にもパイプを持ち、確かに後継者には申し分のない人物と言えるかもしれません。

「茂実!貴様、どういう事だ!」

 滅多に声を荒げる事のない重綱の怒声にも、茂実は涼しい顔のままです。

「どうもこうもない。我ら開国に反対する者は、豊雄公の開国策を受け継ぐ方を、藩主に戴く訳には行かぬ」
「さては貴様、御狩場で兵を養っていたのは――」
「無論、このためよ。万が一にも、四公会議の決が出る前に謀反人の汚名を着せられ、討伐されては叶わぬからな」
「その為に――そのために、営々と守り通して来た御狩場の森を、焼き払ったと申すか!」
「四州さえ今のままならば、森などいずれ元に戻る。だが国は、一度開いたらそうは行かぬ」
「定綱や御上殿、それに上様に毒を盛ったのも貴様の差金か!」
「毒――?一体何のことやら。言いがかりも、大概にせい」
「茂実――きさまぁ…………!」

 両の拳を握り締め、怒りで震わせている重綱。その顔は、怒りでどす黒くなっています。

「止めよ、重綱!」

 意外にも、今にも掴みかからんばかりの重綱を止めたのは、隆明の大喝でした。
 これまで、隆明が人を叱責する所を見たことのない武征や雪秀は、目を丸くして隆明を見つめています。

「止めよ、重綱。それ以上、藩の恥を晒してどうするつもりだ。――それに茂実、そちも慎め」
「申し訳ございませぬ」
「は……ははっ――」

 茂実、それに重綱までもが、まるで隆明が真の主君であるかのように振る舞う光景を、隼人は、驚きの目で見つめました。  
 
(こ、こいつ……只者じゃねぇ……。これが、生まれつき人の上に立つ者の風格ってヤツか……)

「これは雄信殿。お見苦しい所をお見せした」
「い、いえ……」

 急に態度を改め、慇懃に頭を下げる隆明に、隼人はかろうじて、ぎこちない返事を返します。

「見ての通りです。我が西湘は、我が兄、水城隆明を東野藩の次期藩主に推挙致します。よろしいですわね?」
「いいだろう」
「承りました」
「か、畏まりましてございます……」

 薫流の言葉に、一座の者は、皆一様に頷きました。

「では雄信殿、これよりそれがしとそなたは互いに競い合う立場。会議の決が出るまでの2週間、よろしく頼みますぞ」
「こちらこそ。右も左も分からぬ若輩者ゆえ、色々とご教授頂ければ有難い――」

 笑顔と共に差し出された隆明の手を、精一杯の虚勢を張りつつ握り返す隼人。
 その手は、ゾッとするほど冷たいモノでした。



「円華さん!秋日子さん、椿さん!」

 廊下の突き当りに、五十鈴宮 円華(いすずのみや・まどか)東雲 秋日子(しののめ・あきひこ)、それに泉 椿(いずみ・つばき)の姿を
見つけたキルティス・フェリーノ(きるてぃす・ふぇりーの)は、3人に駆け寄りました。
 キルティスたち4人は、とある会談の席で毒を盛られた上に呪詛を受け、意識不明の重体に陥った御上 真之介(みかみ・しんのすけ)
救う術を、探しているのです。

 円華と御上は、ここひと月あまりの間、『四州(ししゅう)開発調査団』という、日本の民間調査団の仕事に携わっていました。
 この調査団は、四州島の、経済開発の可能性について調査するための組織ですが、御上は、その調査団の『裏の目的』の責任者として、
活動していました。
 その目的とはすなわち、東野藩藩主、広城豊雄公の死の謎を探ることです。

