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イコン最終改造計画

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イコン最終改造計画

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第11章 片付け

「あ〜、面白かった!」
 今回の騒動の首謀者である高島要は、朗らかな笑顔で言い切った。

 結局、勝負自体は「ほぼ」相討ちといってもよかった。ほぼ無傷だった六天魔王は、仏斗羽素が搭載された出虎斗羅2台の激突、そのエネルギーの乗ったアイアンホーンとパイルバンカー、そして「両手」のイコンも追加された体当たりを受け、かなりの損害を与えられたが稼動それ自体に特に問題は無かった。一方で全力でぶつかりに行った【ドージェさま代理聖像1号】は、その衝撃がとどめとなり完全に崩壊した。そもそもが、いつ崩壊するともわからぬ鉄の塊だった上に、他のイコンとの連戦による消耗もあったのだ。それがここまで戦えたというのは奇跡に近く、
「もしあの合体イコンが最初から黒いイコンと戦っていたら、また結果は変わっていた」
 と称する声が少なくないのだ。
 もっとも、その黒いイコンのパイロットに言わせれば、
「戦う時点でボロボロになっているというのも実力の内じゃ!」
 つまり、重なる連戦に無傷でいられなかったのは、結局はそのパイロットたちの責任であるとして譲らず、完全な決着がつかなかったのである。

 完全に崩壊したイコンと武装の残骸を集め、それを持ち帰り修理するために、今、首謀者たちは掃除を行っているところなのだが、
「え〜、もう完全に疲れたから動きたくないんだけど〜?」
「元はといえばお前のせいだろうが! 責任持ってちゃんと最後まで参加したらどうだ!」
 駄々をこねる要にアレックスが怒鳴り散らすので、要は嫌々ながら手伝っているというわけである。

 ある程度片づけが終わったところで、要は全員に呼びかけた。
「ところで、今回の改造はどうだったかな? よかったら後で感想とか聞かせてくれると嬉しいな。好評だったらまたやるからね〜!」


高島 要(たかしま・かなめ)――これに懲りず、もしかしたらどこかで改造イコンを求めているかもしれない。

アレックス・レイフィールド――要とは逆にイコンを求めるようなことはしなくなった。そもそも最初から彼はイコンを乗り回す気など無かったが。

魔改造に協力したイコンと武装――大破したものが多かったが、結局全て持ち主の元に返された。どこかで修復を受けるだろう。

模擬戦の結果、最強のイコン――現状では【六天魔王】が最有力候補だが、世の中は広いため、もしかしたらもっと強いのが現れるかもしれない。


TO BE CONTINUED…?

担当マスターより

▼担当マスター

名も無き詩人

▼マスターコメント

 参加者の皆様、お疲れ様でした。
 「イコン最終改造計画」のリアクション、いかがでしたでしょうか。
 どうも遅刻が常態化しているようです……。本当に申し訳ございません。どうかこれに懲りずにまた参加していただければ嬉しいのですが……。

 アクションをすり合わせた結果、ものすごいイコンが誕生してしまいました。ですが、すごすぎる存在はあっさりと滅んでしまうものです(その割にはやられてしまった方々が大勢いますが)。
 そういうわけで、【ドージェ様代理聖像1号】は完全崩壊し、名前だけが残りました。もしかしたらどこかで、似たようなのが生まれるかもしれないし、そうじゃないかもしれません。

 もしこのシナリオが好評のようでしたら、多分、またやります。多分ね(笑)
 とはいえ連続でやるのも面白くないので、次回はまた別のシナリオになると思います。その時はまた、どうぞよろしくお願いいたします。

 それではまた縁がございましたら、別のシナリオにてお会いいたしましょう。
 お相手は「名も無き詩人」が担当させていただきました。