蒼空学園

リアクション

草薙　武尊（くさなぎ・たける）は海上での戦闘の様子を確認していた。自前の小型飛空挺を使って上空に向け発艦。高度を取りスキュラの直上に着くと急降下を始めた。まさに捨て身の勢いでスキュラに向かって体当たりするように突っ込む。
「うぉおおおおおおおおおお！！」
「ぐ、ああああ」
突然の死角からの襲撃にスキュラは完全に一発を貰ってしまい、ダメージと混乱でふらふらになりながら体を持ち直す。
　桐生　円（きりゅう・まどか）とオリヴィア・レベンクロン（おりう゛ぃあ・れべんくろん）はゾンビ達をあらかた蹴散らし終わると銃型ＨＣでミネルバ・ヴァーリイ（みねるば・う゛ぁーりい）に連絡を入れる。
「ミネルバ出番だよ」
「はーい、ミネルバちゃんりょーかい！」
そう言うとミネルバは蹂躙飛空艇に乗り込み勢いよく飛び立った。
　船上ではゾンビとの戦いが続いていた騎沙良　詩穂（きさら・しほ）は炎の聖霊を発動してゾンビ達を焼き払っています。
「このゾンビ達もスキュラが操っているとするとスキュラはネクロマンサーの能力もあると言う事か、やっかいなもんだな」
丁度その時海上で戦闘するスキュラがエンドレスナイトメアを発動した。
「ちょっとまずいね」
　詩穂は空飛ぶ箒ファルケを取り出し、同時に飛び乗る。スキュラは草薙の頭上からのテレフォンパンチがたまたまヒットして悶えていた。そのすきにスキュラへ近づきダークビジョンで視界を確保し、清浄化で味方の頭痛や吐き気を回復した。
「ありがとう」
「助かったよ」
二人が回復しスキュラを取り囲む形になった。そこに蹂躙飛空艇に乗ったミネルバが突っ込んできた。
「蹂躙するよー！」
ミネルバはメメント銛を構え疾風突きを放つ。直前まで攻撃を受けていたスキュラは避ける事も出来ずに直撃を受ける。
「ぐぅ」
ミネルバはそのまま蹂躙飛空艇の勢いを使いスキュラを船上へと引っ張り上げた。
「円、オリヴィーよろしく！」
「オリヴィア良い仕事だよ」
「くっ」
　スキュラはゾンビを盾にしようと周りのゾンビを自分の周囲に展開する。がしかし、ゾンビの動きがおかしい。明らかにスキュラの命令を拒んでいるような動きを見せている。
「どういうことなの！？」
「あいにく私もネクロマンサーなのよ。少しだけ自由を奪えるかがんばっている所だわ。円！」
「オリヴィアも良いね。」
　そう言うとスキュラ周辺のゾンビの額が正確に撃ち抜かれて行く。円のシャープシューター、そしてスナイプの技による気持ちいい程の一撃がゾンビ達をもう一度昇天させていく。
「魔弾の射手」
　円から同時に放たれた四発の銃弾がヘルハウンドを撃ち抜く。全てが一体のヘルハウンドの脳天を通過していった。
「ぎぃやあああああ」