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ニルヴァーナのビフォアー・アフター!

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ニルヴァーナのビフォアー・アフター!

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 円の『和洋菓子ペンギン亭「ぺんぺん」』では、歩が作ったお菓子が売れるかどうかを、ハラハラドキドキ見ながら接客をしている。相変わらずメイド服で客寄せをしている小夜子が「心配しすぎでは?」と声をかけるが、歩は「もし人気が出るようなら頑張って次の新商品作ろうって気にもなるし」と笑う。そんな店内には、円の「いらっしゃーせー! あじゃじゃしたー!」との声が絶えることはなかった。



 創世学園で初等部の教師やることになったシリウスの孤児院は、親や身寄りのない子供の受け入れ施設として賑わっている。シリウスが両腕に子供を抱えてサビクを呼ぶが、サビクはのんびりと庭の木の上で本と読んでいる。



 刀真は、完成した家で月夜が入ってると知らず、風呂場へ入ってしまったらしい。共に暮らす玉藻と白花は、家から拗ねて出ていく月夜と、それを追いかける刀真を見ながら「またか……」と苦笑する。



 綾乃は、完成した『こたつはうす』でのんびりグータラしながら、「こんなお値段で家を設計して貰えるとかセルシウスマジ情じゃ――ゲフン、何でもありません」と呟く。こたつを出ないために、少し高めに設置された屋外のポストから彼女の机の上まで伸びる滑り台は、よくネットで買った宅配物が滑り落ちてくる。



 菫とパビェーダの家は、一見『秘密結社』とわからぬ造りなので、多くの友人知人が訪れたが、全てを見せた場合の良くないリピーター率に、菫が時折愚痴をこぼしているらしい。



 詩穂は、完成した『お客様へのご奉仕が終わって一息できる』家で、お茶をパートナー達と楽しむ。ただ、やはり埃などを発見してしまうと、ウズウズとメイドの悲しい性が疼いてしまうのだった。



 レグルスの『もふもふカフェ』は、犬好きの間では好評であり、癒し空間としてリピーターが絶えないらしい。時折、妻子を探しているという白い北海道犬がガラス越しに覗いているが、レグルスは『ナンパか?』と考えている。



 ローグは完成した家を香菜に披露する。シャンバラとエリュシオンの家の融合でもあるモダンな家に、香菜は「自分も家を建てようかしら?」と少し気持ちが揺らいだそうだ。



 セレンフィリティは、自宅にプールを作って貰ったが、良い眺めと引換えに彼女の水着姿を見ようとする視線に時折『サービス』しようとしては、セレアナにツッコミを入れられているらしい。



 誠治の『麺家』は「街の中でも宮殿と同じ麺料理が味わえる」といつも賑わっており、その日は彼方とテティスが訪れていた。しかし、二人が「(同居は)どうだ?」「マズいでしょ……」との会話を聞いた誠治は、少しショックを受ける。



 エリシアとノーンの家からは、舞花がよく小型飛空艇で出かけていくのが目撃され、エリシアの工房からは何やら調合する煙、そして家の地下からはカラオケルームで歌うノーンの歌声がよく聴かれたのだが、不思議と近所からの苦情はないそうだ。



 ハーティオンの家には、鈿女が希望したドラゴランダーとハーティオンを整備するスペースと、ラブに相応しいゴージャスなコンサートステージ(カラオケハウス)が作られた。ドラゴランダーの入れる入り口スペースは一見普通の庭であり、外出時だけオープンするようになっている。しかし、コンサートホールの変形を体験したラブは、これに最後まで反対したらしい。



 和風の茶室にような精神修養の場を作って貰った永谷は、相手が来ない間は、そこでしっかりと瞑想を行う。巫女装束姿で精神を鍛え上げ、これからの戦いでも落ち着いて実績を上げられるような修行を続けた永谷は、その後、「作って貰って良かった」と言える成果を出したらしいが、それがどんな成果かは未だ不明である。



 理沙達が出した小さな飲食店は、『森の中の小さな隠れ家的なお家』というコンセプトが若い女性を中心に受け、中々予約が取れないお店として有名になったらしい。



 優希とアレクセイは、よく彼方とテティスを家に招いて食事を共にしては、二人をくっつけるお節介を焼いているそうである。その甲斐あってか、「どこか彼方とテティスの関係が以前とは違ってきた気がする」と優希は『六本木通信社』で同僚らに語っていた。



 ネージュのカウンターメインの店(煤沙里〜涅槃の離れ〜『阿頼屋敷』)はスパイス好きな多くの食通が通うものの、ネージュのパートナーにはお子様が多いため、ある意味幼稚園や託児所っぽい建物の外観と相まって、話題の店となった。



 アスカのアトリエでは、自分達の家の中を占領してたアスカの作品や依頼品が移すオルベールやホープが見える。またホープによるネット販売のせいか、広く知られるようになったアスカの存在に、アトリエの前にはよく弟子入り志願する者が現れているそうであるが、そのたびに服掛けのベッドから起きてきたホープに毒舌攻撃で退散させられている。



 菊と卑弥呼の『蒼木屋』の支店は無事完成し、その開店メニューに翡翠達の『茶房朔月』からの特別メニューが提供された。菊曰く、「大きな借りがある」とのことらしいが卑弥呼には検討もつかなかった。尚、翡翠達の『茶房朔月』から配布された、誰の手によるものかわからないがとても綺麗なイラストと文字で纏められた『観光マップ』が訪れた客に好評を博している。



