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【初心者向け】イコンシミュレーター イコン VS 『何か』

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【初心者向け】イコンシミュレーター イコン VS 『何か』

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第七章 訓練終了

 打ち上げ会場では、カルキノスが凄まじい勢いで料理を並べていた。
 極上海鮮鍋の他、寿司やチキンも用意してある。
 テーブルを見た参加者たちから本日最大級の歓声が上がった。
 打ち上げが開始され、皆思い思いの料理をほおばっていく。
 その中でも凄まじい勢いで料理を平らげているのは、カルキノスだった。
「お前……何しにきたんだ」
「そう硬ぇ事言うなよ」
 たしなめるようなダリルの言葉にも悪びれず、様々なテーブルを移動するカルキノスは、シミュレーションに参加していなかったにも関わらず、妙に参加者たちと打ち解けていた。
「皆、お疲れ様あ。これ映像的な記録ね。記念にどうぞ」
 ルカルカは、ダリルが録画した中でも機密に触れない部分の記録を各参加者毎にディスクに焼き、配布してまわる。
 エリザベートも一緒について歩き、好き放題感想を述べていた。
 
 打ち上げも終わりにさしかかり、エリザベートが全体の講評をするべくステージにあがる。
 コリマもその後ろに静かに立っている。
 ルカルカはマイクを準備するとエリザベートに渡した。
「戦闘ではいろいろな条件や状況が出てきますぅ。今回の訓練は、チームの連携を取っていたほうが強かった印象があるですぅ。映像も参考に、後で見返してみると、きっと面白いと思いますぅ」
「じゃあ、今回の訓練はこれで終了だよ。イコンチームのみんなはお疲れ様! 巨大化チームのみんなは片づけ手伝ってね!」
 エリザベートからマイクを受け取ったルカルカが訓練の終了を宣言する。
 ざわざわと会場内で人が動き始める。
 ステージを降りるルカルカの目に、凄まじい勢いで静かに扉を出ていくカルキノスの姿が見えた。
「カルキったら……片づけ手伝ってって言おうと思ったのに」
 呆れたように笑うルカルカに、ダリルがぽつりと呟く。
「初心者じゃなかったら参加したかったな」
「そうね……」
 訓練とはいえ共に戦った仲間。
 訓練前には初対面だったメンバーも、訓練後にはすっかり打ち解けていた。
 
 そんな参加者たちの後ろ姿を、コリマとエリザベートは少し頼もしそうに見送るのだった。

担当マスターより

▼担当マスター

花井詠巳

▼マスターコメント

こんにちは。花井です。
この度は「【初心者向け】イコンシミュレーター イコン VS 『何か』」にご参加いただきありがとうございました。

初心者向けということもあり、スキルやアビリティなどについても、なるべくそのまま表記するようにしてみました。

また、イコンチームの皆様には、チーム毎に称号を付けさせていただきました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。