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リアクション
『吹雪、恭也は攻撃をしているけど、全て往なされているわ。あなたのいる位置からじゃ、すぐにバレてしまうわよ』
「ならば、どうリアクションしてくるか試してみるでありますよ。……む」
コルセアと連絡を取っていると、巨大コウモリがスーッと飛んでいくのが見えた。
「これに隠れて接近するであります」
巨大コウモリと動きを合わせて、近づく吹雪。
「はたしてどんなリアクションで防いでくれるのか回し受けか、弾すべりか、それとも指で摘むのか楽しみです」
『このリアクションでワタシもどうするか決めるわ』
位置取りが出来た吹雪はクリスタルを狙って狙撃する。
「フン!」
クリスタルに当たるかと思われた吹雪の弾は正子のブッチャーナイフで斬り落とされた。
「狙撃手がいたか」
「もらった!」
「だから甘いと言ってるのだ」
視線が吹雪の方に行ったのをチャンスと思い、接近した恭也だが持ち替えられたバットで往なされてしまう。
「絶対に一撃は入れてやる」
「かかって来い」
両者睨み合う中、不可動式のクリスタルを守っていたコルセアが五月雨撃ちをしてくる。
バットで往なしつつ回避する正子。
「先程の者か。ならば」
「行かせないぜ?」
五月雨撃ちをしてきたコルセアの元へ行こうとする正子に恭也は魔障覆滅で防ぐ。
何度も同じように切りつけてきたが、今回ばかりは恭也が斬りつけてきた5発のうち1発が正子に命中した。
そして、コルセアから飛ばしてきた玉とは別の方角から狙撃してきた吹雪の弾がクリスタルを青くするのだった。
「勝算もないのにも関わらず、諦めない気持ち。見事であった」
「勝算っつー単語にはこういう振り仮名つけとけ。イイワケとな」
満足げにそう正子が言うのに対し、恭也はそう言い返す。
地上へ降りていく正子を見て、恭也と吹雪は西陣営に戻っていった。
◇ ◇ ◇
マレーナと洋たちの戦いと正子と恭也・吹雪の戦いを上空から見ていたスフィアは、それを和輝に伝える。
『パラ実のマレーナはエリスに撃破。蒼空の正子は吹雪が撃破した』
『了解。何か他に動きはあるか?』
『今の所……!』
通信をしていると、ワイバーンがスフィアに気付きこちらへやって来た。
『ワイバーンが接近。直ちに撤退します』
『援護する』
ミラージュをかけるスフィアに、和輝はポイントシフトを使って緊急離脱させる。
『雪使いのアニスによるホワイトアウトを無力が出来るならしてみるがいいのだ〜♪』
通信機からアニスの声がして、神降ろしと聖霊の力の加護を受けた雪使いでを降下させた。
『命中した?』
『はい。再び視察へ移行します』
『よろしく頼む』
和輝と連絡を切り、スフィアは下方の情報収集に勤しむのだった。
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