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十人十色に百花繚乱、恋の形は千差万別

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十人十色に百花繚乱、恋の形は千差万別
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第二十五篇:神代 明日香×アゾート・ワルプルギス
「はい、あ〜ん」
 現代日本の東京。真昼の公園で、フォークに刺したタコさんウインナーをアゾート・ワルプルギス(あぞーと・わるぷるぎす)に差し出しながら、神代 明日香(かみしろ・あすか)は『本』の中の世界で展開される、アゾートとの『百合百合』な時間を満喫していた。
 彼女がアゾートを相手に選び、このようなシチュエーションを指定した理由はたった一つだ。
 ずばり、『エリザベートちゃんが可愛いから』である。
『エリザベートちゃんと百合百合な関係(無茶言った)で学生もの。親に疎まれ6歳で校長になってしまった通常の学生生活が一切送れていない』
 という個性的な設定で『本』の中の世界に入った明日香は、今度は腕を絡めるように手を繋いだ。
 美少女同士の絡みということもあって、周囲からの視線が集中する。しかし、明日香は少しも気にしない。
 他の人にはしないようなスキンシップもアゾートになら人前でする。
 明日香曰く、「恥ずかしいくても愛しいから問題ないです」――だそうだ。
 その後、『本』の中の世界での経過時間で数時間ほど、明日香はアゾートとの『百合百合』な絡みを堪能したという。
 ちなみに、明日香はその間、通行人の視線を一度も気にしなかったそうな。