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第3章 愛は電波に乗って!?

39)涼介・フォレスト(りょうすけ・ふぉれすと)

「新婚さんいらっしゃい!
涼介さんは、ミリア・フォレスト(みりあ・ふぉれすと)さんとご結婚されているのですよね。
新婚生活について、できるだけ詳しくお聞かせ願えます?」

「よろしくお願いします」
礼儀正しく一礼する涼介を、
ヴァルキリーの集落 アリアクルスイド(う゛ぁるきりーのしゅうらく・ありあくるすいど)が観覧席から見守る。

「そうですね。
私の場合はまだ学生ということもあるので
普段はきちんと授業に出てますので二人の時間となると夕方以降が多いですね。
基本的に二人で夕食の材料を買ってから家に帰り、
二人で料理を作ることが多いですね。
結婚当初は当番制にしようかという話だったのですが
料理に関しては二人とも根が料理人なもので、
二人で作ったほうが楽しいよねということで今に至りますね。
夕食後は紅茶を飲みながら今日あったこと他愛もないことを話したり、チェスをやりますね。
その後はまあ、一緒にお風呂に入って同じベッドで寝てますね」

「うわぁ……なんか周囲から嫉妬の睨みがすごいことに。
明らかに『リア充爆ぜろ』って雰囲気だよ。
それに兄ぃも惚気すぎだと思うよ……。
兄ぃの場合、根が真面目だからきちんと答えちゃうんだもんなぁ」
アリアが、パートナーの様子を見て心配する。

「そういえば、お風呂と言えば、こんな質問がきていますよ。
ノーン・クリスタリアさんからです。

涼介・フォレスト ちゃんへ

わたしから、涼介ちゃんに質問だよ!
『夫婦』ってみんな、一緒にお風呂に入るものなのかな?」

「私の場合は一緒に入るときがほとんどですね。
たまに一人で考え事をしたいときなんかは一人で入りますが。
なので、一般的な夫婦だと一緒に入るのが普通だと思いますよ。
やっぱり、好きな人といる時間というのは
何物にも変えられないかけがえのないものですから」

「あ〜あ、そんなことまで話ちゃうんだ……。
後で、『リア充爆発しろ』とか実際に爆弾が送られても知らないよ?」

涼介は極めてさわやかに話しているが、
アリアはかなり心配していた。
(番組が終わった後言った方がいいかな?
惚気るものいいけど惚気すぎには注意したほうがいいよって)

「では、匿名 某(とくな・なにがし)さんからの質問です。

恋人時代からの甘々ラブラブっぷりにさほど変化はないか、もしくは上昇したとして(ぇ
それ以外でその……恋人時代から変わったところってなんですかね
ちょっと漠然としてる質問ですいませんが、
さ、参考にまで聞いてみようかなと思いまして」

「やっぱり、恋人時代と比べると一緒にいる時間が増えたので
お互いに程よい距離感というものを知ることが出来ましたね。
恋人の時だと離れたくないという気持ちがありましたが、
結婚してみるとこの距離でも一緒にいるんだなという
安心できる距離が見えてくるんですよ。
まあ、これは人それぞれですが」

「涼介さん、失礼ですが、おいくつなのかしら?」
「19です」

「「「若ッ!?」」」

学生でもあるので当たり前ともいえるが、
それにしても大人びて見えるのであった。

「本当は15歳くらいサバ読んでらっしゃるの?」
「ははは、まさか」
涼介は苦笑した。