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Perfect DIVA-悪神の軍団-(第2回/全3回)

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Perfect DIVA-悪神の軍団-(第2回/全3回)

リアクション


●エンディング

 教導団では、囚えたタケシから情報を引き出そうとする試みが行われていた。
 といってもタケシに隠す気はさらさらないようで、質問には全部答えていた。――それが真実だとして。
 そして聞き出した内容に梅琳は愕然となる。

「……つまり、彼が口にしていた「女神」というのは本当に神子で…」
「そうです。ディーバ・プロジェクトとは世界樹セフィロトとリンクする神子を人工的に創り出すというものだったのです」
「で、でも、カナンにはもう国家神イナンナがいるでしょう? まさかイナンナを殺害するとでもいうの!?」
「それが…」
 クレアは表情をくもらせる。
「どうやら彼はそれが理解できないようです。「鏖殺寺院の反乱が起きて、その際カナンの国家神が亡くなった」ということでは一致するのですが「それは5000年前の出来事」とこちらが説明すると、こう……テープが巻き戻るように…」
 適した表現が見つけられず、口を閉じた。
「とにかく彼は現在と過去の区別がついておらず、その女神とやらをセフィロトにリンクさせなくてはならないと考えているようです」
「そう」
 そんなことにわれわれは振り回されていたのか。頭の痛い話だと、ふーっと梅琳は息を吐き出す。
「それで、アストーというのは? 彼は何か言っていた?」
「そのことですが――」
 バンッ! と扉が開いたと思うや、息せき切って団員が駆け込んできた。

「大変です! 李大尉、シュミット大尉! 捕虜が逃げました!」




 他方、遺跡内にある5階のアストレースの居住区では。
 たどり着いた部屋で左之助の体を借りたマナフが、静かに呼びかけていた。
「アストレース」
 空調で揺れるカーテン。
 パステル調の色彩でかわいらしくまとめられた室内で、彼女は車イスにかけていた。
「アストレース、彼らを連れてきたよ。これでやっと……すべてを終わらせることができるね…」
 その言葉に、オルベールは黙して目を伏せた。
 彼がマナフであると知ったときから、彼女は彼が何をしようとしているか悟っていた。
 だから黙ってついて来たのだ。本当は、一歩たりと踏み込むつもりのなかったこの神聖な部屋へ。
 なぜならここは――――霊廟も同じ。
「兄さん……これが、本当にアストレースなの…?」
 は愕然となる。
 よろめいた彼をカガチが支えるが、カガチもまた、動揺を隠せない。
「なんてこった…」

「彼女……ミイラじゃないか!」

 顔を覆った左之助の指の間から、ぽつっと涙がこぼれてアストレースの干からびた指に当たる。
「……で。俺らにどうしてほしいって?」

『ルドラを止めてくれ。あれは狂っている』




 また同じく遺跡の4階では、たどり着いたライゼによってアストーの石が『繭』へと運び込まれていた。
 睡眠漕に入れられたアストーの石に、機晶エネルギーがそそぎ込まれる。
 石は互いにぶつかり合うようにくっつき合い、みるみるうちに美しい女性の人型を成していった。

「さあアストー、起きるんだ。ついにこの時が来た。
 わたしたちの手でアストレースをセフィロトにリンクさせるんだ。
 邪魔する者は残らず排除しよう。きみとわたし、そしてドルグワントで……」





『Perfect DIVA 第2回  了』

担当マスターより

▼担当マスター

寺岡 志乃

▼マスターコメント

 こんにちは、またははじめまして、寺岡です。

 またも大遅延をしてしまいました。申し訳ありません。
 一応、こうならないようにいろいろと工夫をしてみたのですが、そのかいなくといいますか……もっとひどくなったというか…。

 毎回謝罪ばかり書いていて、皆さんももう耳タコ(目タコ?)になっていると思いますのでこのへんできり上げます。



 さて。
 今回、以下の方々がドルグワント化しました。
 フェイミィ・オルトリンデ(SFL0036935)
 ジーナ・フロイライン(SFL0004804)
 メーテルリンク著 『青い鳥』(SFL0017787)
 ティアン・メイ(SFL0043883)
 高天原 鈿女(SFL0049299)
 エリス・クロフォード(SFL0049742)
 以上の方には「ドルグワントに覚醒した」称号を出してあります。ご確認をお願いします。


 そして今回、以下の方々が解放されました。
 東條 葵(SFL0034091)
 封印の巫女 白花(SNL9998864)
 ザーフィア・ノイヴィント(SFL0039909)
 ラブ・リトル(SFL0044206)

 このほか、捕縛されたり等の方がいらっしゃいますが、いずれも元には戻っていません。
 そのつもりで次回アクションがけをよろしくお願いします。


 また、今回武装・スキルにセットされていないものを用いてのアクションを書いてこられている方がかなりの数いらっしゃいました。
 そういったアクションは「できない」あるいは「失敗」判定となっています。
 これが成功していれば……という、もったいないアクションもいくつかありました。
 アクションを投稿される際、今一度ご確認をよろしくお願いいたします。



 次回はこのシナリオの最終回となります。これまで以上の激戦が予想されます。
 ガイドは近日中に出させていただきます。第3回からご参加も十分可能ですので、引き続きよろしくお願いいたします。



 それでは、ここまでご読了いただきまして、ありがとうございました。
 次回『Perfect DIVA−悪神の軍団−(第3回/全3回)』でもまたお会いできたらとてもうれしいです。
 もちろん、まだ一度もお会いできていない方ともお会いできたらいいなぁ、と思います。

 それでは。また。


 ※07/10 一部文言の修正をさせていただきました。