 この裏の目的の責任者だった御上が、暗殺者の手に掛かったのです。
 犯人は、東野藩の開国に反対する、攘夷派の侍でした。

 御上が倒れたと聞いて駆けつけた円華は、一目見て御上が何者かに【呪詛】されていると気づきました。
そこですぐに【呪詛祓い】を行い、成功したのですが、御上は意識を取り戻す事はありませんでした。
 毒と呪詛とを同時に受けた御上の肉体のダメージは深刻で、しかも毒が、未だに御上の身体を蝕み続けているのです。
 御上に盛られた毒は、『四面草(しめんそう)』という強力な毒で、今のところ特効薬は見つかっていません。
 色々な薬や魔法も試してみましたが一向に効果がなく、医者からは『もし完全に解毒が出来ても、意識を取り戻すかどうかは五分五分』
と言われています。
 御上と一緒に会談に参加していた東野藩の重臣、大倉 定綱(おおくら・さだつな)も毒に侵されましたが、こちらは口にした毒の量が
御上に比べて少なかったのと、御上と異なり呪詛を受けていなかったため、軽症で済みました。


「どうしたんですか、冬希さん?」

 息を切らせて走ってくる森下の様子にただならぬ物を感じ、円華たちにも緊張が走ります。

「喜んで下さい!解毒薬が、見つかりました!」

 肩で息をしながら、キルティスは、紙の束を差し出しました。

「これは調査団の方が、本草秘経(ほんぞうひきょう)という書物から抜粋したものです」

 真剣な顔で紙を覗きこむ3人に、キルティスは説明を続けます。

「調査団のメンバーに、神気霊応散(じんきれいおうさん)という薬の材料になる薬草を探してる方がいるんですが、その内の一つ、
『白峰岩葛(しらみねいわかずら)』という薬草で、四面草の毒を解毒したっていう記述があるんです!」
「それで!その草はドコにあるんだよ!」

 椿が、ものすごい勢いでキルティスに訊ねます。

「シラミネイワカズラは、北嶺山脈の中でも特に標高の高い一部の山――具体的に言うと、白峰(しらみね)という山の、標高3000メートルから3500メートル位――に生えているそうです」
「北嶺山脈――。北嶺藩まで行かないとダメなの……」

 北嶺藩と聞いて、秋日子は頭を抱えました。
 御上が重体に陥ったことで、日本から来た正規の調査団のメンバーはすっかり尻込みしてしまっており、調査団の撤退を検討し始めています。今までのように、調査団の立場を利用して北嶺藩に乗り込むのは、無理なのです。
 かといって他の理由での入国を、北嶺藩が許可するとも思えません。

「行きましょう、北嶺藩へ。それで、御上先生が救えるのなら――」
「行くってどうやって?北嶺藩が、入国を許可してくれるとは思えないよ」

「雪秀様に事情を説明して、入国を許可してもらいます。何としても」
「『何としても』って言っても……」
「私に、一つ考えがあります。キルティスさん、そのシラミネイワカズラは、白峰の高地にしか生えていない、そうでしたね?」
「え、ええ。そうですけど――」
「わかりました。では、もう一つ調べ下さい。――北嶺山脈に、深山姫雪草(みやまひめゆきそう)という草が生えていませんか?」
「あれ……?ミヤマヒメユキソウって、なんかどっかで聞いたような……?」

 知っているハズの花の名が思い出せず、必死に首をひねる椿。

「……!ああ!あれだ!!」
「そうですよ!あの環菜さんの時の!」

 かつて御上や円華と共に登った『山』を、そしてその頂きに咲く可憐な白い花のコトを、同時に思い出す秋日子とキルティス。

 五十鈴宮家に伝わる秘術、『白雪の想い』
 それは心に強く念じた『想い』を、そのまま相手に伝える事の出来る秘術。
 ミヤマヒメユキソウを使ったその秘術で、相手への『想い』を直接伝えることで、魔法や薬の治癒力を飛躍的に高める事が出来るのです。

「でも円華さん、あの草で一体何を――?」
「それは、ここではちょっと……。場所を変えましょう。皆さん、ついてきて下さい」

 円華は城内の小部屋に皆を案内すると、改めて口を開きました。

「今回も、環菜さんの時と同じです。『白雪の想い』で、重体の豊雄様を癒したいと、雪秀様に持ちかけます。豊雄様の命が掛かっているとなれば、雪秀様もきっと入国を許してくれるはずです」
「ええっ?でっでも円華さん、豊雄様はもう死んでるだぜ?」
「そうだよ円華さん!『豊雄様は重体と言う事にしておいて、死因が分かるまでの間に、豊雄様の死の謎を探る』って、そういう話になってたじゃない!」
「それはウソです」

