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【新米少尉奮闘記】龍の影に潜む者

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【新米少尉奮闘記】龍の影に潜む者

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 大量の空賊団に片っ端から縄打つのには、少しばかり時間を要した。
 なにしろ逮捕は国軍で無ければ出来ないので、ここばかりは他校生に手伝って貰う訳にはいかない。せいぜい、逃げ出す輩が居ないよう、監視していて貰う位だ。

 レッサードラゴンは、その間にさっさとねぐらへ戻っていった。
 すべての元凶はあの連中だった、ということを本当に理解しているのかどうか、人の身では推し量ることしか出来ないが、しかしねぐらに戻ったドラゴンは、もううなり声を上げることは無かったという。
 ドラゴンには、ティー・ティーがcalm――カーム、平穏、という意味の名前を与えた。
 ……ドラゴン自身は、あまり気に留めては居なかったようだけれど。

 空賊団の方はといえば、朝霧垂が集めた証拠品と、クローラ・テレスコピウム達が撮影した写真が決定的な証拠となり、密猟の容疑で全員が逮捕となった。

 それからもう一つ。
 ドラゴンが飛空艇を襲っていた原因は除かれたものの、やはり子育て中のドラゴンは過敏になっているだろうから、と複数人から意見が上がり、暫くあの空域を保護区に指定するよう要請を上げることとなった。

「見事なお手並みだったな、少尉」

 金 鋭峰(じん・るいふぉん)団長にも、納得のいく結果だったらしい。
 もしや、最初から空賊団を摘発するおつもりで――と聞いてみたが、はぐらかされた。

 ともあれ、一連の事件は此所に無事、解決を見ることとなった。
 そして、小暮を始め、多くの学生達が手塩に掛けてきた飛空艇も、いよいよ実戦に投入されることになる。





 もうすぐ、桜の季節がやってくる。















―幕―


担当マスターより

▼担当マスター

常葉ゆら

▼マスターコメント

ご参加いただきまして、ありがとうございます。
まずは、イコンの参加条件について、シナリオガイドの表記が二転三転しまい大変申し訳ございませんでした。この場を借りてお詫び致します。


さて、無事にドラゴンを守り、空賊をやっつけ、飛空艇の実戦投入も完了し、八方丸く収まり大団円でございます。
これもひとえに皆様のご尽力のおかげ。本当に、ありがとうございました。
さて、小暮もそろそろ学年が一つ上がります。
「新米少尉奮闘記」というナンバリングでお送りする物語は、ひとまずこれにて幕引きとなる予定です。

ただ、小暮に関するエピソードはもうすこし扱って行きたいなと思っています。
そうですねぇ、桜の季節ですし。ねぇ。


さて、今回のシナリオの雑感など少々。

・地の文の名前表記、名字統一がなんとなく据わりが悪い気がしていたので、実験的に欧風名前の方は名前、和風名前の方は名字で統一してみました。
個人的にはしっくりしたんですが、でもこれはこれで違和感なのかなぁ……感想を頂けると嬉しいです。

・ダブルアクションについて、特に今回は厳しめの判定をさせて頂いて居ます。
ギャグ、日常系シナリオでは割と拾ってしまうのですが、今回は戦闘系ということで。

・マニュアルの「マスターシナリオ講座」の内容を今一度ご確認下さい。
装備して居ないアイテムを使おうとするアクション、グループアクションタグの入れ忘れなどが散見されました。
また、今回はどうしたことか、「イコンを使うアクションなのにイコンが参加してない」「イコンは参加して居るがメイン搭乗者指定したLCが参加していない」「飛ぶ前提のアクションなのに飛行手段が装備されていない」など、空を飛ぶ手段の確保に関してのシステム的な不備が非常に多かったです。
特にイコン周りは、イコン参加条件に関する記述が二転三転してしまったこともあるとは思いますが、どうぞよく確認の上ご参加頂ければ幸いです。

・今回、いつもに輪を掛けて称号と個別コメントが素っ気ない仕様となっております……申し訳ございません。

それでは、また次回お目もじ出来れば幸いです。