 ハインリヒの居酒屋【わるきゅーれ】ニルヴァーナ店は、蒼木屋と値段とサービスの質でいつも売上げを競っているそうである。そして、食材等を卸す納入業者の間でも「わるきゅーれと蒼木屋、どちら側に就くか?」と駆け引きが起こっている。



 そんな蒼木屋とわるきゅーれ共通の常連として、大酒飲みのラルクがトレーニング後によくやって来ては、『飲み放題プラン』でそれぞれの店長を恐怖に陥れているそうである。



 グラキエスは、エルデネストがサプライズでセルシウスに頼んで施した家の仕掛けに喜ぶ。

 サプライズとは、『水草を育てる水槽を柱に埋め込まれていること』や『透明にした床の一部から床下で苔や藻類を坪庭的に見栄えよく育てられること』、『バーカウンター』があったことであった。そんな家にグラキエスは武尊と又吉を招き、彼はジュースを飲みながら、武尊と歴史や下着の話をしたらしい。楽しそうに考古学を話すグラキエスに、ゴルガイスとエルデネストは満足する。



 武尊の『セコールニルヴァーナ本店』には、歴史と趣きを感じられつつも高級感溢れる造りが評判となり、下着を買い求めるセレブ達で溢れかえった。そこ一角には、武尊が遺跡から発掘してきた『古代ニルヴァーナ人』の下着が飾られ、日々、素材や装飾の研究が行われているそうである。尚、武尊はグラキエスも店に誘ったが、まだ来店したかどうかは不明。



 エメの『アルブステルメ』は今のところ、アディティラーヤで唯一の温泉宿泊施設ということもあってか、日々湯治客等で賑わっている。温泉施設の一角には、アディティラーヤ宮殿を見渡せるスポットがあり、そこで販売されるフルーツ牛乳が人気だが、壁には『必ず腰に手を当てて飲みましょう』とのスローガンが、エメの知らぬ間に壮太によって貼られていた。



 柚と三月の家にある友達用の部屋は、三月がスケジュール管理しなければならないほど、連日友人が泊まって行ったそうである。その中には、香菜の姿もあり、その時だけ何故か三月は優先して彼女を泊めたそうである。



 街の繁華街の一角にある玄秀の『阿羅耶神社』には、よく祈願客が来たらしいが、同時に「夜になると呆然と立つ女が出る」との心霊スポットとしての噂もオカルトマニアの間で囁かれているとかいないとか……。



 呼雪の家からは、某薔薇の学舎の理事長を描いた肖像画が時折散歩に出てきては、長身のメイド服を着たヘルが慌てて追いかけていく姿が目撃されていた。



 ルカルカの『シャンバラ電機・アディティラーヤ支店』はいつも大勢の家族連れで賑わっていたのだが、店のオーナーたるルカルカは「新しい仕掛け方も考えたいわねー」と、その攻勢の手を緩めることがなかった。



 美羽のコンビニ『グランマート 宮殿都市アディティラーヤ店』は、『出来立てのファーストフード』と『超ミニスカ制服の店員の視察』を求める客で24時間、人々が絶えることがなかったし、美羽とコハクが月に一度は催す、ベアトリーチェが作ったファーストフードの試食会のチケットは、ダフ屋まで出るプレミアチケットとなっているそうだ。

 そんなコンビニが最高の売上を記録した日は、身内による住宅完成記念パーティ(ドンちゃん騒ぎ)の料理の準備のために、アキラを連れたセレスティアが店内の食料品を一掃していった日であったらしい。



 アキラの家では、ジャイアントピヨや彼のペットたちが遊べるような広い庭があり、逃走や何処かに行かないよう大きく頑丈な柵が周囲を囲っているのだが、『餌やり禁止』の張り紙を貼っても通行人達がペットに餌をやっていく事に、アキラは悩まされる。尚、シャンバラの家から運んだ荷物を開封しそれぞれ片付けていったのに、気付けば一瞬で部屋の中がごちゃごちゃになっていたアキラには、住人の満場一致で「掃除すること」との裁定が下った。但し、ルシェイメアだけは書室にこもり、整理整頓してた室内でゆっくりと読書にふけっていたそうだ。



 ゲブ−のマッサージ店】『ミード・エステサロン G.O.D(ゲブー・オブイン・大統領)』は、予想を裏切り胸問題に悩む女性達にはそこそこの好評であったが、『子供は近寄るな!』との親や良識者の間での反対闘争劇と、店に『俺様の嫁たち』のタイトル付きで勝手に写真を飾られたテティスが彼方の制止を振り切って殴り込みをかけたそうであるが、真偽は不明。

 ちなみに、商売の内容とは打って変わり、彼の店の内装デザインは、ミード(蜂蜜酒)をイメージした琥珀色を基調とした非常に好評なものであったのだが、「匿名希望でお願いねぇ」とのデザイナー側の強い希望により非公表であった。



 尚、隣のモヒカン専門理髪店『バーバーモヒカン ニルヴァーナ1号店』前には、お礼のつもりで建てらてたセルシウスの銅像(天をつくモヒカンバージョン)は、街の観光スポットになったそうである。ただし、街の観光マップからは何故か覗かれており、誤植問題が囁かれてる。