「「「エエッ!」」」

 突然の爆弾発言に、3人は一様に度肝を抜かれた顔をしています。

「豊雄様は、生きていらっしゃいます。未だ、寝たきりの状態ではありますが……」
「ど、どうしてそんなウソを!?」
「豊雄様の命を守るためです。もし豊雄様が生きていると知れば、暗殺者はもう一度豊雄様を狙います。死んでいることにすれば、その危険はありません。――全ては、内通者を欺くために、御上先生が考えた事です」
「……確かに」
「今言った事は、私と御上先生の他には、重綱様と定綱様しか知らないことです。皆さんも、まだ秘密しておいて下さい。調査団の中に、内通者がいないとも限りません」

 『内通者』という言葉に、厳しい顔で頷く3人。

「取り敢えず、調査団の皆さんには、『花は定綱様と御上先生に使う』と言っておけばいいと思います。……せっかく吐いた嘘です。出来る限り、
最後まで突き通さないと」

 そう言って、自嘲気味に笑う円華。
 いくら必要とはいえ、嘘を吐き続けなればならない事に、負い目を感じているのです。

「とにかくこの際です!、御上先生も豊雄様も、それに定綱様も!みんな、みんな助けましょう!!」

 円華の瞳には、強い決意が、満ち溢れていました。



「――では貴女は、そのミヤマヒメユキソウを使って、病床の東野公を治したいと?」

 あの後、白峰にもミヤマヒメユキソウが生えている事を確認した円華は、雪秀に、秘密会談を申し入れました。

「豊雄様のためとあらば、東野藩の人々はこぞって山に登るでしょう。もちろん登れる人の数に限りはありますが、それでも、豊雄様を癒すのに
十分な量の花が集まるに違いありません。もしそれで豊雄様がお元気になれば、北嶺藩としても都合がいいハズです」
「――我が北嶺が、東野公の復帰を望んでいると?」
「はい。そうお見受けしています」
「……成る程、貴女の仰る通りです。我が北嶺は今、何よりも四州の安定を望んでいます。恐らく、他のどの藩よりも――」
「どの藩よりも――?」
「ええ……。確かにこのお話、我々にとっても悪くない話ですね……。いいでしょう、入国を許可しましょう。しかし、一つ条件があります」
「条件ですか?」
「白峰は、それ自体が『白峰輝姫(しらみねのてるひめ)』様の御神体。本来は、巫女以外の者がみだりに立ち入ることを許されぬ
聖域なのです。決して聖地を穢さぬよう、我々の指示には、絶対に従ってもらいます。よろしいですね?」
「ハイ、もちろんです!」

 ギリギリの所で御上を助ける『希望』がつながった喜びに、花の咲いたような笑顔を浮かべる円華。

 ――この後。
 円華はすぐに、重綱との打ち合わせに入り、その日の内に『白峰登山計画』を公表。
 皆は一斉に、その準備に取り掛かるのでした。



「――と言う訳なのだけれど、どう、あなた?あなたも一緒に、参加してみない、白峰登山」

 かつての蒼空学園の校長にして、今はシャンバラの鉄道王を目指す人妻、御神楽 環菜(みかぐら・かんな)
 彼女は、モニターの向こうの人物に、そう誘いをかけました。

「確かに、円華さんと真之介さんに四州島の事を任せんしたのは、このあちきでありんす。責任が無いとは言えないでありんす……」

 特徴のある、ナゾの花魁言葉に、はちきれんばかりの豊かな肢体。
 葦原明倫館の校長ハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)は、環菜の言葉に、しばし黙考しました。

