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〜浜辺にて……ところで〜


 海辺に沈んで行く夕日を、ジゼル達は見つめている。
「消えちゃったね、お城」
 ふと呟いたジゼルの一言に、泣きそうな顔で続く者が居た。
「あーそういえばチョコバー!!」
 ルカルカががっかりと肩を落とす。
「そうだな……ジゼルの服も……パンツも……」

 武尊だ。
 そう言えばだが、彼が追い求めたパンツは遂にみつからなかったのだ。
 自室にも無いのであれば、果たして彼女のパンツは何処にあったのだろうか。
 次に返ってきたジゼルの言葉は、武尊の予想だにしなかった言葉だった。

「……パンツって……なぁにそれ?」

「え?」
「ジゼル……何言ってるの?
 も、勿論下着のパンツ事でしょ?」
 雅羅が顔を赤くしながら武尊の方を向くと、武尊はパペット首を人形のようにコクコクとさせながら頷いている。
「ああ! 下着の……
 下に履く方のものの事ね!!





 私持ってないわよ?」
 
 予想外の、そして予想以上の答えだった。
 目をパチクリしている一同を前に、ジゼルは事もなげに笑いながら言う。
「だって私本当は下半身が尾だから変身するとき不便だし……
 イマイチ用途が分からないというか……あれってそんなに必要なものなのかしら?」
「えええええええええええ!!!!?」
 声を上げて突っ込む事すら出来ないでいる皆の前に、ジゼルはマイペースまま武尊に笑いかけ両手をとって握った。
「兎に角そんな事まで心配していてくれたのね、ありがとう武尊!」
「そんな……履いて無いだなんて…………嘘だろおおおおお!」

 沈みゆく太陽を背に、浜辺には武尊の叫び声と皆の笑い声が何時までも木霊していた。


担当マスターより

▼担当マスター

東安曇

▼マスターコメント

 ここまで読んでくださって本当に有難うございました。
 わたくし事ですが今回執筆中のデータを飛ばしてしまいまして、もっと登場して頂きたかった皆様にもシーンが裂く事ができませんでした。
 またその為締切ギリギリになってしまいましたので、余り個別メッセージを送る事が出来ません。
 この場でお詫びさせて頂きます。

 皆様今回は楽しいアクション素敵なアクション、思いがけないアイデアをありがとうございました!!
 それでは、またお会いできると嬉しいです。