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ホワイトバレンタイン

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ホワイトバレンタイン
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リアクション

「ヴァレンタインに豪華ホテルのディナーがあたったわ〜」
 どりーむ・ほしの(どりーむ・ほしの)の言葉に、パートナーであるふぇいと・たかまち(ふぇいと・たかまち)はピクッとした。
「部屋もとったしカンペキよ〜。これでこんどこそあの子をあたしのものにしてみせるわ〜」
 あの子という言葉に、ふぇいとはますますピクピクッとする。
 振り向くと、ふぇいとがどりーむにすがりつくように訴えた。
「え〜、ヴァレンタインくらいあたしと一緒にいようよ〜」
「だったら今日一日あたしを楽しませてよね〜」
 いたずらっぽい笑みを浮かべ、どりーむはふぇいととのデートを取り付けた。

 14日になると、2人は朝から仲良く出かけた。
 スイーツの美味しいお店で、2人でケーキを食べながら、先ほど観た恋愛映画の話をした。
「映画なかなか良かったよね〜、あたしもふぇいとちゃんとあんなことしたいな〜」
「あんな、こと?」
 ふぇいとの顔が赤くなるのを見て、どりーむは楽しげにそんな様子を見つめた。
 そして、さらに照れさせようと、ふぇいとにフォームを向けた。
「ほら、ふぇいとちゃんも一口食べてみてよっおいしいからっ、はい、あ〜ん」
「こ、ここでするの〜?」
「え〜ふぇいとちゃんそれならどこならいいの〜?」
 どりーむの質問に、ふぇいとはますます顔を赤くするのだった。

 お茶を終えた2人は洋服を見に行き、最後に夜景の見えるレストランに行った。
「ん〜、夜景もきれい〜、いいお店じゃな〜い」
 出てきた前菜を食べ終え、どりーむが窓を外を見る。
 しかし、ふぇいとはどこか居心地が悪そうな感じで尋ねた。
「どり〜むちゃん、あたしとでいいの? 他の子を誘うんじゃなかったの?」
「あれ? どうして? 最初からふぇいとちゃんと来るつもりだったわよ?」
「え? そうなの?あたしてっきり……」
 ふぇいとはどりーむの意地悪を真に受けていたらしい。
 どりーむはふぇいとに額を寄せ、元気に言った。
「いつも他の子のことばかりだもんね〜。でも今日はあたしはぜ〜んぶふぇいとちゃんのものだよっ」
「ほんと? うれしい……」
 その言葉にふぇいとは思わず涙ぐむ。
 喜んでくれるかと思ったどりーむはあれっという顔をした。
「え? なにも泣かなくてもいいじゃない。大丈夫だからねっずっと一緒にいるから」
「うん……うん」
 目を擦りながら頷くふぇいとを見て、どりーむはその髪を優しく撫でた。
「じゃあ、今夜もずっと2人っきりでいようね」
 
 どりーむとふぇいとはディナーの後に、ホテルの部屋に行った。
「(いまからここで……どり〜むちゃんと……するんだ)」
 ベッドに座りながら、ふぇいとは緊張のあまり胸がドキドキした。
「なぁに〜? ふぇいとちゃんったら緊張してるの〜?」
 パッと後ろからどりーむがふぇいとに抱きついた。
「ご、ごめんね。なんだかすごくしちゃって……」
「ううん、かっわいい〜」
 どりーむは後ろから抱きついたまま、ふぇいとの耳元で甘く囁いた。
「ずーっと……一緒だよ」
 そのまま2人は明け方まで抱きあったのだった。