「でしょう?私もね、御上先生たちには借りがあるの。私が入院していた時、あの人たちは私のために、命を賭けて花を取りに行ってくれたわ。
だから、その借りを返したいの。良く『命の借りは命で返す』なんていうけど、それを実現する機会なんて、滅多に無いわ」
「そうですね……。確かにわっちも、円華さんたちには色々と世話になっている身でありんす……。わかりんした!わっちも、
一肌脱がせて頂きんしょう!」
「よし、決まりね。ただし、あくまで個人としての参加よ――学内に、掲示を出したりしないでね。調査団は今、活動を休止してるんだから」
「わかりんした。ですが、個人的に声をかける分には構わないでありんしょう?」
「それは構わないけれど……誰に声をかけるつもりなの?」
「それはこれから。ただ、一人でも多くの人に参加してもらった方が良いでありんしょうから」
「……そうね。私も、少し当ってみるわ」
「では、あちらでお会いしんしょう」
「ええ。それじゃ、四州島で」



「お休みのところ、失礼致します。景継様」

 襖の向こうから聞こえて来た、腹心の三田村 掌玄(みたむら・しょうげん)の声に、由比 景継(ゆい・かげつぐ)はすぐに目を覚ましました。
 景継は、第二次二子島紛争を引き起こした円華たちの仇敵であり、怨霊の力で世界を虚無と絶望で満たそうとしている、危険な人物です。

「掌玄か。――動きがあったか?」
「お喜び下さい。五十鈴宮円華が、白峰に向かうとの事にございます」
「やはりな……。必ずや、そう動くと思っておったわ」
「全ては、景継様の読み通りに動いております。既に、松村 傾月(まつむら・けいげつ)には手筈通りに動くよう下知をしておきました」
「クックック……。己の浅はかさが、四州に破滅をもたらしたと知った時の、あの小娘の絶望し切った顔。今から楽しみじゃのう……」

 大きな刀傷の走る顔に、陰惨な笑みを浮かべる景継。

「して景継様。あの男、高月 玄秀(たかつき・げんしゅう)ですが、いかがなさいますか?景継様に、お目通りを願っておりますが?」
「どのみち、此度は儂自らあの山に行かねばならぬのだ。ついでに会うのも悪くはなかろう。どの程度の者か、見極める必要がある」
「は。では傾月に、玄秀と連絡を取るよう伝えておきます。――では」

 簡潔に言うべきことだけを言うと、掌玄は足早に立ち去った。
 
「さて……。ここからが本番じゃが……。果たして、あの男は出てくるかな……?」

 景継は、左肩深くに刻まれた傷を、愛おしそうに撫でながら、殺しても飽き足りぬ男の事を考えるのでした。


 こうして、円華たちの預かり知らぬ多くの『想い』を巻き込みながら――。
 東野公と、定綱と、そして御上。
 3人を、そして東野を救うための一大登山行が、始まろうとしていました。
 

担当マスターより

▼担当マスター

神明寺一総

▼マスターコメント

 皆さん、初めましてorいつもお世話になっております。神明寺(じんみょうじ)です。

 『【四州島記 巻ノ三】 東野藩 〜解明編〜』の最後にお約束した通り、何とか11月中にシナリオガイドを公開することが出来ました。
引き続き、よろしくお願いします。

 ……といいつつも、今回は特にキャンペーンという訳ではありませんので、以前の話を知らない方でも気兼ね無くご参加頂けます。
 また、学校制限もありませんし、特定の学校が有利になることもありません。

 色々と細かい設定がそこら中に散りばめてありますが、話自体は、何のコトはない普通の冒険モノです……舞台が、雪山である事を除けば。
 詳しくは後ほど述べますが、このシナリオ内の時間は蒼フロ公式の時間よりも半年以上前の3月中旬ですので、山にはまだ大量の雪が残っています。また、少しでも天候が悪化すれば、すぐに吹雪が起こるでしょう。
 
 と言っても、心配する必要はありません。
 雪山の経験の無いPCでも、事前に雪山登山についての特訓を受ける事が出来ますので、特にハンデなく雪山に挑んで頂けます。
また、白峰に詳しい現地の猟師などを、ガイドとして雇うことになっています。

