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イルミンスールの冒険Part1~聖少女編~(第1回/全5回)

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イルミンスールの冒険Part1~聖少女編~(第1回/全5回)

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第6章 そして……

 探索を続ける生徒達より一足早く研究所を出た聖少女一行は、ディル救出組と合流し、そのままイルミンスールに帰ろうとしていた。
 しかしちびは首を振って、行けない、と言った。
 ディルはエルミティに託した時よりもずっと年長になった姿に戸惑いながら、問いかける。
「行けないって?」
「ごめんなさい、わたし……遺跡に……行く」
 9歳くらいにまで成長したちびは、ぽつりと呟いた。
「もう一人の……わたし……大きくなってた……間に合わなかった……。だからあのひとより……先に……もう一人のわたしを見付けないと……」
「わたしが二人いるってことかい?」
「うん……わたしを入れて……三人いるの」
 ちびはこくりと頷いた。


 ──さて世間で“イルミンスール鳥獣研究所”と呼ばれる研究施設壊滅の話がシャンバラ全域でニュースになったのは、襲撃翌日のことである。
 原因は局地的魔法力の暴走という、現場を見ていない者にはよくわからない報道であった。
 現在運良く生き延びた重軽傷者は、関連病院施設に運ばれ手当を受けているとのことである。
 以下が犠牲者の数である。
 研究員 115名中 死者91名
 警備兵 48名中  死者43名
 他、重軽傷者多数。
 ちなみに、キメラと呼ばれる生物に関しては、報道されなかった。

 また、生徒たちが持ち帰った資料により、幾つかの事実が判明し、イルミンスール魔法学校校長アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)によって知らされることになった。
 ・イルミンスールの森にある遺跡から、二人の不思議な少女が発見され実験された。そのうちの一人が黒髪の女、もう一人がちびであること
 ・元々研究所ではキメラを研究していたが、少女が尋常ではないため、一人を合成しようとしたこと
 ・最近になって不審な一団が、研究所の周囲をうろついているのが目撃されていること
 ・キメラはスポンサーに納入されていたこと
 等である。
 
 そしてアーデルハイトの発表中、研究所跡地、廃墟と化した研究所の中から巨大な獣が現れたとの報告が入った。

担当マスターより

▼担当マスター

武上瑞穂

▼マスターコメント

 リアクション遅延、大変申し訳ございませんでした。
 武上瑞穂マスターに変わりまして、今回の代筆を務めました有沢楓花です。
 第1章は武上マスターが、第2章からは有沢が執筆しております。
 また、前回担当シナリオで予告しました百合園シナリオの予定も繰り下がっており、こちらも予定に添えずご迷惑をおかけしております。

 今回のリアクションですが、せっかくアクションに長文を書いていただいても、採用できないものが多くありました。
 まず、多重アクション。これは、基本的にはどれか一つの行動をしたものとして判定しています。
 次に、自分にだけ有利な(特殊な)自由設定は、マニュアルにあります通り「自称」扱いになりますので、その設定を利用したアクションも基本的に使用できません。
 持っているスキルが、そのPCだけ本来以上(或いはルールの範囲をかなり超えた用途)の力を発揮したり、一般人に手に入らないアイテム等を無条件・無制限・簡単に手に入れることもできません。これらが前提のアクションは失敗する確率が上がります。
 また、自分以外のPCやNPCの行動も決めることはできません。
 以上、ご注意下さい。

 こちらのキャンペーンは次回、聖少女編第2回へと続きます。
 宜しくお願いいたします。