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【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同忘年会!

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【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同忘年会!

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九条 ジェライザ・ローズ(くじょう・じぇらいざろーず)は、
長曽禰 広明(ながそね・ひろあき)とともに、忘年会を楽しんでいた。
「今年は相談に乗ってもらったり、いろいろとお世話になりました、
来年もよろしくお願いします」
「気にするな。
お前達、若い奴らを導くのはオレの仕事だ」
長曽禰は、豪快に笑って見せる。

そんな長曽禰のジョッキにビールを注ぎながら、
ローズは微笑する。
「私はまだ未成年なのでお酒は飲めませんが……
成人したときは一緒にお酒を飲んでくれませんか?
美味しいお酒、飲めるような気がします」
「ああ、楽しみだな。
お前が酔ったところも見てみたいな!」
明るく冗談を言う長曽禰の頬がほんのりと赤いのを、
ローズが見咎める。
「長曽禰さん、もしかして、もう酔ってます?」
「いや、まだワインで乾杯して、
今はビールだろ。
それに、さっき珍しいカクテルを勧められたんでな。
それを何種類か。
まだ、その程度だぞ」
「……思いっきりチャンポンしているじゃないですか」
ローズは苦笑した。
「あまり飲みすぎてもいけませんよ。
楽しいお酒はいいものですし、
お酒は百薬の長とも言いますが
過ぎたるは及ばざるが如し、です」
「そう、硬いこと言うなよ。
今日は忘年会だぞ。わっはっはっは!」
軽く酔った長曽禰は、いつもより陽気になっているようだった。
長曽禰が、ローズの肩をばんばんと叩く。
「……っと、しょうがないですね」
人間として尊敬しつつ、異性としても意識している長曽禰にふれられて、
ローズは少しどきどきとする。

(でも、普段、重責を負っている長曽禰さんが、
少しでも楽しめているのならよかったです)
多少、はめをはずしても、立場上、本当に酔いつぶれるようなことはないだろう。
ローズは、そう、長曽禰を信頼している。

ふと、告白大会の、誰かの愛の絶叫が聞こえてくる。
「……」
ローズは、自分が壇上に立つのを、少しだけ想像してみた。
顔を真っ赤にして、情熱的に、愛の告白を……。
「ないないないないっ!」
「ん、どうしたんだ?」
首をぶんぶんと振ってうつむいたローズを、長曽禰がきょとんとした顔でみつめる。
「い、いえ、なんでもありません」
ローズは、慌てて、想像を打消し、なんとかごまかした。
「会場の熱気に当てられたのか?」
「そ、そうかもしれません。ははは……」

「無理するなよ。ほら、お前もジュースでも飲め!
気分だけでも乾杯だ!」
長曽禰が、ジョッキにオレンジジュースを入れて、ローズに渡してくれる。
「ありがとうございます。長曽禰さん」
ローズも、笑顔を浮かべると、高々とジョッキを掲げ、
長曽禰とともに、打ち鳴らしたのだった。