 ひとつ、気楽にご参加下さい。


 では以下に、アクションの記述方法について説明します。
 よく読んで、アクションを作成して下さい。

============================================================

 ★☆★ 【シナリオの目的】 ★☆★

 このシナリオの目的は、全部で3つあります。
 まずは、御上を蝕む毒を打ち消すための薬草、シラミネイワカズラを手に入れること。
 そして、ミヤマヒメユキソウの群生地を見つけ出すこと。
 最後にその群生地まで、大勢の人たちが登る事が出来る登山ルートを確保することです。
 出来るだけ遭難の危険性を回避しつつ、尚且つ楽に登れ、さらに多くの人が一度に通れるようなルートの開拓。
 これは、計画の成否を左右する、非常に重要な任務となります。

 以上3つの内どれか一つでも達成出来ないと、シナリオは失敗となりますので、注意して下さい。


 この他、「個人的に調べ物がある」とか、「皆の登山を邪魔したい(悪役志望の方)」など、他の理由でシナリオに参加したい方もいると思います。
 そうした方は自由にアクションを書いて頂いて結構です。
 ただし、あまりにシナリオから逸脱したアクションは不採用となりますので注意して下さい。

 以下、登山行に参加して、主要3目標の達成に挑戦する方向けのアクション記述方法について、説明していきます。



 ★☆★ 参加グループの決定 ★☆★

 まず最初に、PCたちが登山行の中でどのチームに所属するのかを決定します。
 チームはそれぞれの役割ごとにに分けられ、全部で『白峰岩葛』捜索、『深山姫雪草』捜索、『登山ルート確立』、『護衛』、『サポート』、『その他』の6種類あります。



 A.『白峰岩葛』捜索チーム

 御上を蝕む四面草の毒を解毒するための、シラミネイワカズラを探すチームです。
 シラミネイワカズラの生えている場所についてですが、『本草秘経』に記されている、「標高3000〜3500メートル地点位の、風があまり強くなくて、水はけのあまり良くない、半日陰のような岩場に生える」という以上の情報は、全く手に入っていません。
 またシラミネイワカズラや、生えている場所についての情報収集を行うPCも、このチームに含まれます。
 なおシラミネイワカズラの外見ですが、本草秘経によると、名前の通りのツル植物で、黄色い花を小さな花をつけるようです。

 
 B.『深山姫雪草』捜索チーム

 東野公たちを癒すための秘術、『白雪の想い』に必要な、ミヤマヒメユキソウを探すチームです。
 ミヤマヒメユキソウに関する情報収集を行うPCも、やはりこのチームに含まれます。
 ミヤマヒメユキソウは、シラミネイワカズラよりも少し低い標高2700〜3000メートル地点の、開けて風通しの良い、水はけと日当たりの良い場所を好んで群生します。
 

 C.『登山ルート確立』捜索チーム

 ミヤマヒメユキソウの群生地が特定された後、「東野公にミヤマヒメユキソウを届けたい」という一般の四州島の人々のために、
そこまでの登りやすい登山道を確立するアクションです。
 群生地までのルート上にある、雪崩の起きやすい場所や足場が不安定な場所、それに危険な動植物の生息する地域を確認したり、登山道に
ロープを張ったり、ハーケンを打ったりして登りやすいように整備するのが、主な仕事になります。


 D.『護衛』チーム

 ミヤマヒメユキソウの群生地に行く人四州の人たちやNPCの、護衛に当たるチームです。
 PCの護衛に当たる場合(Bチームに参加するPCを護衛したい)などの場合には、そのチームに参加して下さい。
 なお一度に護衛出来るのは、MC/LC一人につき、『一般の四州島民』か、『特定のNPC一人』に限られます。「四州島民とNPC」や
「NPC二人」、「PCとNPC」などは出来ませんので、間違えないようにして下さい。
 また「どのスキルやアイテムを、どのように使って護衛するのか」を、必ず書くようにして下さい。



