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【裂空の弾丸】Knights of the Sky

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【裂空の弾丸】Knights of the Sky

リアクション

 皆の手によって倒されたアダムは、最期の瞬間まで無念の言葉を口にしていた。
 しかし、その表情はどこかほっとしたようにも見えた。
 何百年もの時を経て孤独な戦いを繰り広げた彼の心は、
 とっくに限界を超え、機晶石によって無理やり支えられていたのかもしれない。

 そして、アダムの後を追うように、イブも間もなく息を引き取った。
 アダムの隣で眠るその顔は、実に安らかなものだった。

 アダムを真中にして、その両脇にイブとヘセド。
 機晶石にその運命を狂わされた彼らは、これでようやく安息を得られただろうか。

 これでよかった。

 切なさを感じながら、ベルネッサは、そう自分に言い聞かせた。

 彼らの想いや無念は自分が引き継ごう。
 今度は決して悲劇を生まないように。
 幸い、自分にも支えてくれる仲間もできた。
 
 ところで、ベルネッサには、一つ気になることがあった。
 今回のことを忘れないよう、アダムとイブの機晶石を持っていようと思ったのだが、
 見つからなかったのだ。
 
 戦いの衝撃でどこかに行ってしまったのだろう。
 残念だが、仕方がない。

 ベルネッサはそう納得したが、彼女は気がつかなかった。
 戦場から人知れず去る、一つの影があることを。

(くく、この機晶石、実に興味深い。私の計画の役に立つかもしれんな)