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蒼空ヒーロー大戦・魔法少女DX!!

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蒼空ヒーロー大戦・魔法少女DX!!
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〜 蒼空ヒーロー大戦 Siene Final 後篇その4 〜

 
 「あなたの相手は私達よ【ギャドル・アベロン】!炎の刀でその邪悪を断つ!」
 「ブレイズガードの正義の剣!受けてごらんなさい!」

乱戦が繰り広げられ、多くの者が一時退場していく中
のこった永倉 八重(ながくら・やえ)扮する【紅の魔法少女ダブルド・ルビー】
そして松本 恵(まつもと・めぐむ)の【天空剣士ブレイズガード】が立ち塞がる

退路をふさがれた幹部の一人
ギャドル・アベロン(ぎゃどる・あべろん)こと【怪力竜人ギャドル・アベロン】が炎を吐きながら返答する

 「やれるものならやってみろ!俺様に勝つなんざ100年…いや1000年はえぇんだよ!」

言葉と共にその身から炎を放つ怪力竜人
それを左右に分散しながら回避し、剣士と魔法少女二人が回り込む
そのまま抜き放ったそれぞれの剣で左右から踊りかかり斬撃を繰り出す!

 「甘いな!【ブレイクハントっ!!】」

手刀で力を受け流す格闘技で巧みに剣線をそらせて防御する【ギャドル・アベロン】
炎の軌跡が華麗に演出する中、至近距離からの格闘技で二人の剣と渡り合う
離脱を容易に許さない連撃をかわしつつ、拳と蹴りを剣で正面から受け止めた二人が反動で後ろに下がっていく

衝撃を受け、後ろに下がりながら踏ん張った足から煙があがる
その攻撃に耐えたタイムラグを見逃さず【ギャドル・アベロン】が炎の技を放つ

 「【ブレイズカット!!】」

【ブレイズガード】の防御技が発動!【ダブルド・ルビー】もギリギリで炎を回避する
そのまま二人が再び寄り沿う……だが彼が狙っていたのはそこだった!

 「二人まとめて炎に飲まれろ!【ボルカニックバースト!!】」

口から放たれた豪炎が【ダブルド・ルビー】と【ブレイズガード】を包み込む
安全の為に障壁で影響がないとはいえ、その熱を感じるきがして子ども達が顔の前に腕をかさず

 「他愛ない……俺の炎はやはり無敵……何!?」

二人を包んでいた炎が突如縦に割れるのを目の当たりにし、驚きに目を見開く【ギャドル・アベロン】
炎を炎で相殺する……愛刀【紅桜】の【ファイアストーム】に乗せた【ダブルド・ルビー】更なる炎の斬撃が
怪力竜人を襲いガードごとその腕を跳ね上げる

その隙を見逃さず、彼女の炎を纏って炎の裂け目から【ブレイズガード】が剣を構えながら飛び出してくる

 「くらえ天空の一撃!【インフェルノスラァァァァァァッシュ!!】」

炎の軌跡を纏い、横一線の斬撃が怪力竜人を貫き、彼のとは違う色鮮やかな火柱が包み込む

 「こ、この俺がばかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

叫び声と共に退場する【怪力竜人ギャドル・アベロン】
それぞれの所作で納刀し、勝利を確信した二人の女戦士もそのまま退場していく



誰もいなくなったステージに突如雄雄しい声が響き渡る

 『これより、正義のヒーロー対悪の秘密結社軍団の2ラウンド一本勝負を行います。
  赤コーナーより、【バーニングドラゴン】の入場です!!』

声と共に何故かステージが展開しリング状のコーナーポストがあわられる
それと共に結城 奈津(ゆうき・なつ)扮する【プロレスヒーロー・バーニングドラゴン】が登場
ロケットシューズで空高く跳躍し火術の炎を纏ってステージに降り立つ!