 E.『サポート』チーム

 ミヤマヒメユキソウの群生地に行く人四州の人たちやPC、NPCのために、治療や炊事、物資の調達や輸送、スケジュールの調整や連絡などに専従するチームです。
 このチームはEチームと違い、PCを含む登山行の参加者全員をサポートする事が可能です。

  

 F.『その他』チーム

 これは厳密に言うと、チームではありません。
 これまでのA〜Eのチームに含まれないアクションを取るPCをひとまとめにして、便宜上Fチームと呼んでいるのです。
 マスターが思いつかないような、それでいて登山行の役に立つアクションを考えついた場合、このチームを選択して下さい。

 なお、そもそも登山行に参加しないPCの場合、このチームに参加する必要すらありません。

 これまで説明した形式に縛られる事なく、自由にアクションを記述して下さい。

============================================================

 ★☆★ 『白雪の想い』について ★☆★

 『白雪の想い』をかけられた人が、同じく術をかけられたミヤマヒメユキソウを摘み取ると、(『白雪の想い』は、花だけではなく人にもかける術
です)花は結晶化して砂糖細工のようになり、食べることが出来るようになります(実際に、大変上品な甘みがあります)。
 ミヤマヒメユキソウを手折ると、花を手折った人が直前に経験した記憶の数々が、花に刻み込まれます。花を口にした人には、花を手折る際に
込めた想いと共に、贈り手の経験した記憶の数々(主に、登山にまつわる苦労になるでしょう)が伝わります。
 想い人のために味わった辛い記憶が伝わるからこそ、花を手折った人々の『想い』が、より一層強く、想い人に伝わるのです。

 なお、以前円華が『白雪の想い』を行った際には、「満月の前後一日しか術が使えない」という制限がありましたが、その後円華が研鑽を積んだ
ことにより、わずかでも月の光があれば、術が使えるようになっています。ですので、今回は月齢について心配する必要はありません。


 ★☆★ 『白雪の想い』に込める想いと、贈る相手について ★☆★

 登山行に参加した各PCは、一人につき一輪、ミヤマヒメユキソウを手折る事ができます。
 このシナリオでは、各PCの手に入れたミヤマヒメユキソウは、原則的に東野公に贈られる事になっていますが、特に強制される訳では
ありませんので、それ以外の人に贈りたければ、贈っても構いません。
 本シナリオに登場するキャラクター(PC・NPC含む)へ贈った場合には、そのシーンの簡単な描写がありますので、贈る相手と込めた想いを
アクションに記載するようにして下さい。
 一方、本シナリオに登場しないキャラクターに贈った場合には、特に描写はありません。注意して下さい。



 ★☆★ 戦闘について ★☆★

 このシナリオでは、いつどのような形で戦闘に巻き込まれるかわかりません。ですので「戦闘で活躍したい!」という方は、アイテムやスキルなどをどう使うかも含めて、具体的な戦闘方法を書いておいて下さい。
 逆に「戦いたくない」という方は(「逃げます!」「隠れます!」等)、どうやって戦闘を回避するのかを(スキル・アイテムの使用も含めて)記述して下さい。
 戦闘描写は必要ない(あるいは書いて欲しくない)という方は、書かなくても構いません。



 ★☆★ ダブルアクションについて ★☆★

 このシナリオでは、MCとLCは、違うチームに所属しても構いません。
 ただし一人のPCは、自分の所属するチームの仕事しか行えません。
 自分のパートナーが他のチームにいるからといって、そっちの仕事まで手伝うことは出来ません(助言くらいなら出来るかもしれませんが)。
ダブルアクションになりますので、注意して下さい。
 


 ★☆★ アクションの集中と分散 ★☆★

 今回のシナリオでは、どのチームの人員が足りなくても任務失敗となりますので、掲示板などでよく相談して、参加するチームを決定するように
して下さい。
 また特に「人手がいる」とか、同チームでも「緊密な連携が必要となる」と判断した場合には、GAを取ることをオススメします。

