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ヒラニプラ南部戦記(最終回)

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ヒラニプラ南部戦記(最終回)

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7-08 終戦(2)

 南西分校の最上階。
「……はっ」
 夜霧は意識を取り戻した。
 部屋の奥の暗がりから、うごめき、あふれ出てくる不良たちを見た。
「ひゃっはぁ。やっと終わったか」「苦しかったぜ」
 そこには、国頭の姿もあった。
「ほら、君らも出てきな」
 囚われていた南西分校の大佐たちも出てくる。
「それに、こいつもだ」
 ナパーム弾も無事だ。
「こいつの世話にならなくてよかったぜ」
 縄を解かれた大佐は、ナパーム弾に頬ずりした。
 タイプライターの猿は、昭和レトロなブリキのおもちゃであった。タイプライターは?
「なるほど。ここは今○マスターの部屋か。今はどこへ……?」
「空京大学に非常勤に行っているのだとよ」
 


 
 南西分校から出てくる夜霧、ジェイコブ、フィリシア、大佐、国頭、不良たち……
 皆が出迎えた。
 香取、水原はジェイコブと抱き合い生還を喜ぶ。
 水着の団長はパンツの国頭と握手を交わす。
「国頭。教導団へ戻ってこい」
「すいません。こまけぇことはいいです」
「そうなのか……残念ではあるが、これで停戦に応じるとしよう」