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東西統一記念ロイヤルガード合コン

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東西統一記念ロイヤルガード合コン
東西統一記念ロイヤルガード合コン 東西統一記念ロイヤルガード合コン

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■□■8■□■ モグリ夫婦な2人

リース・アルフィン(りーす・あるふぃん)
篠宮 悠(しのみや・ゆう)は、恋人同士だったが、
2人ともロイヤルガードの衣装を着て、合コンに参加していた。
「悠さん、他の子に連れてかれたりしちゃ、ダメなんだからね!
悠さんは私の、私だけの恋人なんだから!」
「ああ、オレはリースしか見てねえよ」
2人は身体を密着させる。
「でも、悠さん反対側の1日ロイヤルガード権…高かったんじゃないの?
亜佐美ちゃんとかに怒られたりしない……?」
「せっかくだからロイヤルガードの制服着てみたかったしな。
それに、リースとカップルになるためには、反対側のロイヤルガードにならなきゃいけないだろ?」
リースの西ロイヤルガードに対し、悠は5万G払って東ロイヤルガードになっている。
「あ、でも、亜佐美には言うなよ? マジ言うなよ!?」
「うん。今日のことは2人だけの秘密だね!」
それから、リースは思いついたように言った。
「……ねぇねぇ、悠さん。
ちょっと面白い事考えたの……。
私たちは元々恋人だし、いちゃいちゃしてるのはおかしいことじゃないけど……
他の人はなかなかできないかもしれないじゃない?
だからさ……ここはいちゃいちゃしてるのを皆に見せ付けて
二の足踏んでる人たちに少しでも勇気をあげれたいな
……せっかくの東西合同の合コンだしね」
リースは、悠の腕を抱き寄せて言う。
「まぁ……結局いちゃいちゃしたいだけなんだけどね……だめかな?」
「二の足踏んでる人に勇気をか……なら尚更だな、
折角ダンスパーティーなんて形式取ってるんだ。
ここは一曲如何かな? レディ……」
「えへへ……悠さん、やっぱり大好き!」
2人は身体をぴったりとくっつけてダンスを踊った。

★☆★

一方そのころ、益川 亜佐美(ますかわ・あさみ)は。
「いつのまにか、15万Gも消えてるじゃない!
何があったのよ!?
んん? 何このメール……1日ロイヤルガード?
反対側に所属するのに5万G!?
まさか……あのバカ夫婦ーーーー!!!」
いまさら合コン開催に気づいて会場に走り込んできていた。

★☆★

毛利 元就(もうり・もとなり)は、そのころ、
悠とリースの様子を携帯で撮影していた。
「悠ったら、普段亜佐美が握ってる財布をちゃっかり横領してるのは知ってるわよ。
ふふ……帰ったら亜佐美は何て言うかしらね?
いやぁ500年も経てば便利な道具が増えるわね」
しかし、そのカメラに、怒りの形相の亜佐美が映る。
「……げっ! 亜佐美!? 何でここにー!」
「元就ィ! 悠に何か吹き込んだのはあなたね!?
あのバカ夫婦はどこ!
いやそれより、元就もそのコート……一緒に無駄遣いしてるんじゃないーーーー!!」
「いや、横領したのは悠であって私は便乗……おっと、巻き込まれ……
アッーーー!!」
自分も東シャンバラロイヤルガードのコートを着ていることは棚に上げて、
亜佐美はソロバンで元就を殴りまくる。

★☆★

「……嗅ぎつけてきたか……
飛び火してこないうちに街に繰り出すか……夜はこれからだっ!」
「ふぇ? 夜はこれから?」
悠にお姫様抱っこされたリースは、何をするのか察しがついて頬を赤らめる。
「……うん。
私、悠さんのためだったらどんなことでもするよ!
だって、悠さんのこと大好きだもん!
だから……お願い、私のこと離さないでね……」
リースは、悠を強く抱きしめ返した。

かくして、リースと悠は、夜の街に消えた。