 兎にも角にも、掲示板などを使って、積極的にアクションについて相談してみてください。



 ★☆★ NPCと称号について ★☆★

 このシナリオには、神明寺が管理するNPC(五十鈴宮円華等)と、シナリオガイドに名前の出てきたNPC以外は、一切登場しません
(話の流れ的に、名前だけ登場することはあります)。
 PCが環菜やハイナと顔見知りであるなら、彼等から誘われて参加したことにしてもいいでしょう。

 それ以外のNPCを登場させるアクションは、失敗したり、そもそも不採用になることがありますので、注意して下さい。

 また他のMSのシナリオで獲得した称号を名乗るのは自由ですが、特別な場合を除き、本シナリオ内では原則として効果はありません。



 ★☆★ 四州島におけるインフラについて ★☆★

 四州島はつい最近まで数千年に渡り鎖国を続けていたこともあり、パソコンやインターネットに携帯電話、さらには電気に至るまで、近代的な
インフラはほとんど普及していません。

 発電は主に小規模な太陽電池で行われており、その量はとても少ないです。
 電線は各藩の首府や一部の大きな都市に敷かれ始めたばかりで、どこでも使えるようにはなっていません。
 中には個人で自家発電を導入している人もいますが、発電量のほとんど全てを自家消費してしまいます。

 ガスも同様で、一部でLPガスが使われていますが、一般には普及していません。
 水道は大きな都市であれば上下水道が整備されていますが、小さな村などにはありません。

 パソコンは四州島に進出している外国企業の関係者が利用しているのみで、一部の好事家を除けば、藩などの公的機関も含めて全く使用して
いません。
 携帯電話は、各藩の首府の、さらにごく一部にのみ基地局が整備されているという状況なので、原則PC〜LC間での通話以外には使用出来ない
と思って下さい。
 このため各PCには、無線機が貸与されています。

 また、公衆の固定電話回線や光ファイバーケーブルなどは一切ありません。外国企業で構内専用回線が使われているのみです。
 一応調査団本部には空京と通信するための専用回線がありますが、それも不安定なもので、恒常的かつ快適に使えるようなモノでありません。

 特に今回のシナリオは高山が舞台となりますので、ケータイはMC/LC間を除き完全に通話不能、その他ネットワークの存在が前提となる
スキルやアイテムは使用不能だと思って下さい。



 ★☆★ シナリオ内時間について ★☆★

 このシナリオ内で扱う日時ですが、既に述べたように、2022年3月中旬と、現在の蒼フロ公式の時間よりも半年以上前になっています。
 これは、2月末に始まった『四州島記』キャンペーン3作において、10日程度しか時間が経っていないためです。

 と言っても、キャラクターデータについては特に変更はありません(今年の3月以降に追加された種族やクラスなどについている方であっても、
そのままで問題ありません。スキルやアイテムも同様です)。
 ですが、データ以外の設定などについては、例えそれが公式のモノであっても、話の整合性の問題から、採用できない場合があります。このキャンペーンは基本的に他のシナリオから完全に独立していますので、特に問題ないとは思いますが、不明な場合には掲示板から質問して下さい。
 またキャラクター個々人についてですが、特にアクションに記述がない場合、半年前も現在も同じと判断して、リアクションを作成します。
 逆に、「折角半年前なのだから」という事で、「実はあの頃〜という事があったんだよ」と言うカンジでアクションを書くのも面白いとおもいます。




 ★☆★ 質問を受け付けます ★☆★

 このシナリオはアクションの記述方法が特殊なので、特例として掲示板からの質問を受け付けます。
 掲示板の『アクション相談/リアクション感想』スレッドに、質問を記入してください。
 マスター側で「回答の必要がある」と判断した質問については、回答致します。

 また、必ず書き込みの冒頭に、【質問】とつけるようにしてください。
 冒頭に【質問】とない書き込みについては、質問ではないものと判断しますので、注意して下さい。

 なお、質問の回答はマスターページにて行います。
 質問はアクション締切日の2日前の午前10:30まで受け付けます。
 時間は、掲示板の投稿時間で判断します。
 締切以降のご質問につきましては、原則ご返答できません。

