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チャイルド☆パニック

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チャイルド☆パニック

リアクション

 やきょんとりーとたちが行く先々で、動物の人形が待ち構えた課題をクリアしていくのをモニタールームで見ているユナ。

「うーん。三人だけでどんどんクリアしてるけどそれじゃつまんないなー。……よし、次は大人数じゃないとクリアできないやつにしよっと!」

 ユナは複数の狐と猫の人形に武器を持たせ、その中の5匹に首から小瓶をかけさせる。
 人形を部屋から出すとパソコンのキーボードをカタカタさせ、どこかの部屋のカギをロックさせた。

「ここはどんな風に突破するのかな?」

 楽しそうにモニターを見るユナ。
 数あるモニターのひとつに三つ葉たちが走っているのが映っていた。 



◇          ◇          ◇




 物が無い部屋に入って来たやきょんたち。何もない事に不信感を抱く。

「あれ……ここには人形がいませんね」
「おい、このドア開かねぇぞ!」
「本当か!?」

 ガチャガチャとドアを押したり引いたりするが、鍵がかかっていて開かない。

「開かないな……ここの課題はなんなんだ」

 今までこなしてきた課題から、ここでも何かあるはずだと身構える三人。

『はーい、こんにちは! これからここにたくさんの動物が登場するよ! そして、その中にはこの部屋を開ける鍵のヒントをもった人形がいくつか出てくるんだ。ヒントを解いてみごとこの部屋を脱出してみせてね!』

 スピーカーユナの声でそんな台詞が聴こえてくる。そして武器を持った狐や猫の人形がぞろぞろと部屋に入ってきた。

「なんだ。ただ暴れれば良いだけか。楽勝だな」

 ニヤリと笑うやきょん。

『あ、言い忘れてたけど、ここは最低でも5人の参加者がいなければいけないよ! それと、ヒントを貰えるのも1匹につき一人だけだから気を付けてね!』

「はぁ!?」
「ここには俺と白百合、やきょんしかいないな」
「三人じゃクリアできませんね」

 どうしたものかと考える三人。

『カウントダウン5秒まえー! 5……4……』

 放送でカウントが落とされていく。

『……1……0』

―――ガチャッ

『スタート!!』

 狐と猫の人形が三人に迫っていく。

「うわっどうすんだ!?」
「とにかく数を減らすぞ!」
「わかしました!」

 やきょんはガーゴイルで、りーとは緑竜殺しの大剣で、白百合はサイコキネシスやカタクリズムで動きを悪くさせていく。

「な、なにが起きてんの……?」

 カウントダウンの間に入って来た三つ葉たちは、目の前で繰り広げられている戦闘を茫然と見ていた。

「と、とにかく加勢しませんか」
「そうですね。行きましょう!」

 リリスと蒼牙の言葉に加勢に入る三つ葉たち。
 ミオはひとり部屋に隠されているカメラがある場所を見ていた。

「これのどこがレクリエーションなのよ……」

 加勢に入ったメンバーに気が付くりーと。

「これを倒せば良いのか?」
「そうだ! この中に部屋を開けるヒントが隠されてんだ」
「ヒント? もしかして首に下げている小瓶のことかな」

 戦えるメンバーが倒した人形の中にあった小瓶を見せる三つ葉。小瓶の中にはアルファベットの『J』が入っていた。

「それだ!」
「みなさん、首にさがっている小瓶を見つけたら取って下さい! たぶん全部で5つのハズです」
「なんで5つだってわかんだよ」
「放送にあったじゃないですか。参加者は最低でも5人必要だと。それにひとり1つしか持てないとも」
「へぇーあれもヒントだったって訳か」

 白百合の言葉でここに集まったメンバーの目的はひとつにまとまった。

―――全てを倒して5つのヒントを得るということを