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ゾンビ無双

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ゾンビ無双

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エピローグ   後日談と罰ゲーム



 結果報告。
 偵察と戦場の情報管理を行っていた佐野が、全てのゾンビの全滅を確認。
 ゾンビの殲滅、駆除任務は達成、成功である。
 その他、生存者の救助も完了。任務達成、成功。
 ただし、ゾンビの捕獲、変異種の捕獲については朝霧 栞のみが捕獲作業を行っていた為、捕獲数が少なかった。ゾンビの捕獲を依頼していた研究所からは苦情が来たが、一応は任務達成、成功である。

 そして、任務参加者には、討伐数、もしくは捕獲数に応じて、石原財団から報酬が配られた。
 さらに、一定の討伐数を達成した者には、それに応じた称号も与えられた。
 例えば、今回、最初から最後まで休むことなく暴れ続けた騎沙良 詩穂には、討伐数が15万と、トップだったということで、【天下無双】の称号が与えられた。本人は元々目標を30万としていたので、目標を達成出来なかったことで少し残念に思っているようだが。
 他にも10万以上斬り倒した、桐ヶ谷 煉に【無双乱舞】の称号が与えられたり、生存者のレスキュー数が高かった、 高峰 結和に【最高のレスキュー】などといった、それぞれの働きにあわせて称号が与えられたのだった。





 さてここからは後日談。任務が終わってすぐ後のこと。
 ルイ・フリード(るい・ふりーど)というセラとリアの契約者が、何故かお酒やらおつまみやらを大量に用意していたので、任務も成功したというこで、任務参加者たちは、軽い打ち上げを行っていた。
 自分の身に起きた事を聞かされた金髪の女の子がとある魔鎧、改め変態を半殺しにしていたり、任務中は真剣そのものだったとある忍者は、気が抜けたのか、いつものようにぽやぽやと天然アホの子に戻っていたりと、まぁ、そんな感じにそれぞれが自由に休息をとっていた。
 そんな中、とある3人の契約者の間に、ただならぬ空気が漂っていた。
 その3人とは、シュリュズベリィ著 セラエノ断章、リーラ・タイルヒュン、フィアナ・コルトである。
 【魔王様ゲーム】の、それぞれの代表である。
 彼女たちをよく見てみると、セラはなんとなく勝ち誇った、優越感に浸った、なんかもう嬉しくてつい口元が緩んでしまう、そんな顔をしていた。
 対して後の2人は、俯き、少し絶望を感じるような、そんな顔をしていた。
 これらを見てわかるように。
 今回のゲームで勝利したのは、セラだった。
 途中、リアに見捨てられながらも必死に狩り続けた結果である。
 リーラとフィアナは、それなりには狩れていたのだが、リーラがフィアナの後を追い続ける為、途中でけんか勃発。そんなことをしているうちに獲物は全て狩り尽くされてしまっていた。
 さて、今回のゲームの勝者は、それぞれのチーム代表に対して一つ命令をできる。所謂、罰ゲームである。
 ゲームの勝者、セラ(ドS)が二人に出した罰ゲームは、
「じゃん! これを2人には着てもらおうと思うのです!」
 そういいながら、セラが取り出したるは、メイド服。
 それもコスプレ用。ところどころ、いや、結構な肌の露出部分が見られる。
 このメイド服は、セラがルイ・フリードに用意させておいたものだ。任務が終わってからの宴会の準備をルイに頼むついでにと、用意させたのである。
「ほらほら、罰ゲームですよ? さっさと着てください!」
 リーラとフィアナは渋々メイド服を着る。
「……これでいいの?」
 リーラは少し顔を赤らめながら言う。
「これはちょっと……露出が多すぎなのでは……」
 フィアナもところどころ肌の露出している部分を手で隠しながら言う。
 2人ともこれだけで結構限界だった。だがドSの要求はとまらない。
「まぁもちろん、これだけではありませんよ? これから写真撮影です」
 言いながらカメラを取り出し、パシャパシャと撮っていく。
 途中、変な魔鎧が混じってカメラを向けていたような気もするが、あまり気にせずに撮っていく。
 そこでリーラは、何故こんなことをされているのか、なんとなく考えてみる。
(メイド服で写真撮ってどうするのかしら。セラは別にそんなモノに興味は……いや、ちょっと待ってまさか……)
「セラ、あなたまさか、写真集にして売るとか、そんなこと考えてないでしょうね?」
「え? 当たり前でしょう。そんなことしか考えていません。あ、ちゃんと魔王軍の資金にあてるのでご安心を」
 それを聞いてリーラとフィアナは、また表情が暗くなるのだった。

担当マスターより

▼担当マスター

燐音

▼マスターコメント

 はじめまして。燐音と申します。
 今回はホラー抜き無双もの、ということで。
 皆様のユニークなアクションのおかげで、私も楽しむことができました。ありがとうございました。
 見事に無双する人がほとんどだったっていう。
 つたない文章でしたが、楽しんでもらえれば幸いです。
 それでは、またお会いできる時を楽しみにしています。