続けて登場し、リングに降り立ったラルフ モートン(らるふ・もーとん)こと【死神カラベラ】
奈津が身に纏うリングコスチューム状の魔鎧ミスター バロン(みすたー・ばろん)が彼女にそっと語りかける
(ちなみに登場前の声も彼によるアナウンスである)

(「さぁ待ちに待った舞台だ!お前の全力で観客を沸かせてやれ」)
(「あったりまえだ!八重があれだけ派手に暴れたんだ、負けてられるかっての!」)

彼の言葉に拳を打ち合わせて吼える【バーニングドラゴン】その顔はやる気に溢れている

 「待たせたな!炎獄のプロレス殺法をみせてやるぜ!」
 「あっはっは、悪の力に勝てるかな」

先程に負けない炎を纏って炎のプロレスファイターが宙を舞う!
そこに面目躍如のように登場する雷霆 リナリエッタ(らいてい・りなりえった)

 「さぁ!【死神カラベラ】相手に炎のプロレスファイター【バーニングドラゴン】の戦いが始まったわ!
  炎を纏った華麗なる【トペ・コンヒーロ】が炸裂!でも【カラベラ】も強い!
  すぐに起き上がるタフさで……向かってくる相手に【ラソ】そこから……【クロチート】!!
  しかも序盤から【アバランシュホールド式】なんてなんて悪辣なの!
  でも【バーニングドラゴン】耐えるたえるっ!
  炎の【ゴルベ】!ソバット式の【パターダ・コンヒーロ】が炸裂!
  そこで……【ティヘラ】しかもフランケンシュタイナー式!
  
  さぁ!【バーニングドラゴン】がコーナーポストでみんなの応援を求めてるわ!
  元気な声で応援の声を送ってあげて! 
  そして……そこから炎の弧を描いて……【ラ・ブファドーラ】が決まったぁ!」

完全な解説アナウンスのような声の元、リングと化したステージと観客が盛り上がる!



 「お前が怪人にやられそうになっていたのは、お前が弱かったわけではない
  ……だが、怪人が強かったわけでもない、その差がわかるか?【ライトニング・フェニキア】」

【バーニングドラゴン】と【死神カラベラ】が激戦を繰り広げている中
それをセット中段から見下ろしながら鬼龍 貴仁(きりゅう・たかひと)こと【ネクロ・ホーミガ】が口を開く
その言葉を黙って聞くのは九条 ジェライザ・ローズ(くじょう・じぇらいざろーず)こと【ライトニング・フェニキア】
【ネクロ・ホーミガ】の言葉はなおも続く

 「もう気づいているだろうが言ってやる……覚悟が足りないだけだ
  自分が死んででも護りたいものを護るという覚悟がな、今はそれがあるのか?
  お前は何のために戦っている?護るため?……何のために護りたいんだ?」

それを黙って聞く【ライトニング・フェニキア】の目は……なぜがジト目であった

(「ちょっと!なにアドリブ込みでカッコいい感じで質問丸投げしてるのよ!」)
(「え〜?だって折角のカッコいい出番なんですからもっと、楽しませてくださいよ〜」)
(「自分はトラブルに巻き込まれなかったからって!影で練習して多分、バッチリ決めてよね!」)

 「覚悟と理由?それは戦いの中で示すのが私の流儀!受けた分はきっちり返すわ!
  私こそ【ライトニング】の名の下に問う!あなたは何故戦う?【ネクロ】」
 「………」

その言葉を無言で受けとめ、再びステージを見下ろす【ネクロ・ホーミガ】そして笑と共に口を開いた

 「俺?俺は…自分の正義の為だ。良くも悪くも自分の為
  ……結果論として人を助けてることになってるに過ぎない……雷は気まぐれなのさ」



 「その程度の攻撃、プロレスラーの覚悟の前には無意味だ!くらえ!必殺」

拳を引き絞る動作と共に【ロケットシューズ】で宙を舞う【バーニングドラゴン】
ムーンサルトの如き炎を纏った回転と共に、最後は【死神カラベラ】に特攻していく

 「【バァァァァァァニングエクスプロージョン!!】」

パンチと同時に【バイタルオーラ】による光弾&ボルテックファイアが火を吹く
先程の戦闘に勝るとも劣らぬ炎の演出である
だがギリギリの意地でそれに耐える【死神カラベラ】その体が【鬼神力】でみるみる巨大化していく

