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終りゆく世界を、あなたと共に

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6.終りゆく世界から目覚めぬままに……(エロ有)

 終末の夢から、覚めることなく――

「お姉ちゃん、お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん……っ!」

 東江 抄子(あがりえ・あやこ)は蒼空学園の女子寮、自室のベットの上にごろんと転がっていた。
 窓の外には、空。
 抄子は眺めるでもなく、それを眺めていた。
 何しろ、今日、世界は終わるのだ。
 世界の終わりを回避したかと思ったのに、まさか回避しきれていなかったなんて……
 あまりにも理不尽なその事実に、怒る事も悲しむ事もできるだけの気力が湧いてこなかった。
「……ちゃん」
「お姉ちゃん」
 妹の奏子・東江(かなこ・あがりえ)の声が聞こえてきた。
 どこか思い詰めた様子で、いつもと違う気がする。
「奏ちゃん、どうしたの? 具合が悪いの?」
 と、奏子は抄子をぐいと引き寄せ――強烈なキスをした。
「な……っ!」
「お姉ちゃん……っ!」
 唇が離れた後も、奏子は抄子に手を伸ばす。
「いや!」
「お姉ちゃんお姉ちゃん……お姉ちゃん!」
 拒絶しようとするが、奏子はそのまま抄子を押し倒した。
 その瞳に、涙をいっぱい溜めながら。
「あ……や……」
 そして、再びのキス。
 先程よりもずっと長く、強烈に。
「んんん……んっ、んんん……」
(お姉ちゃん……お姉ちゃん!)
 その間も、奏子はずっと姉の名を呼び続ける。
 そのまま奏子の手が抄子の服に伸びる。
 脱がしながら、その中へと手を進めていく。
「は、ぁ……」
 今度は、抵抗しなかった。
 情熱的に姉の名を呼び、求め、貪る奏子。
 その情熱の前に、次第に抄子の方も奏子を求めるように貪るように、溺れていく。
「あ、ぁ……奏ちゃん……」
「お姉ちゃん……好き、好き、好き、大好き……!」
 言葉で、態度で、嫌と言うほどに。
 奏子の、世界が終わる前にどうしても伝えたかった言葉が抄子に届いた。