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【第四話】海と火砲と機動兵器

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【第四話】海と火砲と機動兵器

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 同時刻 海京沖合 成層圏
 
 シーニーが捕捉した『近付いてくる二機』のうちもう一機は、層圏での飛行試験中だった機体だ。
 ――{ICN0005119#V−LWS試験用ストーク}。
 飛行試験中に襲撃に遭遇した為、武装と言えば護身用のミサイルポッドに魚雷程度。
 防御といえば宇宙線・電磁波対策をしているくらいだ。
 そのパイロット十七夜 リオ(かなき・りお)はサブパイロットシートに座るフェルクレールト・フリューゲル(ふぇるくれーると・ふりゅーげる)に話しかける。 
「まぁ……黙って見過ごす訳にはいかないか……いつも通りに無理せず、無茶していくよ、フェル!」
「では、予定通りに行くのです」
 既にやることは決まっている。
 天御柱学院の仲間たちが、どういうわけか通信に応答せずに困惑していた所、自分たちの存在に気付いてテレパシーを送ってきたヴェルリア・アルカトル(う゛ぇるりあ・あるかとる)から事情は聞いた。
 そして、それを聞いたリオはこれからどうするかも決めたのだ。