天御柱学院へ

なし

校長室

蒼空学園へ

君と妖精と銀世界

リアクション公開中!

君と妖精と銀世界

リアクション


【エピローグ】誓い


 夕闇が迫っている。
 フラワーリングでの初めての雪祭りは、無事に幕を下ろそうとしているところだった。
 冷え込みがキツくなってきたと思ったのも束の間、すぐに粉雪が舞い始める。
 カイはその雪を掴もうと手を伸ばしたリトの後ろで、こういう時は何というべきなのかをしきりに考えていた。
 名前を呼ぼうとした瞬間にこちらを振り向かれて、灰青色の瞳と目が合う。ふわり、と風に流れたリトの黒髪は、木々の後ろに広がる夜空と同じ色をしていた。
「カイが私を護ってくれるんでしょ?」
「え? ああ……うん」
 じっと瞳を覗き込まれる。品定めでもされているのだろうか。
「大丈夫だよ。俺は乗り掛った船を降りる様な真似はしないから……たぶん」
「どういう意味?」
「ちゃんと約束は守るってこと」
 言ってからあまり自分に似合わない台詞だったことに気付いて、カイは頭をがしがしと掻く。
 

 粉雪が優しく辺りに降り積もったこの日、カイ・バーテルセンはリト・マーニと正式に契約を結んだのだった。

担当マスターより

▼担当マスター

黒留 翔

▼マスターコメント

黒留 翔です。
『君と妖精と銀世界』に参加して頂いた皆様、お疲れさまでした。
かまくらが人気だったような気がしますが、果たして……?

そうそう、今週の半ばからはいよいよ毎年恒例な北海道の雪祭りが始まりますね。
皆様の中にも参加される方はいらっしゃるのでしょうか?
お祭りに行かれる方も行かれない方も、寒さには充分にお気を付け下さい。

次回はバレンタインのお話を予定しておりますので、
『灰色の棘』関連のストーリー進行はしばらくお待たせしてしまうことになるかも知れません。
ですが、また皆様と一緒に楽しいシナリオ作りを進めていきたいと思いますので、
ご興味を持って頂けた方はぜひ参加して頂けると嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたします。