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【puico500枚突破記念】伝説の秘境オップイコを目指せ!

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【puico500枚突破記念】伝説の秘境オップイコを目指せ!

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■□■2■□■ 吸血コウモリの洞窟

一行は、吸血コウモリの洞窟にやってきた。

「ここを通らないと、オップイコには辿り着けないんですよね……」
影野 陽太(かげの・ようた)は、
胸に下げられたロケットを握りしめる。
陽太は、最愛の人、
蒼空学園校長・御神楽 環菜(みかぐら・かんな)のことを思い、
勇気を奮い立たせる。
陽太は同じコミュニティ、
アルマゲストのメンバーである、如月 佑也(きさらぎ・ゆうや)が危機に陥ったら、
真っ先に助けようと考えていた。
(俺の望むおっぱいは……オップイコにはありませんから)

★☆★

一方、如月 佑也(きさらぎ・ゆうや)は、
パートナーの剣の花嫁、アルマ・アレフ(あるま・あれふ)にせがまれて、
オップイコへの道のりに参加していた。
「伝説の秘境! いい響きね、ロマンを感じるわ。
あたしも探検に参加して、ロマンを掴んでやるんだから!
もちろん佑也も一緒に、だよ。
あたしはpuicoさんのイラスト1枚も持ってないけど……
いざとなったら、佑也が助けてくれるわよね? ね?」
「……あーはいはいわかったわかった。危なくなったら俺が助けてやるよ」
「じゃあ、佑也。おんぶして」
「はあ?」
「いいのいいの」
「足でも痛くなったのか? わかったよ」
「えへへー」
アルマは、娘が父親にねだるようにして、佑也におぶさった。
「これなら1ミスしても佑也が盾代わりになってくれるから安全でしょ?」
「これで安全って、俺の安全は完全に無視?」
「……む、何その嫌そうな顔? いいからちゃっちゃと歩く!」
「……ちょ、痛い痛い。
頭叩くな!
……はぁ……しかたない。しっかりつかまってろよ」
佑也は、アルマをおぶった状態で、
暗い洞窟の中を気をつけて進んでいく。
「だいじょうぶですか?」
「ああ、いつものことだし」
陽太に気づかわれ、佑也は答える。

その時、吸血コウモリの群れが襲い掛かってきた。

「あ、あぶない、佑也さん!
うわああああああああああ!?」
「な!? 75レベルの陽太が一撃でー!?」
「しかも、テクノクラート30レベルだぞ!?」
陽太が吸血コウモリにかまれて倒れたのを見て、アルマと佑也が叫ぶ。
「しっかりしろ!」
佑也が助け起こそうとするが。
「うう……。
俺の屍を乗り越えて行ってください。
俺が愛するおっぱいは、蒼空学園にしかありません」
(巨乳でも、ちっぱいでもない……環菜のおっぱいは、美乳!)
陽太は気を失った。
「尊い犠牲に感謝いたします」
エルミル・フィッツジェラルド(えるみる・ふぃっつじぇらるど)は、
気絶している陽太に一礼した。
「佑也、陽太のためにも、先を急ごう」
「……ああ」
アルマと佑也も、歩きはじめる。

★☆★

そこに、さらに、吸血コウモリが襲い掛かってくる。
「この場はわたくしに任せて、皆さんは先に進んでください」
エルミルは、籠手型HCに、
puicoの文字と、自分のイラストが描かれた、カード状のプイコノイラストを挿入した。
「わたくしにもやっと、このプイコノイラストの使い方が解ったところです!
『ふわっふわポニテ』!」
エルミルは、基本フォームに変身する。
「わたくし『どのような時でも優雅に』を心がけているんです」
剣でエルミルは吸血コウモリを薙ぎ払う。
「『ぷち挑発的なお嬢さん』!」
幼児化したエルミルはさらに吸血コウモリを攻撃する。
「わたくち「どのような時でもゆうがに」を心がけているんです」
俊敏さと子どもの残酷性を兼ね備えたフォームになったエルミルは言う。
「答えは聞いてまちぇん!」
さらに、『猫被り?猫まみれ?』で、猫被り力(ちから)で屈強な防御力を発動し、
エルミルは言う。
「さあ、今のうちに!」
「わかった! ありがとう!」
アルマを背負っていた佑也は、走り出す。
コウモリ達と対峙して、エルミルは、さらにフォームチェンジする。
『猫!?猫かぶれてない!!』であった。
「あら……わたくし猫なんてかぶっていませんよ?」
自らの意思で被っている猫を解き放ち全ての力を解放したフォームで、
エルミルはコウモリの群れを吹き飛ばした。

★☆★

「あ、足元が崖みたいになってる……しかたない、このまま飛び越えるしかないな。
せーのっ!
……あ、薄暗くて気付かなかったけど、跳んだ先につらら石が!?
ゴフア!?」
佑也は思い切り顔面を激突させた。
「こ、こうなったら……。
佑也を踏み台にして二段ジャンプ!
赤い帽子のヒゲの人もやってた由緒ある脱出法よ!」
「ちょっと待てェェェ! 俺は緑の恐竜扱い!?」
「大丈夫、佑也は残機残ってるでしょ!」
「ああー!?」
アルマは着地し、佑也は落下した。
「たぶん、ちょっと進んだ先に、空中にブロックが浮いてて、
そこから出てくるわよね、きっと」
アルマは、先を急ぐのであった。

★☆★

そんな中、
遠野 歌菜(とおの・かな)は、先頭を駆け抜けながら、
いろんな人のイラストを堪能していた。
「眼福、眼福ですーっ。
puicoファンの桃源郷ですねっ♪
オップイコ!
オップイコ!!
皆の想いは私が引き継いで、オップイコで愛を叫びますよ!
puico絵師様ーっ♪」
こうして、歌菜は、飛んでいくのであった。