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失われた光を求めて(第2回/全2回)

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失われた光を求めて(第2回/全2回)

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●終章 調査を終えて

「……それで、あなたはこれからどうするのですか?」
 アインストの一行は、遺跡の入り口に立ったセリシアと向き合う。
「……姉様は私に、きっとこう言ったと思います。「生きて、全てを見届けろ」と。……ですから、私は姉様の言う様にこの世界に存在して、この世界の行く末を見届けようと思います。……お願いします、私をあなたたちと一緒に連れて行ってくれませんか?」
「それは、イルミンスール魔法学校の一員として所属することを意味するのですか?」
 カインの言葉に、セリシアは確かな意思を込めた瞳を向けて、頷いた。
「……分かりました。エリザベート校長には私からお伝えしておきましょう。それと、その身に付けているリングですが、私の方で解析をしてみようと思います。その時にはご協力をお願いできますか?」
「はい、分かりました。……皆さん、どうかよろしくお願いします」
 瞳を伏せたセリシアを、アインストの一行は一様に歓迎の言葉をもって出迎える。
「ようこそ、イルミンスール魔法学校へ。我々はあなたを歓迎します」
「……はい!」
 セリシアの顔に初めて、笑顔が浮かんだ。それはとても幸せそうな笑顔だった――。

「調査隊の者共が任務を無事に終えたようじゃ。遺跡から少女も連れ帰ってきたようじゃ」
 水晶に浮かび上がる光景を見遣って、アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)へ報告する。
「そうですかぁ。やはり、そうでしたかぁ。うんうん、まずは1人、というところですかねぇ。ふふふ〜、このままどんどぉんと出てきてくれると、いいですねぇ〜」
 エリザベートが楽しげに、実に楽しげに微笑む。

 『アインスト』の初めての調査は、いくつかの困難に巻き込まれながら、無事にその任務を遂行した。
 調査に参加した者たちは、湧き起こる新たな謎に戸惑いつつも、学校にやってきた新たな仲間との出会いを喜ぶのであった――。

担当マスターより

▼担当マスター

猫宮烈

▼マスターコメント

 『失われた光を求めて 第2回』リアクション公開しました。
 
 真相判明の回、いかがでしたでしょうか。
 至らぬ部分あるかと思いますが、お楽しみいただけたなら幸いです。
 
 一つ反省すべき点としましては、名前を紛らわしいものにしてしまったので、プレイヤー様の中に間違われてしまった方がいたことでしょうか。
 確かに、『セシリア』の方が一般的ですよね。『セリシア』……名付けは難しいです。
 
 それではまたの機会に、よろしくお願いいたします。