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第5章 “ミス・百合園”の栄冠は誰の手に?!

「本日の“ミス・百合園”コンテストのプログラムは、すべて終了しましたーっ!!それではこれから、審査員の静香様・ラズィーヤ様から審査の発表をしていただきたいと思いますっ!
 その前にひとつだけ、シア・メリシャルア(しあ・めりしゃるあ)さん。コンテストへの参加申し込みをいただいていましたが、どの部門に参加するかの記載がばっさり記入されていなかったので、不参加という形になってしまいましたーっ!
 みなさんも記載漏れには気をつけて、楽しく参加してくださいね☆
 以上、百合園女学院放送部からのお知らせでしたっ!!では、よろしくお願いしまーすっ!!」

 大道具の機転のおかげで被害を受けずに済んだ、砂浜の白い舞台の上に、静香様とラズィーヤ様が現れました。
「今日はみんな、おつかれさまだったねーっ!!
 いろいろあったけど、みんないい思い出になったよね♪
 ボク、とーっても楽しかったよ!
 本当は順位とか付けたくないんだけど…、それじゃあコンテストにならないものねっ」
「今回のコンテストでは“ミス・百合園”の他に、各部門賞と審査員特別賞を設けましたわ。みなさんとてもステキでしたので、誰に賞を差し上げればよいのか、静香様とともにとても悩みました。これからも切磋琢磨、大和撫子を目指してください」

「では、まず心部門の優勝者は…
 モップ溺愛エアギターのプレナ・アップルトンさんですっ!
 心の部門はどの娘もとても一生懸命で、よく気持ちがわかって甲乙付けがたかったんだけど…、歌に心を・愛を込めて、そして楽しさを忘れない、そんなプレナさんを心部門優勝としたいと思います」
 温かい拍手が会場に沸き起こります。プレナは自分でも意外だったのか、モップを抱えてきょろきょろとまだ信じられない表情です。

「次に、技の部門の優勝者は…
 すべてを兼ね備えたメイド・高務 野々さんですっ!
 高務さんは料理の出来栄えはもちろんのこと、周りの人のことなどもすべて考えたその心遣いが、大和撫子としても、もちろんメイドとしても素晴らしいよねっ!
 高務さん、おめでとうございますっ!」
 温かい拍手が会場に沸き起こります。野々を応援していた高瀬津波とナトレア・アトレアも、自分のことのように喜んでいます。野々は深々とお辞儀をしました。

「次に体の部門の優勝者は…
 海の上の妖精たち・フィル・アルジェントさんとセラ・スアレスさんですっ!
 アイスダンスは2人で行ったので、今回は優勝者2人ということにしましたっ!
 とーってもキレイだったよ。おめでとう♪」
 このようなイベントに縁がないと思っていたセラは、意外な顔をしてフィルの顔を見つめました。
「セラさん、私の言った通りになったでしょうっ!」
 フィルはセラに飛びついて喜びました。そんな二人を祝福の拍手が包みます。

「そして、今年の“ミス・百合園”は…、
 愛情が一番!可憐な人魚姫と王子を演じてくれた、荒巻さけさんと、日野晶さんに決定したいと思いますっ!
 初代、ミス・百合園の称号の名に相応しい、大和撫子でいてくださいね」
 二人のダンスと人魚姫の悲恋に涙した人たちから、大きな拍手が送られました。

「本当はもっともっと、みーんなに賞を上げたいんだけど、そういうわけにはいかないから、審査員特別賞を2人から、捧げたいと思います。
 まず、静香特別賞として、朝野未沙さんにっ!いつもと違う顔が見られたことはもちろん、メイドとしてのスキルの高さは素晴らしいものでした。今後もがんばってくださいっ!
 そして、ラズィーヤ特別賞として、歌詞がなかったので心の部門の優勝には出来ませんでしたが、私たちに大きな感動を与えてくれた、ターラ・ラプティスさんにっ!」

「みなさん、大きな拍手をお願いします」
 放送部が引き継ぐと、会場中が、割れんばかりの拍手に包まれました。
 出場者はそれぞれに趣向を凝らし、ベストを尽くしてくれました。
 さまざまなトラブルはありましたが、海開きに相応しいイベントとして大成功となったことは間違いないでしょう。

 すべての競技が終わり、パラミタ内海の日も傾きかけてきました。
 茜色に染まった海と、淡い影を落とす白い砂浜。
 まだ、夏はこれから始まります。

「本日は、ご来場ありがとうございました。お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください」

担当マスターより

▼担当マスター

藤森あず

▼マスターコメント

 はじめまして、マスターを担当しました藤森あずと申します。
 今回は“ミス・百合園”コンテストにご参加いただき、ありがとうございました。
 
 「心技体」を極めた大和撫子を決めるっ!というのは、もちろん楽しいイベントで、さまざまなリアクションを楽しく拝見させていただきました。
 女の子が集まるシナリオということで、女の子ならではの可愛らしさ、女の子ならではの楽しさ、そして女の子ならではのハプニングを楽しんでいただければ、幸いに思います。
 
 今後も“女の子ならでは”のシナリオを考えていきたいと思いますので、それまでにさらにさらに、大和撫子として精進して、待っていてくださいませ。
 それではまた、別のシナリオでお会いいたしましょう。