リアクション
■ エピローグ ■
片付けを全員で済ませ、コントラクター達を見送った大鋸とシーと子供達は孤児院の中に戻った。
異変に気づいたのは天然頭の男の子だった。
「あれ、シー・イーちゃんの分が無いよ」
「ほんとだ」
「王ちゃんは付けてないし」
子供達の胸にはお片づけが上手にできましたとリボンで作られた薔薇の勲章が輝いている。
それが、片方は持ってないし、片方は付いてないし、で大騒ぎになった。
「王ちゃん頑張っているじゃん」
「シーちゃんも頑張ってるじゃん」
「私のあげる」
「僕のつけてあげる」
気にするなという言葉を言う隙も与えずに子供達は二人に襲いかかった。たちまち勲章だらけにされる。
そんな互いの姿を見て、大鋸とシーは笑った。
子供達を喜ばそうと打ち出したイベントだったが、最後の最後にこんな贈り物をされるとは。二人はただおかしくて大声で笑った。
多少の不安が無いといえば嘘になる。しかし、これは大成功もいいところではないだろうか。
ひとしきり笑い合って、子供達を室内へと追いやった。
今日のことが嘘ではない証拠に、明日になってもプレゼントは消えていないし、孤児院の周りには花が咲いている。
皆様初めまして、またおひさしぶりです。保坂紫子です。
今回のシナリオはいかがでしたでしょうか。皆様の素敵なアクションに、少しでもお返しできていれば幸いです。
皆様お疲れ様でした。構成の問題ではないのですが、分割出来ず妙に長いページができていたりします。子供達がゲシュタルト崩壊したり、プレゼントの中身が気になったり、調理描写中ずっとお腹がなったり、とても楽しく書かせて頂きました。
また、推敲を重ねておりますが、誤字脱字等がございましたらどうかご容赦願います。
では、ご縁がございましたらまた会いましょう。