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 ★☆★ クリティカル(大成功)判定について ★☆★

 今回のシナリオでは、『クリティカル』というシステムを導入します。
 以下に、その判定方法を説明します。

 皆さんが掲示板に書き込みをすると、書き込みの一番右端にダイス(サイコロ)が2つ表示されますが、判定には、このダイスを使用します。
 まず2つあるサイコロの内、左側を十の位、右側を一の位として、2ケタの数字を導き出します。
 例えば、左側が「5」右側が「2」なら、「52」になります。

 一方マスターは、アクションが締め切られた後、一度だけダイスを振ります。
 使用するダイスを2つ。一つは赤、一つは青です。
 赤いサイコロを十の位、青いサイコロを一の位として、サイコロを振ります。
 例えば 赤いサイコロが「1」、青いサイコロが「6」なら、「16」になります。

 皆さんの書き込みのダイス目とマスターのダイス目を比べ、両方の数字が同じなら、そのプレイヤーの担当する
MC(およびLC)のアクションは「大成功」になり、予想外の素晴らしい結果を生み出します。

 
 【個人】調査が大成功すれば、これまで誰もマークしていなかった人物が、東野公暗殺を企てた黒幕として浮かび上がるかもしれません。
 【集団】調査が大成功すれば、暴動を企てているテロリストを発見し、そのアジトまで突き止めることが出来るかもしれません。
 【商品】調査なら、日本の技術で簡単に養殖出来るような、「幻」の高級魚を発見するかもしれません。
 【自然】調査では、数千年の眠りについていた古龍を発見するかもしれません。
 【文物】調査では、失われた魔法技術や、女王器に匹敵するような、強力な魔法の品が見つかるかもしれません。
(以上は、あくまで一例です。実際には、キャラクターのアクションなどを参考にして、マスターが決定します)


 言葉でいうとなんだかややこしく感じるかもしれませんが、「宝くじ」をイメージするとわかりやすいと思います。
 皆さんの書き込みのダイス目が抽選番号、マスターのダイス目が当選番号という訳です。

 なお、もし当選者が一人も出なかった場合は、再抽選を行います(マスターがもう一度ダイスを振ります)。
 それでも当選者が出なかった場合は、マスターは当選者が出るまでダイスを振り続けます。
 当選者が複数いる場合は、当選者全員のアクションが大成功になります。

 ちなみに、6面ダイス2つによって作り出されるダイス目は、6×6=36通りになりますので、クリティカルが発生する確率は
1÷36=2.7777……≒2.8%となります。
 ちなみに過去のキャンペーン3作では、
 一本目の『調査編』では、掲示板に書き込みのあった49人のウチ、3人がクリティカル、
 二本目の『擾乱編』では、同じく45人中、3人がクリティカルとなっています。
 三本目の『解明編』では、少し減って43人中、1人がクリティカルとなっています。
 

 クリティカル判定には、参加者用掲示板への書き込みのダイス目を使用します。
 複数の書き込みがあった場合には、最初の書き込みのダイス目を、判定に使用します。
 書き込みが無かった場合は、そのプレイヤーの担当するキャラクターについては、クリティカル判定は行いません。

 当選番号と当選者は、アクション締め切り後に、マスターページにて発表します。
 
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 長くなりましたが、説明は以上となります。

 プレイヤーさんによって、様々なアクションが取りうるシナリオだと思いますので、色々と頭をひねってみて下さい。

 『白雪の想い』については、自分が過去に執筆したシナリオ「ひとひらの花に、『想い』を乗せて」のP.7に詳しい描写がありますので、よろしければそちらもご覧下さい。

 では、皆さんのアクションを楽しみにしております。

▼サンプルアクション

・C.『登山ルート確立』チームに参加

・E.『サポート』チームに医師として参加。

・D.『護衛』チームに参加。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年12月01日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年12月02日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年12月06日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年03月04日


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