リアクション
■4回戦 百合園女学院VSシャンバラ教導団
百合園女学院代表ロザリンド・セリナ(ろざりんど・せりな)は、
シャンバラ教導団代表ダリル・ガイザック(だりる・がいざっく)に恭しく一礼する。
「百合園女学院のロザリンド・セリナです、よろしくお願いします」
「シャンバラ教導団、ダリル・ガイザックだ。よろしく頼む」
ダリルも、また、礼を交わした。
試合開始と同時に、
ダリルは、無敵艦隊で爆撃し、自らもハルマゲドンを放つ。
ロザリンドは、大規模爆撃をかいくぐり、ダリルに肉薄する。
(おそらく、接近しても、光条兵器があるはずです)
ダリルはロイヤルガードの同僚でもあり、
ロザリンドは、幾度も戦いを見てきている。
だからこそ勝機をと思う。
(私もまた、光条兵器の使い手。なら……!)
盾で攻撃を防ぎながら、
ロザリンドは、ルーンの槍を投擲する。
そして、光条兵器のランスを床を透過に設定し、
柄以外の部分を見えなくさせる。
空中からは、ルーンの槍が迫っている。
直前で、ダリルがそれを避けた際に。
ロザリンドは床から光条兵器のランスを振り上げる。
それも、当たらないとしても、想定内だった。
そのまま跳躍して、宮殿用飛行翼で限界まで上空に飛翔すると。
「この一撃に全てを込めていきますよ!」
ロザリンドは盾と槍を構え、飛行と落下の速度を重ねたランスチャージを仕掛ける。
「では、俺も全力で迎え撃つまで」
ダリルも光条兵器でロザリンドに攻撃する。
ダリルは、ロザリンドの勢いを利用して、身体を回転させ、
一気に場外に出してしまう。
ロザリンドは、息を整え、闘技場の上に戻った。
「ありがとうございました」
一礼は、百合園女学院の生徒らしく、とても優雅であった。
その礼儀正しい様子に、会場から拍手が巻き起こった。
シャンバラ教導団勝利!