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【2021修学旅行】ギリシャの英雄!?

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【2021修学旅行】ギリシャの英雄!?
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第八章:家に帰るまでが修学旅行です!
 ギリシャやローマでの修学旅行を無事終えた生徒達には、最終日に飛行機で羽田空港に戻り、そこから上野で新幹線に乗り換えて空京まで戻るという行程が予定されていた。
 ここは、上野駅のホーム。
 トーガ姿のセルシウスは、皆から少し離れ、駅の売店の品揃えや立ち食いそば屋を見学していた。
「(実に有意義なものだったな。修学旅行というのは……)」
 ミノタウロスの迷宮の死闘もさることながら、ローマでの買い物も、彼には驚きの連続であった。
「ふ……それにしても蛮族ども……いや、彼らには世話になったな。何か私の方で宴の一つくらい開いてやりたいものだ」
 セルシウスは、花琳の撮ったビデオカメラの映像のキャプ(『ミノタウロスを倒した英雄』と呼ばれる画像)によって、一時的に欧州で有名人となり、小銭が舞い込んできていた。
 まぁ、絵柄だけ見れば、『ミノタウロスに突き刺した槍を引き抜く後ろ姿』なので、カッコイイ事はカッコイイのだが……。真実を知る者にとってはこれ如何に?
「(いや、待て……このまま普通の宴を開けば、きっと彼らはまた恐るべき知識を私に見せつけるであろう……出来ん! 栄光ある我がエリュシオンの名において……)」
 一人で他の契約者達から離れて苦悩するセルシウス。その耳に、ふと聞こえてくる会話。
「嫌だなぁ、忘年会なんて……家帰ってゲームしたいよ」
「おまえ、まだマシさ。ウチの会社なんて新年会もあるんだぜ?」
「飲みニケーションなんて、マジ怠いわ」
「アレは俺達普通の若者にとっちゃ参加レベル高すぎだぜ」
 スーツを着た若いサラリーマン二人がセルシウスの横を通り過ぎていく。
「(『忘年会』『新年会』だと? しかもあの男二人の表情……きっと何らかの試練、或いは神聖な行事に違いない!)」
 やがて、ホームに『空京行き』と描いた新幹線が到着する。
 巻き起こる風にセルシウスの髪がなびく中、彼は口元に笑みを浮かべていた。
「(いいではないか! 私が『忘年会』、『新年会』とやらで、蛮族共をもてなしてやろうではないか! 奴らの困り果てた顔が目に浮かぶわ!!)」
 セルシウスは、自信に満ちた顔で、新幹線に乗り込んでいくのであった。

(終わり)

担当マスターより

▼担当マスター

深池豪

▼マスターコメント

 ごめんなさい! 若しくはこんにちは! 深池豪(みいけ ごう)です。
 またも謝罪から始まりましたが、リアクション公開が遅れ、皆様をお待たせしましたことを心よりお詫び致します。
  
 さて、今回のお話はイタリアのローマやギリシャのパルテノン神殿を舞台に修学旅行を楽しもうというシナリオでした。
 色々なシーンを描かせて頂いて、私自身今回も楽しかったです。
 
 ここで、少しアクションについてお話させて下さい。
 11月21日付でシナリオガイドに記載しました通り、『高級ブランド店で10万Gを支払うことで手に入る、特別オーダーアイテム『一点物の高級ファッション』はMCとLC合わせて一点のみとなります』
 MCとLCの分、合わせて20万Gを払う、というアクションもありましたが、上記したルールにより、MCとLCのどちらかにしかアイテムは付与していません。 
 また、『あちこちに行く・アレコレやる』というアクションはどうしてもマスターサイドがイメージしにくくなり、描写が薄くなります。一箇所か二箇所までの移動で、そこでどういった事がしたいか、明確にされた方がキャラが生きると思います。

 ……と、色々書きましたが、ここで一つお詫びを。
 私のシナリオガイドで『修学旅行は何日間』というのが明記されていなかったためだと思いますが、『最終日』や『初日』といった日にち指定のアクションは『旅行中のとある一日』という事で処理させて頂きました。
 特に『最終日』をご希望だった方は、『修学旅行中のそれまでの経緯』を踏まえてのお話になってしまい、その経緯がどれほどのモノか、頂いたアクションだけでは判断しにくいです。(日数ではなく時間経過は別です)
 しかしながら、私がガイドで明確に日数を描かなかったため、皆様に誤解を与えてしまったのが原因です。ごめんなさい!
 今回も一部の方のアクションは上記の様な理由で不採用になったり、少し意味合いが置き換わったりしています。ごめんなさい!!

 称号は、話の中で目立った活躍された方を中心に付けさせて頂きました。
 付いてないよ、と言う方は、私がいいネーミングが浮かばなかっただけです。ごめんなさい! 
 今回も多くの方に参加して頂き、非常に感謝しております。
 本来でしたら皆様に個別コメントをするところなのですが、提出時間が遅い為、この場で厚く御礼申し上げます。
 尚、『セルシウス』のイラストを描いて下さったTSULUGI様にも、この場をお借りして御礼申し上げます。
 
 私としましては、大変お待たせした分、皆さんにこのお話を楽しんでいただけたら幸いです。
 それでは、またお会いできる時を楽しみにしております。

▼マスター個別コメント