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なし

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闇鍋しよーぜ!

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闇鍋しよーぜ!

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●開催ですっ!

 パンッ、パンッ、パパンッ!
 辺りに爆竹が鳴り響いた。
 いきなりの音に、びっくりした人、さらにはどこの運動会の開催合図だと思った人、さまざまだった。
「さて、もうすでに出発しているものもいるとおもうがのお……」
 指揮台のようなものに昇っているのは、よぼよぼの、いつくたばってもおかしくないようなお爺さんだ。
 立派な白髭撫でながら、
「今日は集まってくれてとても有難く思うのじゃ。まあ、難しいことは言わん。今日は一日楽しもうじゃないかのお」
 歩みの支えにしている杖を天に掲げそう言った。
「探すんじゃあ! 今日の食材は全て山に、森に、ふがふがふが!!」
 お爺さんのテンションの高さとは裏腹に、一同はドン引きしていた。
 どこかで聞いたことのあるワンフレーズをもろパクリしている上に、入れ歯がびょーんと飛び出していたのだ。
 ――しかも最後まで言い切れてないし。
「ああ、はいはい。わかったから爺さんもう、解放してやろうぜ……」
 村人であろう、青年が指揮台からお爺さんを降ろした。
 まだ、ふがふが言っているお爺さんは青年二人に、捕まった宇宙人よろしく連れ去られていった。
「道具とかはこちらで準備しているし、使えそうなものは持っていっていいよ」
 青年の一人が皆にそう言った。
「まあ、のんびり楽しんでくれればそれでいいかな」
 そして、ははっと困ったように笑った。