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Let’s鍋パーティ!

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Let’s鍋パーティ!

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未知の鍋の完成

 参加者全員、それぞれが作った鍋が完成。
 ティファニーたち三人が集まり、一言ずつ言葉を上げていく。

「これからミーたちが審査しに行くヨ!」
「審査と言っても味見をさせていただくだけでござるが」
「始めての鍋と言うものを食べるのですが、今から楽しみです」
「それじゃ、Let‘s Party!!」

 肉類と魚が寄り添うように入った鍋とチョコフォンデュを囲む歩たちと輪廻たち。
 歩と刀真、月夜でみんなの分をよそい分けていく。

「日奈々、どれ食べたい? 取ってあげるよ」
「ありがとうございますぅ」
「みんな、行き届いたかな? それじゃみんな、いただきます!」

 歩の言葉で分けられた鍋を食べ始める面々。

「美味しいですぅ」
「ホント! 美味しく出来たね」
「林檎を丸ごと入れられそうになった時は焦ったな」
「え? 丸ごと入れちゃ駄目なの?」
「ダメだと僕は思う」
「チョコフォンデュも美味しいですね」
「前が見えん……」
「輪廻の目が白い? ……じゃないメガネが白いんだ」

 思い思いの感想を言いながら箸を進めていく。

「はい、刀真あーん、そして私にもあーん」

 お互いにあーんし合おうとした刀真と月夜の所へティファニーたちがやってくる。

「美味しくできたでござるか?」
「鍋審査に来たヨ」
「これが鍋というものなんですか?」

 三人それぞれ思うように鍋を食べ始める。

「お肉と魚のバランスななんとも! 美味しいネ」
「チョコフォンデュとは、考えたでござるな」
「このような甘い茶色のも鍋なのですか? 甘くて美味しいですね」

 房姫はいちごのフォンデュが気に入ったらしい。

「それじゃ、楽しんでネ」

 ティファニーたちが去り、食事が再開される。
 別の場所では荒神が中心に作ったお菓子鍋を囲んでいる。

「うわーお菓子が多い鍋でなんか見た目がいささか……」
「ごめんね、セレンが和菓子を引いちゃって……」
「あたしだって引きたくて引いた訳じゃないよ!」
「俺も引いたけどな。取りあえず食ってみてくれないか? 味は悪くないと思うから」

 引いている貴仁たち。勇気を振り絞ってまず始めに口に入れたのは白羽。

「……なにこれ! 甘いのにお肉とよく合うとか!?」

 驚きつつも箸が止まらない白羽。他の人も恐る恐る口に入れていく。

「意外と美味じゃの」
「そうですね、荒神さんってホントに料理上手なんですね」
「わたくしも手伝いましたよ? 貴仁様」
「わかってますよ」
「お菓子鍋も意外とアリなんだね」
「うん」

 鍋も半分になった頃、ティファニーたちがやってくる。佐保と房姫は恐る恐る、ティファニーは興味津々のよう。

「……なるほどネ。こんな風にお菓子を使ってもアリ、カ」
「やめてくだされ! 死人を出す気でござるか!?」

 ぶつぶつ呟いているティファニーに気が付いた佐保が貴仁たちの所からティファニーを引っ張って連れ去って行く。