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【第十一話】最終局面へのカウントダウン、【第十二話(最終話)】この蒼空に生きる命のために

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【第十一話】最終局面へのカウントダウン、【第十二話(最終話)】この蒼空に生きる命のために

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 同時刻 ツァンダ上空
 
 どこまでも澄み渡る蒼空を飛びながら航はふと思う。
 ――思えば、迅竜の連中と最初に相まみえたのはここだった。
 その頃はまだ迅竜もなく、手探りで自分達に抗していた連中が、今では第二世代機で張り合うようになった。
 
 極めつけは、自分がその連中と一緒に戦っていることだ。
 そして、傍らにはその連中の一員がいる。
 
『いくぜ! 航!』
 かつてこの空で目の当たりにした時の姿から生まれ変わった機体――鳳竜からの通信が入る。
 そのパイロット――朝霧 垂(あさぎり・しづり)とパートナーであるライゼ・エンブ(らいぜ・えんぶ)はすっかり機体を乗りこなしているようだ。
 
 眼前に迫るのは銀と金の“フリューゲル”。
 その速度はもはや現行機を軽く凌駕している。
 だが、九校の技術を結集して改良され。
 エースの中のエースが搭乗する二機を前に、銀色の“フリューゲル”は次々に撃墜されていく。
 
 そして、三機の連携を前に金色の“フリューゲル”も程なくして撃墜されたのだった。