 「これでホールドも投げも不可能!甘く見るな!悪の意地をみるがいい!」
 「ルール無用か……ならばこちらも力を合わせて戦うまで!」

勝利の確信がごとき【死神カラベラ】の笑い声が響き渡る
だがそこに言葉と共に【ネクロ・ホーミガ】が舞い降りる
【バーニングドラゴン】の傍にも【ライトニング・フェニキア】が舞い降りる

 「一人では不可能でも二人なら可能!同じ技を愛するものとして協力する!」
 「わかったぜ!【ライトニング・フェニキア】!」

ともに拳を合わせる肉体派ファイターを見守る【ネクロ・ホーミガ】
そこに巨大化した死神の拳が突っ込んでくる……だがその拳は当たる事無く空を切る
【ゴットスピード】での高速回避の成せる業であった
そのまま【ミラージュ】による効果で分身のように数を増やしていく【ネクロ・ホーミガ】

 「【El colmillo de la hormiga inagotable!!】」

高速によって複数繰り出される【破滅の刃】のダメージで倒れこむ【死神カラベラ】
そこに練習どおりの派手さと精密さを持って【ライトニング・フェニキア】の必殺技が炸裂する

 「喰らいなさい!【フェニックス・スプラァァァァァァッシュ!!】」

高速回転したボディプレスを叩き込み、【バーニングドラゴン】と共に巨体を起き上がらせ
二人そろってロープからロープへ跳躍を繰り返す……反動の力を蓄積してエネルギーが増して行く
そのまま3人のヒーローの声が重なり、必殺技が炸裂する

 「「「【ライトニングネクロ・バーニングッッッッ!!】」」」

【ライトニング・フェニキア】【バーニングドラゴン】のダブルサマーソルトで巨大な体が中に舞い上がる
そこに【ネクロ・ホーミガ】がマントをはためかせ、必殺の斬撃を叩き込む!
彼が着地するのと、爆音と共にセットの裏に【死神カラベラ】が消えるのが同時だった

 「「「正義の炎に痺れて眠れ!」」」

共に揃った決め台詞と共に沸き立つ観客!そのままリングステージが元に戻る!
3人も頷き合い退場するのだった



 「さぁ盛り上がってきたよ!みんなもラブちゃんたちと一緒に歌って応援のパワーを送ってあげて!」
 「判らなきゃ手拍子だ!どんどん盛り上がっていくぜ!」

フェードアウトするBGM、そして観客席の花道中央が展開しミニステージが競りあがる
そこにいた【魔法少女プリズム★ラブ】ことラブ・リトル(らぶ・りとる)
そして司会のシリウス・バイナリスタ(しりうす・ばいなりすた)が観客に叫んだあと、共に後ろに合図を送る
そこには【機晶シンセサイザー】を手にしたリーシャ・メテオホルン(りーしゃ・めておほるん)がいた

 「「あたし(オレ)の歌をきけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」

演奏と共に歌いだす二人の歌姫、リーシャの演奏が鳴り響く


    ♪ 人は一人じゃとても弱い でも沢山でもやっぱり弱いの だから勇気で手をつなごう ♪


歌が始まると共にステージに次の戦士たちが現れる

木本 和輝(きもと・ともき)扮する【魔王・牛頭鬼】に対するのは
【パラミティール・ネクサー】ことエヴァルト・マルトリッツ(えう゛ぁると・まるとりっつ)
【魔法少女すーさいど☆さゆみん】の綾原 さゆみ(あやはら・さゆみ)と【怪人・ドンヂー】の鍛冶 頓知(かじ・とんち)
二人の相手は超 娘子(うるとら・にゃんこ)演じる【正義のヒロイン☆ウルトラニャンコ】だ

 「さっそく戦闘といきましょうか……楽しませてくださいね!」

言葉と共にその身を【鬼神力】により人型から【牛頭鬼】に変っていく木本 和輝(きもと・ともき)
【ティールランサー】を頭上から周囲に器用に派手に回転させながら【パラミティール・ネクサー】が咆える

 「勇気を力に!唸れ【ティールランサー】!いくぞぉぉぉぉぉ!!」

二人の気合と共に禍々しい巨体と閃光の鎧が正面からぶつかり合う!


   ♪ 音のように バラバラの音が(和音となって) 
          バラバラの心が(和音となって) ひ・と・つ・に なれるからっ! ♪


【魔法少女プリズム★ラブ】達の歌で最高潮に盛り上がる応援の中
曲に合わせて舞うように【ウルトラニャンコ】が軽快に宙を舞う

 「砕くぞ悪の心と野望!平和を乱す悪者は……【ウルトラニャンコ】が許さないっ!」
 「やだ、かわいい……なんて思ってなんかやらないわようっ!」

【ドンヂー】の爪の攻撃を踊るようなステップでかわす【ウルトラニャンコ】
そのまま客席にPRしながら戦闘を再開する

 「未来への希望を示すのが私達ヒーローの役目にゃ!みんな力をあわせて戦おう!」


 「く……こんなまやかしの歌なんか私の【ゆーふぉにあ☆です】で……うそ!?歌が歌えない!?」

【魔法少女プリズム★ラブ】達の歌をかき消そうと【恐怖の歌】で対抗する【すーさいど☆さゆみん】
だがその音と歌声は熱狂の声と演奏でかき消される
リーシャのフリー演奏でインストが流れる間に歌姫二人が【すーさいど☆さゆみん】に言葉を放つ

 「これぞ【熱狂】【震える魂】ってヤツだ!燃える歌声にしみったれた音なんか通じないんだよ!」
 「歌は心ひとつにするもの!心を乱すためにあるわけじゃない!これが私達の【激唱】だぁぁぁぁぁぁ!」

シリウスの言葉、そして【魔法少女プリズム★ラブ】の叫びで再び歌が再開される


   ♪ 繰り返す  バラバラの音が(和音となって) 
         バラバラの心が(和音となって) 何度も(ひとつに)なれるからっ! ♪  


 「な……!?俺の体当たりを受け止めた……その体にそんな力が!」

【則天去私】による体を光に包んでの体当たりを正面から凌ぎきられ、驚愕する【魔王・牛頭鬼】
アーマーの数箇所をボロボロにしながらその角を受け止めた【パラミティール・ネクサー】が不敵に笑う

 「勇気を以て、奇跡を必然に変える者…それが勇者だ、俺達だぁっ!」
 「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

正義の絶叫と共に【パラミティール・ネクサー】が【牛頭鬼】の頭に拳、そして回し蹴りを叩き込み
苦悶の声と共に後ろに引き下がる悪の魔王
【パラミティール・ネクサー】の肩部装甲が展開。全身が緑に発光すると同時にそこに光が収束していく
光の収束にあわせ、絶叫する正義の鎧戦士

 「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


    ♪ 一人ぼっちじゃなくなるから ひ と つ に なれるから〜 ♪


 「こんなこと!こんなことありえない!貴様は、私に殺されるべきなんだ!」
 「そんな!猫耳と肉球が最強なんて聞いてないしっ!」

退路まで追い込まれ困惑する【すーさいど☆さゆみん】と【怪人・ドンヂー】
そこに可愛く格好良く、見得の諸動作を切った【ウルトラニャンコ】が宙を舞う

 「轟け怒濤の!超・魂・ニャンコ稲妻っっっ!!」

絶叫と共に【パラミティール・ネクサー】と【ウルトラニャンコ】二人の必殺技が炸裂する!

 「【パラテッカァァァァァァァァァ!】
 「【ファイナルキーック!!】」

【パラミティール・ネクサー】の肩部装甲から【歴戦の魔術】による竜巻上の膨大な魔力が
【ウルトラニャンコ】の上空からの流星が如き蹴りがそれぞれの相手に炸裂

断末の叫びが爆音と閃光に包まれ、悪3人は退場していく


   ♪ だから一杯 輝くの〜 ♪


拍手と共に【パラミティール・ネクサー】と【ウルトラニャンコ】が立ち上がり、退場するのと
演奏ステージが元に戻りながら【プリズム★ラブ】達の歌が終わるのが一緒だった