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ニルミナスの一年

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ニルミナスの一年

リアクション


エピローグ

(ようやく、約束が果たせそう、あの時のミナホとの約束が)
 ミナホとあのことについて話あったネージュ・フロゥ(ねーじゅ・ふろう)は胸が高鳴るのを感じながら自分の宿泊部屋へと歩く。
(思えば始まりは夏祭りの企画を話し合った後、ミナホに相談されたことから始まったんだよね)
 企画の提案をしに行ったのに逆にこっちが企画の提案を聞くことになった。
 部屋に辿り着いたネージュはバフッと自分のベッドに倒れこむ。そのまま高鳴る胸の鼓動を聞くように目を閉じる。
(……あれができれば、きっとミナホは笑顔になる。……この村が私が望んだその村への完成に近づく)
 その時が楽しみだと……待ちきれないとネージュは思う。
(早く……事業が始まりますよーに)
 ちっとも眠くないがネージュはそう願って意識を閉ざそうとする。この幸せな気持ちの中まどろむことを望んで。……早く一日が過ぎてくれることを願って。



「音楽学校を作りたい?……それが、ニルミナスの新しい村おこし?」
「はい。私が歌を始めだした頃に考えついたことなんです。ネージュさんと二人で少しずつ話し合って、なんとか事業に取り掛かれる所まで来ました」
 瑛菜とアテナにミナホはずっとネージュと二人で胸に秘めていた計画を伝える。
「どうですか、瑛菜さんアテナさん。手伝っていただけるでしょうか」
「もちろんだよリリィちゃん」
「ま、いまさらここで断る理由もないしね。……ところでリリィ。その音楽学校、名前はついてるの?」
「ネージュさんと二人で決めました。……いえ、ほとんどネージュさんに決めてもらいましたけど」
 御託はいいよと瑛菜はミナホを急かす。

「『ノクターン音楽学校』……それが新しくこの村に出来る音楽の学校の名前です」




 瑛菜とアテナ。二人は後悔を振りきったわけではない。けれど村が……ミナホが進むというのであれば。それについていくしかない。
 ……そうでなければきっと更に後悔するだろうから。


 そうして新たな事業に向けて二ルミナスは進んでいくのだった。



担当マスターより

▼担当マスター

河上 誤停

▼マスターコメント

というわけでリアクション「ニルミナスの一年」をお送りさせていただきました。いかがでしたでしょうか
今回も特に語ることはありません。ただ、これから先のニルミナスが明るいものであることを願います。

次回はエピローグにある通り新事業『音楽学校作り』です。
単純に校舎を作るだけというわけにはいかないのでいろいろ多岐にわたるシナリオになると思います。
今回のご参加ありがとうございました。