リアクション
ポージィおばさんの笑顔
苺狩りもスイーツフェスタも、皆の手助けによって無事に終了した。
「疲れたよ〜、やっぱり疲れた時には甘いものが食べたいな〜」
花梨がぐったりした様子でぼやくと、美鈴も疲れた様子で肯く。
「慣れないことをすると……疲れます……。スイーツは全部売れたんでしょうか」
「まだ少しだけ残ってるけど、これだけ売れれば十分だよね。おいしいレシピも教えてもらったから、布紅ちゃんに作って持っていってあげようかな」
接客中のままの元気な笑顔でセシリアが答えた。
「お疲れ様。よろしければ残ったスイーツを食べて休憩して下さいましね」
スイーツフェスタが終わった途端、すぐに元の着物に着替えた琴子が、残っていたスイーツを大皿に寄せて皆の前に出す。
「皆さまがお手伝いしてくださったお陰で、苺狩りもスイーツフェスタも大成功でしたわ。良かったですわね」
「ええ、本当にありがとうね。こんなに苺畑が賑やかだったのは初めてだわ」
まだ腰をさすってはいたものの、ポージィの顔はとても明るい。
大切に育てた苺が無駄になってしまうと心配していたのが、楽しいイベントへと大変身。
ポージィは普段は苺を出荷はしても、誰かが苺を食べて喜ぶ様子を目の前で見ることはほとんど無い。だから皆が喜ぶ様子はそのまま、ポージィの新鮮な喜びとなった。
残ったスイーツとポージィの丹誠込めた苺を囲んで、売り子や作り手、このイベントを支えた皆でお疲れ様のお茶会をする。
苺のスイーツを口に入れたポージィは、にっこりと笑って言った。
「今年の苺はきっと幸せね」
――と。
季節の変わり目ですっかり風邪を引きこんでしまい、完成が遅れてしまって申し訳ありません。
苺たっぷりのリアクション。書いているうちに、皆さんの苺狩りの様子やスイーツに誘われて、苺が食べたくなりました〜。
今回もまた、ほわわ〜んと温かくなれるアクションをたくさんいただきました。私が受け取った幸せの一部でも、リアクションで伝えられれば、と思います。
参加してくださった方も読んで下さった方も、ありがとうございました〜☆